おいしいと評判の「かゆ餅」

凍み大根、干し餅、凍み豆腐など、凍みを生かした村の伝統食に加え、「これはおいしい」といま評判なのが「かゆ餅」。

村の母さん方で構成される「なるせ加工研究グループ」でも、この「かゆ餅」づくりにとりくみ、研究を重ねてたどりついたその味の良さがとっても好評を得ています。

かゆ餅の原料はおかゆと米粉。寒中、それを練って餅状にし、写真のように吊して凍み上げます。干し餅をつくるのと似ています。干しあがったら油で揚げ、後に味をつけて出来上がりという工程です。途中には、ほかにカナメとなる作業もありますが、それは(企業秘密?)かな。その味はすばらしく、グループが春から秋に運営する直売所では売れ筋のお菓子ということです。

今日からまたしばらく厳寒が続きそうです。凍みを生かした雪国の「食」づくりは、この寒気のおかげで水分を適度に蒸発させてしまう仕上げの時にはいるのでしょう。

三又~岩井川を結ぶ道の整備で要望

山内三又集落と連絡する主要地方道横手東成瀬線の整備要望活動がきのう行われました。

きのうは横手平鹿、湯沢雄勝の両地域振興局へ要望し、31日は県建設部と県議会へうかがう予定です。

市と村、市議会と村議会、三又、岩井川両地区代表がそろっての行動で、路線の通年通行実現を最終目的として掲げながら、当面は冬季閉鎖期間の短縮と改良整備を求める要望です。

国道、県道とも我々の道路改良要望のほとんどは「冬期閉鎖期間の短縮」、「そのための防雪設備の充実」、そしてトンネル化による「通年通行の実現」で、柱は雪対策です。毎年積雪2㍍を越す特別豪雪地帯のくらしでは、雪の障害をとりのぞいて道路交通を確保することが最大課題のひとつです。

雪の様子を巡り歩いて

雪状況を視ながら村内をめぐっていてよく目につくのは、自宅まわりに消雪用の水利が施されている家庭や、沢や用水路へ直接排雪できる家庭の多さです。

その水源は、すぐ近くに湧き出る清水であったり、ポンプによる地下水のくみ上げであったり、夏場には農業用水路となる兼用の水路からだったりと様々。成瀬川すぐ脇に位置する家々では、大きな本流そのものが流雪の役割を果たす地区もあります。

豪雪の村では、流雪溝だけでなく様々なかたちで水が雪対策で大きな役割を果たしているのです。夏も、そして冬も、まさに「水さまさま」ということでしょう。雪との本格むきあい(たたかい)はあとおよそ半月。水が頼りの日々がつづきます。

さて、巡り歩いて時々目にし気になるのは、やはり空き家やほとんど雪下ろしをしていないように見受けられる家屋。全国的に空き家対策が大きな課題となっていますが、同じ空き家問題でも豪雪の土地のそれはかかえる状況が深刻です。

なぜ深刻なのか、それは雪を下ろさなければ家屋が部分的に損壊し景観上好ましくないというだけではありません。なによりも危惧されるのは、その空き家などがほかの家屋や道路に隣接していれば雪の重みによる倒壊や強風時、ほかの住宅や住人、通行人などへの被害が想定されるからです。そういう空き家などに管理責任のある方々は、こういうこともよくよく考えられて対処してほしいもの。雪の重みは、管理不十分、管理放棄の空き家をたちまち壊してしまいます。

昨夜から今朝にかけて降った雪も重く、除雪作業にいつもより多くの時間を要しました。
雪下ろしのされていない屋根の荷重はさらに増したはずで、注意が必要です。

▼わが集落でもっとも樹齢が長く大きな渋柿の木が立つSさん宅。幹が大きく実の数が多いこの柿は人にもぎ取られなくなってから久しく、今では厳しい寒中に野鳥たちが命をつなぐ「お助けの柿の木」となっています。

