年末寒波に備えた雪下ろし

30日から正月にわたっておよそ一週間ほど、前回を上回るほどの猛烈寒波の襲来が告げられています。過ぎた週末からきのうにかけては、その寒波に備え「ある雪は今のうちに除かなければ」と、住宅や農作業小屋、車庫の雪下ろし、除雪作業に集中しました。村内の多くの方々も同じ想定なのでしょう「寒波備え」の作業があちこちで見られました。

先日「今年、お日様を拝めるのは最後かも」と記しましたが、昨日はめずらしく終日の晴天となり、屋根上の作業も気分よし。ジュネス栗駒スキー場も、スキーやスノーボードを楽しむ多くの人々の姿が屋根上から遠望できました。きのうのリフト最高地点は、標高が高いのでブナの着雪がそのままでしたから、すばらしい雪景色の中を滑ることができたはず。これはジュネス栗駒スキー場ならではの醍醐味といえます。

農作業小屋の雪下ろしをしていたら、猟友会のみなさんが狩猟の姿でカンジキをつけ山入りです。先日お知らせしたイノシシ狩りに向かう様子です。こちらが通り跡を確認してから二日続けて降雪がだいぶあり、なかなか新しい通り跡を発見できないでいるようです。

「この深い雪、イノシシはそんなに遠くには行けない」という判断は、彼らも私と同じ。群れは狭い範囲に必ずとどまっているはずで、いずれ近いうちに狩られるでしょう。

▼イノシシのことをいえば、きのう夜、ある方からうれしいお電話をいただきました。お電話の相手方は宮城県に住んでおられる村ご出身のSさん。電話の内容は、「(私の)ブログで、村のイノシシのことを知ったが、狩る時、半矢状態のイノシシには気をつけて」という旨のお話でした。

Sさんの仕事関係の同僚で狩猟を長くなされている山形市の方が、このほどイノシシ狩りに出かけ、イノシシを散弾で撃ち、仕留めたと思って連れの狩猟犬がイノシシに近づいたら、突如キバで犬が襲われたというのです。イノシシは仕留められてはおらず「半矢状態」だったのです。

仕留めたと思ったがまだ生きている状態を「半矢(はんや)」といいます。これはクマ猟ではよくあることで、我々は明確に仕留めたと判断がつかない時は必ず安全な距離を確保し近づいて「止め」を頭に撃ちます。村の猟友会員はイノシシ狩りの体験が浅いか、ほとんどありませんが、キバや鋭いツメをもつ大型獣の「半矢」はほんとうに気をつけなければなりません。

私が同行した村の過去のクマ猟でも、超ベテランで射撃の腕もたつクマ撃ち名人の先輩猟友会員が、半矢のクマに止めを刺そうとして反撃され、手に噛みつかれたままクマと共に急斜面を転落したことがありました。その時は、噛みつかれたまま、あわや!というところで、そばにいた動きのすばやい猟友会員(私の友人)が斜面を下ってクマに噛みつかれていた先輩のそばに寄り、クマの頭を撃って仕留め大事を免れました。機転がきき、すばやい動きができ、勇気があって、射撃の腕も確かなこの猟友会員がいなければ大事になっていたはず。噛みつかれた先輩は手にケガをしましたが、幸い命は助かったのです。

「窮鼠猫を噛む」といいます。ネズミでさえ、命をかければとんでもない力で反撃するということ。それがネズミどころか大型獣のクマです。しかも「半矢」となれば、さらに危険きわまりない力をもつ凶暴状態におかれた相手ということになるのです。

そういうこともありますので、村の人々のこと、猟友会員のことを気遣っていただいてのSさんのお電話にはほんとうに感謝です。こちらはSさんとのご面識はありませんが、鬼籍に入られているお兄さんは昔からよくご承知で、40数年前に我が家の新築の際には大変お世話になった方でもあります。身内の方には我が家との縁戚関係もあり、そんなお話も夕べは少し交わしながら、「帰省の際には役場、議会にもぜひお立ち寄りを」と申し上げたところです。あらためて、Sさん、お電話ありがとうございました。また、いつも校正不十分、義務教育時に学びをまったく疎かにしたための「迷文・珍文・悪文」、荒削りでなおかつ拙いこのブログながら、ご愛読いただいていることにもお礼申し上げます。

▼いよいよ、門松や神棚用の松を迎える(採る)年の瀬です。我が家が迎える(採る)松は姫松(キタゴヨウマツ)。20年以上前に敷地そばへ植えた苗木はもう10㍍近くの樹高となりました。おかげで、雪を漕いで山に向かう松迎えをしなくともよくなっています。

ヒメマツは、豪雪の村、ブナの森深山の象徴のような樹。この緑からいつもの年よりはるかに大きな元気をもらい、新型コロナ禍と、予想される特別に厳しい大雪の冬を乗り越えたいと思います。

一年間のご愛読ありがとうございました。このブログを始めたのが確か2007年7月19日。東日本大震災の年に訳あって止めたのですが、同じ年の7月に再開し延べ13年間があっという間に過ぎました。私がお伝えできるのは、村の自然とそこに生きる人々のほんの一コマですが、このブログを楽しみにしている方々にはげまされながら、また新しい年もささやかな記録をのこしてゆきたいと思います。今後もよろしくお願いいたします。

▼今日は、新年4日に招集される令和3年の初議会と災害対策特別委員会の前に、特別委員会委員長、副委員長、議会運営委員長、各常任委員長の5者で大雪対応の会議を開きます。厳しい年末寒波も予報されているので、4日の特別委員会前に必要な対応策について協議するための会議です。このままで1月~2月がいつもの冬となれば、今冬は大雪が確実と予想されます。それもかって体験したことのない新型コロナ禍での大雪です。行政機能確保しかり、除雪スタッフ確保しかり、もしコロナに感染すれば様々な面で大きな支障が生じ、それは無雪、少雪地方の比ではないでしょう。そのためにも、感染予防には最大限の注意をはらいたいものです。それでもなおかつ感染することもないとは言えないでしょうから、その「もし」に備えた対策、もしもの雪対策もお互い今から頭に入れておきたいものです。いずれ、いつもの年末年始、いつもの1月、2月とは違う心構えが必要です。

2㍍越の雪中で生きるイノシシの群れ?

自宅や作業小屋は二度目、一部の農作業小屋は一度目の雪下ろしをきのうですべて終えました。一度目の屋根は一時2㍍30㌢ほどの積雪があり、おとといときのうは小雨がその雪上に降りました。このため、ただでさえ重い屋根雪は雨水がしみ込んでさらに重くなりました。

村内では、きのうまでに雪を下ろした屋根はいいでしょうが、一度も下ろさずに雨に打たれた建屋は重みできしみ、うめき声をあげているような状態に見えます。

雨天の前でも、2㍍越の積雪で軒を損壊した住宅や建屋が方々であったらしく、雨天後はそれがさらに増えているようです。暖気となり屋根雪がすべりやすくなったので、各地で大きな人身事故も発生しています。豪雪の土地で生きるには、雪の状態をよく判断することがとても大切です。事故を未然に防ぐため、みんなで注意し合いましょう。

▼今度来る寒波を前に、エド(池)に注ぐ流水状況を点検しておこうと用水路取水口のゴミ除去にむかいました。池に取水する岩井沢のこの細い水路は、集落の流雪溝に注ぐ幹線用水路「遠藤堰」の流水を補充する補助的な取水源でもあり、小さいながら集落全体の大切な水路でもあります。

2日間の小雨も加わってなのか沢の水はまだ充分にあり、流れに石を並べて水が水路によく注ぐようにして帰りました。取水口までは遠いのでカンジキ履きでの雪漕ぎは年々体にきつくなっています。