先日は、これはムクドリの仲間でしょうか、熟れた実を二羽でさかんについばんでいました。人にもぎとられない柿の実が、テンやカラス、小鳥たちによって食べ尽くされるのはいつの年も節分前後の頃でしょうか。そうなればカラスや鳥たちはナナカマドやウルシの実にもよく集まるようになります。「食の確保」をかれらはよく知っているのですね。

農業を語るつどい

25日は、県南3ヵ町村議会連絡協議会の会議。美郷町、羽後町の議長、事務局長さんたちと平成31年度の活動計画を協議。今年は美郷町さんが協議会の開催当番地となります。

今冬の雪のことが話題になり、わが村の積雪状況をお知らせすると美郷のみなさんは少々驚いておりました。同じ内陸県南でも、向こうでは、まだ一度も雪を下ろしていない方が結構おられるようです。同じ特別豪雪地帯でも、今年の雪は「山型」なのか、村の2㍍規模の積雪に比べて平野部の雪はまだ「平幕クラス」に見えます。

▼26日は村の農業担い手組織「田畑会」主催による恒例の「農業を語るつどい」へ出席。

今年はつどいの趣向が変わって、めずらしく村内篤農家のみなさん3氏による事例発表がおこなわれました。発表されたのは、柳一雄さん(トマト栽培農家で、農業生産法人滝ノ沢ファームの代表でもある)、古谷実さん(規模の比較的大きいリンドウ栽培農家)、佐々木省吾さん(菌床しいたけ農家)。

 

柳さんは私の一年先輩。トマト栽培歴約40年の体験を語り、栽培はむずかしいが味のすぐれている桃太郎トマト(桃太郎8)を作りつづけている最大の理由を、お客さんに「桃太郎トマトがおいしいといわれるから」と、農家としての誇りをとつとつと語りました。

古谷さんは私と定時制高校時代の同級生。建設会社を退職してからリンドウ栽培を本格化させ、村の自然条件に最も適した花卉のりんどう栽培を定着させた方の代表格です。市場でも村のリンドウは高評価が続いていて、「それだけに、悪い花は出せない」と語ります。彼は、ほかの野菜栽培でも栽培技術が優れていて、村の産業文化祭の出品部門でも常にトップクラスの賞を獲得しています。代々の篤農家で知られる家筋です。

佐々木さんは私の2年先輩。やはり定時制高校の先輩でもあり、私が務めた後の村農業委員会の会長を現職として活動中です。「農協の合併を節にJA職員を54歳で中途退職して菌床しいたけ栽培にとりくんだ」という体験を語り、「ハウスをまもるための豪雪とのたたかい」の覚悟も強調され、夫婦二人で真剣にとりくめば、農業でしっかりと所得を確保できる展望をも語りました。

3氏とも、短い時間のなかで様々なエピソードや所感、体験(とくに失敗談や肥培管理などへの留意点)を盛り込み、会場からの質問にも答えながら語りました。共通して語られたのは、栽培技術の向上に向けた研究・努力の大切さ、そして「農業への支援策(補助金制度などの政策)があったので経営の大きな助けになった」という旨の言葉でした。ナマの実践例ですから、そういう語りは聴く人々を強くひきつけます。会場では、真剣にメモをとる方々がたくさんおられました。これこそまさしく「農業を語るつどい」そのもの。

積雪が毎年2㍍から3㍍を記録する特別豪雪の土地で、極端な人口減少(過疎)をくい止め、なおかつ産業振興策の軸として「農業」をしっかり振興するのは並の努力ではできるものでありません。「これをしっかりやり、子や孫の世代、後継者にバトンタッチするのが、政治の分野でも農業の分野でもわれわれの最大のしごと」ということが私の胸中にも強くあったものですから、「国内・世界有数の豪雪の土地で村という自治と農業を発展させよう」という思いを込め懇親会での乾杯の音頭をとらせていただきました。