それでもきのうは雪が雨で締まった後なので、カンジキを履いたら膝下近くまで雪に足が沈むだけ。雪漕ぎとしては比較的楽なほうでした。

ところで、そうしてカンジキ履きで雪上を歩いていたら、前方に、これまでみかけないような動物の通り跡・足跡があります。

通り跡・足跡は、一昨日からきのう朝頃にかけてと推測される雨天時のもの。やや締まった雪なのに深くラッセルしたような跡で、それも一匹ではなく複数らしい跡です。

深い新雪の時なら、カモシカも胴体を雪に引きずらせて漕ぐような通り跡・足跡をつけることがあります。しかし、こんな締まり状態の雪ならカモシカは胴体を引きずるような跡はつけません。それに、田んぼの窪地に水が注いで土の出ている場所では泥を掘り返した跡もあります。これは、春以来、我が家のまわりや村内各地で私もよく見たイノシシ特有の泥に入る行為跡でしょう。

30年以上、雪の山で猟をしていたこちらが見る、雪上ではこれまで見たことのない動物の群れらしい通り跡、足跡、泥場の行為跡。これはまちがいなくイノシシと思われます。足が短く重いので胴体が雪につかえ、雪上には写真のようにイノシシの胴体幅の溝ができるわけです。(私は30年以上狩猟をしていましたが、イノシシをこの村で見たこともなく、これだけ雪深いところでの足跡・通り跡も見たことがありません。生態も、ほとんど知りません。)

群れらしいイノシシは、西北の杉林から出て、林道と岩井沢を横切り、また南側の杉林に入りました。豪雪の土地なので通り跡がある沢筋の狭い範囲で棲息しているものと思われます。猟友会の責任者の一人には早速伝えておきましたが、この大雪処理で猟どころではないかもしれません。

雪の深い村では、通った跡がまことによくわかりますから、吹雪でなければ少しぐらいの降雪ではあの深い溝の通り跡は消えずに残ります。いずれ群れは、雪が深いのでそんなに遠くには歩けず、おそらく通り跡のあったごく狭い範囲の歩きやすい杉林の中や沢筋でエサを摂っているのだと思われます。したがって雪深いこの村でなら、通り跡をたどれば「捕獲するつもりなら、いともたやすくできる」と、まだ少し残っている私の狩猟カンはとらえました。

春以来、我が家のまわりでも泥や土をかき回した棲息跡を残し、時には我が家前で複数の方々に目撃もされたイノシシ。ジビエとしては最高の季節のイノシシ。脂のよくのっているだろうイノシシの群れは、まもなく、ごくたやすく捕獲されるものと思います。ただし、どなたかが猟に出かけさえすればのことですが。こうして雪深で簡単に捕獲できる時に早く狩ってもらいたいものです。

今冬2回目の雪下ろし

17日に150㌢ほど積もった雪を一度下ろしたものの、その後にまた80㌢ほど降り積もっていて、きのうも今冬二度目の雪下ろしに一日いっぱいかかりました。

高齢者宅から雪下ろしを依頼されている方々なども、一挙に大量の雪が重なったので、いつもの年よりはるかに難儀で時間を要する作業を強いられています。

湿り雪や雨も重なって雪は重く、今回の我が家も予想以上に時間を要しました。下ろした雪が集中した箇所ではもう二階まで届くほどの雪が積み重なっています。これは普段の年の2月の状況で、もちろん12月には見たことのない光景です。

雨の合間には久しぶりで一時の陽射しも注ぎました。「お日様を拝めるのは、これが今年の最後かも」と思いながら貴重な陽光を見つめました。

「最大規模級豪雪の冬」を予測し対策を

昨日は、落雪構造建屋の屋根から滑り落ちた雪を捨てる作業に終日とりかかりました。

230㌢ほどの雪がいっきに滑り落ちた納屋の雪は堅く締まっていて重く、トラクターでの排雪作業でもなかなかはかどりません。屋根の雪下ろしと同じで、一挙に3回分の雪を除排雪する訳ですから、ふだんよりはるかに多くの時間がかかるのは当然のことです。