▼家屋などがあってロータリー除雪車での排雪ができなかった国道箇所や、暫時に雪を寄せていた場所などからの排雪作業が土曜~日曜にかけ集中して行われていました。おかげで道路の道幅はよく確保されています。3日続けて除雪車出動なしの朝が続いたこともあって、豪雪の村も久しぶりに朝の雪寄せ作業から一時の解放です。こうして一息つくことができれば、雪とむきあう心と体が休まるので助かります。

▼26日は父の月命日。妻は、寒中を意識したのか納豆汁を沿えて鐘(鈴)を打ちました。

県内最深積雪の集落へ

豪雪対策本部が設置されたということもあり、きのうは成瀬川最上流部集落の菅ノ台まで雪状況を視に向かいました。

今は仁郷や桧山台の集落はなくなったので、大柳地区が村の最深積雪の集落。その菅ノ台集落は県内で最も雪の深い人里のうちのひとつということになります。

椿台橋より向こうの路線は昨年までと同じように国道除雪もよく行き届いています。ロータリー除雪車(吹き飛ばし)が適宜出動したすぐ後にローダー除雪車もすかさず対処されていて、路上に残った雪がすばやく処理され、機能的な除雪がなされていました。写真は菅の台に向かう県道です。

 

先日の豪雪対策本部の会議で発言のあった椿台橋より下流部の国道路線については、その実情が関係当局に伝えられたでしょうから、改善されつつあると思われますがどうでしょうか。その箇所は路線延長が長く、さらに障害物などもあって作業に手間取るのに、その割にしては「除雪態勢」が弱いのではないかという声もこちらに寄せられています。要するに必要な態勢が確保できなくて「手薄」ということなのか、そうであればそれにふさわしい対応策が求められるでしょう。「手薄」であれば作業にあたる労働者のみなさんが一番大変ということにもなります。

夏秋トマトが栽培される大柳・谷地地区のビニルハウスは、雪害を防ぐための農家の懸命な除雪作業の跡がうかがえます。ハウスは雪国対応の骨組みですが、雪に埋没させればそれでもたちまちのうちに雪の圧力で折り曲げられてしまいます。なので、損傷させないための努力が必死になされている様子です。

菅ノ台集落は冬期間に空き家となった家が増え、現在ここに年中暮らしている方はたしか3世帯となってしまったようです。積雪ほぼ3㍍近いと推測される小さな台地にも、この寒波でさらに激しく雪は降り重なっています。

川の様子は、厳寒の草ノ台橋近くの成瀬川です。これからは本流、支流ともに1年間で最も流水量が少なくなる時です。これから一月は豪雪との向き合いが続きます。お互い様の心で水をみんなで有効に使い合うよう協力がもとめられるでしょう。

今冬五回目の本格雪下ろし

きのうはこの冬五回目の本格雪下ろし。「本格」というのは、マブ(雪庇)落としには幾度か屋根に上がり、そのついでに雪のたまる風下部分は何度も下ろしているからです。

早暁は予想もしなかった快晴。満月から少し欠けはじめたお月さんが西の空に、東の空にもひときわ目立つ2つの星が輝いています。それは大接近の金星と木星ということです。近いために大きく見える方が金星、遠いために小さく見える方が木星ということのようです。星2つにも手持ちのカメラをむけましたが、やはり三脚なしではムリ。2つの星の面影だけはわかるブレた光を載せておきます。

金星なら肉眼でもよく見えるので身近な星ですが、木星が肉眼で見えるということをこちらは知りませんでした。晴れの少ない雪国の寒中に、肉眼ですぐにわかる姿で2つの惑星が並んで見られて、きのうは除雪をしながら素敵な朝のひとときを過ごしました。雪下ろし後には、屋根からながめた景色に惚れてまたおなじみの成瀬川のほとりにも立ちました。