きのうはプラス3℃まで気温が上がりました。おかげで、これまで屋根に張りついたままでいた村内各地の建屋で雪の滑り落ちがみられました。みなさん、屋根から2㍍をこえる雪がなくなったので「まずは、ホッ」というところでしょう。

いっきょの大雪だったので、屋根から滑り落ちた雪や下ろした雪の排雪がはかどらず、下屋の軒先近くまですでに雪が届いている建屋が方々で見られます。ということは、次の猛烈寒波がくるまでに排雪できなければ、今度の雪下ろし時には軒先に雪がつかえ、雪下ろしは大変な難儀がともなうということになります。

12月ですでに並みの2月頃の積雪という異常な大雪です。今冬は除雪体制の充実度についてこれまでの内容をよく吟味し、排雪箇所の工夫・確保体制などもふくめ、今から異常な大雪に備えておくべきでしょう。

「先週より厳しい年末寒波の可能性も」という予報もあります。すでに一度2㍍越えを記録した積雪状態に、いつもの冬がこれから来るのですから、「今年は、とてつもない大雪の可能性が極めて大」とみての雪対策と心がけが、行政にも、あらゆる関係機関・団体にも、個々人、家々にも必要でしょう。

議会は、それを見越して、新年4日の初招集議会、本会議の後に災害対策特別委員会を開催し、今後の豪雪対策に備える予定でおります。

12月21日で異例の雪害対策部設置

村は、先に雪害警戒部を設けていました。しかし、その後の異例の大雪続きや一週後の寒波などが予想される中、21日午前9時、副村長を部長とする「雪害対策部」へと大雪に備える体制をいっそう強めました。

日々村から発しているように、21日現在の村による観測積雪が役場所在地の田子内で174㌢、わが集落の岩井川で222㌢、椿川で211㌢、大柳で230㌢です。寒中に入り日数にある程度の間を置いてのこれぐらいの積雪なら、豪雪の村に暮らしていれば「ごく当たり前の冬」と村民はとらえますが、今回は、12月半ばからのたった一週間弱の間の積雪です。これには雪になれている村民も「12月にこんなのは初めて、参った、参った」の言葉が多く聞かれます。

週末、そして年末年始と予報される寒波がくる前にあらゆる努力をして雪下ろしを済ませ、関係機関は道路などの除排雪が円滑に進められるよう最大限の備えをしておかなければなりません。除排された雪の「捨て場がない」という状況も予想され、各集落での捨て場所の確保も重要となります。被害や事故を未然に防ぐうえからも雪害対策部の役割はカナメとなります。あわせて、個々の家々でも最大限の注意を払い合いましょう。いつもの年の雪本番はこれからですので、今冬の「雪との戦い」はかなりの厳しさが予想されます。

▼きのうは湯沢雄勝広域市町村圏組合の12月定例会議がありました。案件は、養護老人ホーム愛宕荘を令和3年4月から5カ年の期間で湯沢市を指定管理者とする議案や、工事請負費や契約差金、人件費などの減額を主とする補正予算案などで、すべて全会一致で可決されました。

わが村のケタ外れの積雪ほどではないものの、湯沢市内も12月としてはあまり見ることのない多くの雪を屋根に載せたままの住宅が目立ちました。

ところで、県内の積雪報道では、気象庁による計測器があるところで最も多い積雪を記録するのは湯沢市秋ノ宮の湯ノ岱地区ですが、実際に役場や集落のある地区の積雪で最も多いのはわが村でしょう。役場所在地で174㌢、集落の最大積雪深は大柳の230㌢ですから。しかし、これは村独自の観測体制による積雪深計測のため、気象庁のアメダスで計測された所と同列にあつかわれないからでしょう定期報道に村の積雪ははいらないわけです。なぜ、役場所在地でもこれだけ積雪が多い村に積雪深を測れる気象庁のアメダスが設置されないのか。実情を把握するためには欠かせない箇所だと思いますが、不思議なものです。

さて、こちらのいま予定されている今年の公務の会議や行事はこれですべて終わりました。年末の寒波襲来予報がまた告げられました。道路除雪スタッフのみなさんも、勤めに出ておられるみなさんも、一方で毎日の仕事に精をだしながら、家でも雪との格闘がつづきますから疲れはピーク状態のはず。勤こそなくても、高齢の方々の体にも雪はほんとうに難儀です。健康・無事故が第一、雪害に遭わぬよう用心をし合いましょう。

写真は、一度、150㌢も積もった雪を下ろした後の我が家の屋根です。今日から3日間は、また雪下ろしです。

「警戒部級」を越える一挙降り大雪

ついに昨日は湯沢雄勝地区に大雪警報が出されるなど、異常な雪降りが続いています。

屋根に溜まる異常に多い雪、家々の玄関に溜まる異常に多い雪、道路除雪が間に合わず極めて狭い国道や村道、これらをみれば「災害級」の大雪状態であり、的確な対策が様々な面で求められています。予報では年末にも寒波の襲来が告げられており、「警戒部」クラスを越える雪害状況に村はおかれているといえます。この「災害級」の大雪状況に見合った関係行政機関・団体の対応・対策が早急に求められています。

とりわけ対策がとくに急がれるとみられるのは、①高齢者世帯など自力で雪下ろしができずにいる家の掌握とそれら住家の今後の見通し把握②国道や村道の円滑な通行ができる除雪体制、この2つです。ほかに大雪の関係で様々な生活支援を必要としている方もいるでしょうから、関係機関や部落・自治会など、各種組織網をつかった状況把握が必要でしょう。

火災や救急などの出動に関する備えにも支障が生じていないか、それも心配になるほどの一挙降りの連続です。着雪が原因の倒木による停電や、人身、物損被害発生の防止、雪崩、落雪危険箇所の点検なども、一挙降りということもあり意を注ぐ必要があると思えます。

これほどの大雪なのに一度も屋根雪を下ろさない住宅や建物が昨日の段階でかなりあります。これは村内としてはこれまであまり見たことのない光景で、住む人々の不安が増しています。あまりに一度の連続大雪なので、おそらく、雪下ろし作業が間に合わないためと思われます。

あまりに連続の一挙降りなので、一度も下ろさない屋根では先に降った雪が堅く締まりはじめ重さが増しています。雪が溜まり積もりやすい地区では積雪が2㍍を越しているところもあり、積雪量だけでも4回分の雪下ろしをまとめて行うのと同じですから作業時間はそれだけ多くかかります。ましてや締まった雪がこう多くなると雪下ろし作業は疲れてはかどらず、普段の何倍もの労力と時間が必要です。

こういう時には、不安と焦りでどうしてもムリな作業、注意をおこたる作業をしてしまいます。落ち着いて、一つ一つ確認しながら事故だけは決しておこさないようお互いに気をつけ合いましょう。

雪害警戒部設置下、今冬初の雪下ろし

通年議会の最終日を今日にひかえて、きのうはいつものように事務局と若干の打ち合わせをし、帰っては、消雪に使う池に注ぐ用水路の雪寄せや、ロータリー除雪機で作業小屋周囲の除雪にとりかかりました。

終わって午後は今冬初めての住宅の雪下ろしで屋根上の人です。14日夜からわずか2日間で積もり続けた屋根の雪は150㌢ほどあります。自宅でこんなに多くの雪を積もらせての雪下ろしは初めて。積もった雪は締まっていて意外に重く、作業ははかどりません。