夜6時からは、22日午前9時に設置された村豪雪対策本部の初会議が急きょ開かれました。質疑のなかで出席の方からは「国道の除雪の行き届きが、昨年までより良くない」旨の発言もありました。技術的なことなら習熟すれば済むことですが、システムや体制の上で何か変化があってのことなのかということもありましたので、こちらも「道幅が常に確保されるという前提でいろんなことが成り立っているので、そのためにもしっかりした除雪対応が必要」の旨をのべました。

議会事務局提供

国道除雪では、ほかにも昨年に比べて「おかしいな?」と交通安全上気になっていることもあったので、今日、そのこともお伝えしておきました。事故などが起きてから、「あのとき、こうしておけばよかった」を極力避けるためにも、気づいていることはお互い出し合って、「雪害」を防ぎたいものです。

会議をしている間も重い雪が降り初め、強い冬型の気圧配置にまたなりました。会議では、関係機関のみなさんから「雪の壁が高くなって、交差点の見通しが悪いのでとくに注意を。国道の車の走行について、雪道なのでスピードには要注意を」、「灯油のホームタンク(配管)、ガスボンベ(配管)などの損傷も予想されるので注意を。(万が一の)火災時などの一般住宅の避難経路について、なるべく複数手段の確保を。消火栓の除排雪について、分署員、消防団員が行っているが、みなさんもご協力を。」などを旨とする発言がありました。

ところで、きのう積雪情報とアメダスのことを記しましたが、書き方が不十分でした。気象庁のアメダスが村には設置されていて、降雨量は観測されています。しかし、降雪量、積雪量が観測されていない(観測装置がない?)というのが実情のようです。

22日、村豪雪対策本部を設置

きのう田子内の役場そばで雪下ろしをしていたら、マナーモードを解除していた携帯電話に着信音が響きます。防寒着から手間をかけて電話を取り出し耳に当てたら、発信元は議会事務局長で「総務課長から連絡があった。内容は、積雪が役場所在地の田子内で2㍍を越えたので、雪害警戒部を豪雪対策本部に移行した」という連絡でした。

予想したとおりです。吹雪にしては意外に湿り気の多い雪がどんどん重なり、屋根の上で役場近くの家々を見渡せば、落雪構造の住宅以外は、多くの屋根に雪が厚く重なって見えます。吹雪と降り積もりの勢いが強いために、「いったん落ち着いてから作業を」と雪下ろしをひかえている方が多いからでしょう。

我が家前の背の高いビニルハウスの骨組みも雪で一部しか見えなくなっています。軒先に下ろした雪は小山状態。村内大柳地区では3㍍到達もまもなくでしょう。

田子内で2㍍越え、わが集落の積雪は218㌢。村と同じように国内有数の豪雪地帯で、われわれも幾度か訪れたり通り過ぎている長野の栄村役場で196㌢、隣り合わせる新潟の津南町役場で166㌢、十日町市の松之山支所で230㌢。

1月末になって、豪雪の地はいずこも2㍍前後の雪に囲まれてくらしていることになります。これを見ても、役場所在地で2㍍越えのわが村の積雪はやはり豪雪筆頭格。同じ特別豪雪地帯としてくくられていてもこの規模ですから、豪雪対応には村も住民も、企業体も多くの出費を強いられます。特別交付税が必要とされる所以です。

ところで、県内の積雪情報は気象庁の発表によるためか、その最高数値は湯沢市の秋ノ宮湯ノ岱地区がよくとりあげられます。しかし、役場所在地で2㍍を越えても「県内最高積雪」として「田子内」が報道されることは常なるお天気情報にはありません。積雪情報はアメダスがあるかないかの違いでこうなのか、多くのみなさんが「おかしいな?」と不思議に思っている「情報」のひとつです。

吹くは積もるは、たまげだ

厳冬の季節の村では、きのうと今日のような吹雪と猛烈雪降りに幾度か襲いかかられます

吹雪で道路は霞んで見えないか、時には視界ゼロで立ち止まり。役場の氷柱もまた急成長。家屋は吹雪にまぶれ、まるでブリザード荒れ狂う極地の基地建家みたいな姿になってしまいます。