こんなに作業時間を要したのは初めてで、住家はすべて済ませられるだろうと思いましたが、かなり残してしまいました。やはり、尋常でない量の雪だからで、こういうことも初めて。終わったら、腰と足がめずらしく痛みます。

雪下ろしをしている間も降るは降るはの大雪。そんな雪混じりの鉛色の空から、そして成瀬川の渕からもクォークォーの鳴き声が聞こえます。声の主はハクチョウの群れで、何群にも分かれて東から西に向かいます。群れはおよそ3時間にわたって次から次へと。中には羽根を休めるためか我が家前の淵に舞い下りる群れも。また、どうしてなのか東に向かう群れもいますから、これは、何かの理由がある「乱れ飛び」なのか。渡りの季節でもなく、成瀬川の渕にはエサもほとんどないはず。村の空を彼らは何を目的に乱れ飛びをしているのでしょうか、不思議な動きをするものです。

今日で1年間の会期で活動してきた議会は閉会します。村内は村の雪害警戒部も設置されるなど12月としては異常な大雪下にあります。議会は閉会しますが、災害対策特別委員会を常設している議会でもあり、今後も緊張感をもって大雪へ対応してゆきます。雪のことで気づいたことがありましたら、役場とともに議員各位へもどんどんご連絡を願います。

今朝も積雪は重なり、しかも湿り気のあるやや重い雪でした。一度も雪を下ろしていない屋根はかなりの重さに耐えています。屋根雪の量も半端でないので作業には充分気をつけましょう。

 

12月半ばでは異例の雪害警戒部設置

議会は本会議二日目の一般質問を終え、陳情4件をすべて採択、予算特別委員会も審議を終えました。

国道設置の我が家そばの温度計で-5℃より上がらない真冬日が続きます。議会の審議中も雪は降り続き、村は昨日午後に「雪害警戒部」を設置しました。12月半ばでの雪害対策部の設置は近年ではあまり無かったことでしょう。低温時に水路に入った雪が解けきれないで固まるゼヅマリ(雪詰まり)発生もあり、蛭川清水そばでは幹線用水路からの溢水が発生、国道が一時通行止に近い状態にされ迂回が勧告されるなど、真冬時なら時々起きるようなトラブルも発生しました。

きのうも記した国道一部区間の除雪行き届きの良くない状況については、同僚議員を通じても苦情がいくつか寄せられたようです。県管理の国道ですが、住民にとってもっとも身近な村建設課にそれらと同じような苦情がやはり寄せられたということです。

こうした天候は真冬時の村ならこれまでもよくあったこと。昨年まではそういう状況下でも除雪はほぼ完璧と思われるほどに行われていました。今冬の一部区間の除雪状況へは多くの方々が「なぜ、この区間の除雪だけが、今年に限って不十分なのか?」と感じていて、集中した苦情はその率直ないわば「あきれ、怒り」に近いあらわれだと思います。

私の知る範囲でも、おそらく除雪の不十分さが主な原因とみられる前述当該国道区間での車のトラブルがおとといから所々であり、通勤の方々も「村の国道でこんな悪い雪道はめずらしい」と時には危険を感じながらハンドルを握っていたはずです。これで人身事故につながったり、大きな交通トラブルや、救急出動の阻害要因となったりすれば大事です。そういうことを防ぐためにも、関係者の努力(行き届かない主な原因の改善)が強く求められています。わが村は、県内有数の豪雪の地。それだからというか、それでもというか、国道をはじめ「除雪のよく行き届いた村」で通ってきたのですから。(きのうの情報では、すでに、一定の改善対応策が急きょとられたようだとのことです。)

村は、村として全体の雪害に対して警戒を強める必要があるということでしょう、機敏に警戒部を設置しました。地域の状況などもふくめ、役場や議員、部落・自治会などへ互いに気づいた必要な情報を伝え合い、この異常な寒波を被害無くきりぬけたいものです。