今朝も重い雪がまたドッと重なりました。さすが寒中。こういうときは、できる限り外出をひかえ、荒れが収まるのをジッと待つのが賢明です。

大寒の日につくられた我が家の凍み大根。厳しい寒気は、村内の家々につるされた凍み大根を今年も甘くおいしい伝統食に仕上げてくれるでしょう。

凍み大根のことはさておき、雪国では、降るべき時に一定の雪が降らなければ困ります。寒の季節に最も厳しい寒気が流れ、降雪があるという前提ですべての暮らしや経営が成り立っているからです。「吹雪があってあたりまえ。なければ困る」と思えば、寒さでブルブルの気も少しは和らぐものです。

この一週間は寒気が続く模様です。今朝もグンと積雪がかさみましたから、雪害警戒部から豪雪対策本部の設置へも視野におかれるでしょう。一定量の積雪は必要だが、度が過ぎればその雪は「災害」へと連なります。雪のくに本番はこれから、警戒を怠りなく。

商工会の新春懇談会

18日は村商工会の新春懇談会へ。

商工業者が仕事を安定して確保するということ、給与をふくめ月々の支払いをきちんと行い、かつ雇用を安定して確保するということがどんなに大変なことか。私は父親が小さな事業を営んでいたこともあり、また今も身内に小さな経営をきりもりしている者もいることから、事業者のみなさんのご苦労が身に染みてよくわかります。

われわれ議会で仕事をしている人間は、議案への議決や、歴史的に大きな市町村合併時の判断など、様々な面で的確な判断、決断を求められることが多くあります。業者さんの場合は経営の大中小を問わず、そういう判断、決断を求められることが常にあり、時にはそのたった1つの判断が経営を左右、判断が悪ければ傾くことさえありうると思われます。

そういう意味で、事業を築き上げて、あるいは事業を引き継がれて今日の位置に立たれているみなさんは、「親方日の丸」とは無縁の厳しい民間の競争世界で多くの修羅場をくぐり抜けた体験をもたれています。それには、政治を主な務めとする我々もいろんな意味で学ぶことが多く、私は常日頃からその体験と積極姿勢を参考にさせていただいております。

堤体工事が始まった村の中ではダム事業が大きな特徴でありますから、当然村の商工業者のみなさんがすでにとりくみあるいは考えておられるように、この機会を最大限に活かすということがひとつの経営方針と思われます。それとともに、ダム事業が終わった後の経営展開をどうするかも、みなさんの大事な戦略と思われます。これは、村政についても同じようなことがいえます。

昨年11月、本体工事にあたられるJVの事務所開きでも少し触れましたが、今から100年前の昔、同和ホールデングスや藤田観光の前身でありました藤田組が、田子内鉱山(県内有数の金鉱山)を営業していた当時、肴沢の地域には最高時で約600人の労働者がいたと村郷土誌は記します。

そこから村の人々との人的つながりが深まり、私が知る範囲でも後に様々な側面で村の振興にプラスとなる事例がうまれ、それは今も続いています。ダム工事はあと数年で終わりますが、今は今の時代にふさわしく、村には商工会もあり、事業体も多くあります。なので、商工業と村の発展に結びつく人と人のつながりが、このダム事業からもうまれることを切に願っております。

そうしたことを視野におき、今の機会を大切に活かしながら、この先の展望をもしっかりともった商工業振興、村の発展にお互いに努力してゆきたいものです。

この日は以上のようなことを念頭におきご挨拶を申し上げました。集いでは、沼館の辻田与五郎さんによる「選挙漫談」(写真)などがあり、ナマの初笑い口演を楽しませていただきました。沼館のこちらの知人(故人)だった方と同じ名字でしたのでおたずねしたら、「その家とは、本家~別家の間柄」ということ。与五郎というのは代々の本家屋号だそうです。