私からも、きのうは開会前の議員控え室での打ち合わせ会で「異常な雪への対応」を、議員・議会として心がける必要をのべ、開会挨拶でも「異常な雪に緊張感をもって、それぞれの役割を果たしたい」という旨を述べたところです。

▼一挙の大雪で、国道も村道も早朝から道路除雪作業に働くオペレーターのみなさんの難儀、それをささえるご家族のご苦労は大変なものと思われます。みなさんへ感謝と敬意を込めつつ、事故無く作業にあたられるよう、このことも心から願っております。

えったで(一挙)降りの大雪

「もしかしたら雪下ろし無しで年を越せるかな?」、「大雪予報と出たが、天気予報はあたらないかも?」と14日夕方までは思っていましたが、そういうタカをくくったような見方を猛烈寒波はいっきょに吹き飛ばしました。

14日夜から降り続いたので屋根は一㍍をはるかに越える雪です。こうなれば、根雪も根雪、えったで(一挙)降りの大雪根雪です。県内一の豪雪の村は景色も暮らしも冬本番。人々の心構えも「さあ、今年も、冬、始まったぞッ」です。早朝、国道から除雪車が排雪した車庫前の雪を片付けるのに、きのうも今朝も1時間以上もかかりました。

国道の除雪のやり方がわが集落を貫く一部の路線箇所で昨年までとずいぶんちがうようです。道路除雪が充分に行き届かないと、交通事故や交通トラブル、そして救急車や消防など救急活動にも大きな影響が及ぶことなども心配されます。豪雪地帯での除雪は命をまもることと直結する作業です。道路除雪は住民の命と暮らしをまもるカナメですので、昨年までと同じように万全な態勢でとりくんでもらいたいものです。

落雪構造でない旧い造りの建屋に暮らす我が家のような家々では、今週末は屋根の雪下ろし運動が真っ盛りとなるでしょう。スキー場もこれでゲレンデ整備に入ることができ予定通りの営業ができると思われます。

▼今日は議会の一般質問の日。3議員が、農業、新型コロナ、二酸化炭素排出ゼロ課題、獣被害対策、除雪対策などについて村の考えを質します。過日の常任委員会ですべて採択となっている陳情についても審議され、終われば予算特別委員会が開かれます。

村郷土誌の編集作業進む

22日に広域市町村圏組合の12月定例議会が予定されています。きのうは、広域組合の事務局長や課長のみなさんからその議会に提出される議案説明を役場で受けました。

その後には、村の郷土誌作成にあたっているA出版社の担当の方々の来訪があり、議会に関する内容などで初めての懇談をしました。

単独村を選択した市町村合併、議員定数大幅削減、通年議会の実現、諸々の議会運営改革、課題や事件への対応など村の議会史の上でも記憶に深くのこる激動が続いた平成年代でした。

30年間の歴史が刻まれる村の郷土誌(第2号版)は来年度に刊行の運びです。今後の村づくりにとって歴史から学ぶことのできる貴重な文献となるはずなので、どんな郷土誌ができるか私も期待している一人です。

▼「一晩で雪がこれだけ積もるのは、一冬にそうはない」という猛烈な雪が昨夜から降り、わが集落で約1メートルの積雪となりました。今日もなお止まずに降り続けていますから、「警報級の大雪」予報はそのとおりとなったわけです。

国道や村道の除雪を委託されている方や働くみなさんも、慣れている作業とはいえ今朝の雪にはやや手こずり時間もかかったようです。

屋根の雪も「たった一晩で一下ろしクラス」となるほど。今冬初めての本格的な除雪、雪寄せや下ろし作業となるので、お互い事故のないよう注意をよびかけあいましょう。道路の見通しが悪くなり、またスリップも危険です。出勤の方々は余裕を見て出かけ、スピードを控え目にし、交通事故防止にも心がけたいもの。「雪道は遅く走るに限る」です。