ところで2部の懇談の席では次のようなことも。ダムの話題から宮ヶ瀬ダムからそんなに遠くない相模原市のことへと話がすすみ。そこの農家にこちらが47年前1年間くらしていた「田名」という土地のことをお話ししたら、「私も、子どもの頃その田名の小学校に2年間おりました」という方がおられて、三菱重工業、キャタピラー三菱、相模川と水郷田名などなど彼の地のいろんな固有名を述べあいながら、何かしらの「縁」というものを感じた語り合いのひとときもありました。もしかしたら、こちらがあそこにいた47年前、その方は田名の小学校に通われていたのかもしれませんね。偶然か必然か、世間はいろんな不思議な糸でつなぎ合わされているものです。

▼大寒のきのうは寒気が緩み、雪が解けやすく小川への排雪に適したお天気となりました。「この機会を逃さず」と、車庫や農機具格納庫などの雪下ろしと排雪作業に汗をかきました。

いよいよ最も厳しい季節入りです。寒気と雪がしばらく続きそうです。あと一月、この厳しいヤマ場を乗り越えれば春が見えてきます。雪とむきあう作業は、焦らず、じっくりと落ち着いてよく考えて、事故なきようにとりくみましょう。道路での転倒例も多く聞きます。靴へも含め転倒防止も欠かせません。

ただものでないカラスの賢さを知る季節

村農業再生協議会の総会がきのう開かれました。平成31年(2019年)の米作付け面積と生産数量の目安を決めるのが主な目的の集まりで、それぞれ221㌶、1166㌧の生産目安数値を確認し合いました。

米の生産では、昨年から減反(転作)の目標数値がなくなり自由に作れる環境となりました。それにともない、減反政策時よりも主食用のお米生産を増やす結果となったのが秋田県などや県内市町村。目安の数字は昨年よりも若干減となっていますが、果たして今年の作付け動向はどうなるか、主食生産を市場経済にゆだねたもとでは、需給に連動する米価の行く末が何よりも気にかかります。

農業委員会の新年会もきのう開かれ出席。国連が今年から10年間とくに重視している家族農業の大切さ、専業だけでなく兼業農家の存在も山村農業をささえる柱であることにふれごあいさつを一言のべました。農業委員会はともに活動していた方々が多く、古巣にもどった気分で久しぶりに農政と農作業技術など農業談話のひとときを過ごしました。

▼役場で所用を済ませての帰り、国道の真ん中にカラスがいて、何かをくわえながら飛び立ち雪の上に飛び降りました。

よく見たら、咥えていたのはクルミ。道路に落としておき、通る車のタイヤで実を割らせて中身を食べるという、ごく普通に見られる姿です。その仕草を見ただけでも、「カラスとは、なんて賢い鳥なんだろう」と思います。

実は、私がその賢さに感心するのはそれだけではありません。1㍍~2㍍、時には3㍍にも達する豪雪の人里で、「カラスは、いったい、このクルミを、どこから取り出してくるのか」ということです。

考えられるのは、リスやネズミのように雪が積もる前にクルミをどこかに貯えておいて、食の最も欠く季節に掘り出して食べているのではないかということです。

その賢さにたまげてしまうのはまだ続きます。村の冬は、クルミの木の下も含めまわりはほとんどすべてが厚い雪。貯えのクルミを取り出すには、厚い雪が積もっていない場所でないとできません。もし貯えているのだとしたら、雪の積もらない場所を選んでいることになり、カラスの賢さに向ける私の想像はさらにふくらみます。

貯えないで、たまたま急斜面にあるクルミの木の下など雪の少ない場所から拾ってきたのかもしれません。それにしては、路上のクルミ割り姿があまりにも頻繁に目に入るカラス。豪雪最中に、クルミをどこから咥えてくるのか、おたずねしたいものですね。「カラスさん、あの、クルミは、どこから咥えてくるの?」と。