村三役退任の日にあたって

今日は村の政治史の大きな節目のひとつとなる日です。

6期24年間つとめられた佐々木哲男村長の退任、それにあわせて糯田正宏副村長と鶴飼孝教育長も退任をすでに表明されていて、三氏とも今日が最後の登庁の日となります。過ぎた議会では、三方から退任にあたってのご挨拶をいただいております。

三氏とは、こちらが議員として、あるいは議長としての仕事をするなかで、執行当局とそれにむきあう議会というそれぞれの立場のちがいがあり、それらをわきまえながらも、私としては教えられることが実に多く、議員活動でも議会運営のうえでも大変お世話になりました。

三氏は村の政治の場からは去られることになりますが、今後とも様々な面で村政発展のためのご助言をいただきたく、長年のご功労に感謝しつつあらためてご指導ご鞭撻のほどをおねがい申し上げる次第です。

本来であれば今日三方にお会いしてお礼と労いのご挨拶を申し上げるべき所ですが、30日から副議長とともに全国研修会で都内に出張し、そのまま今日は新潟で全国の町村議会議長会の都道府県会長会があり今日のご挨拶はかないません。ここからで失礼ですが、みなさん、長い間ほんとうにご難儀をおかけしました。ご苦労様でした。

▼野のムラサキヤシオやレンゲツツジに続いて、わが家の庭木でも各種つつじの花が見頃に入っています。

里山ではこれから一足遅れて花の仲間入りをするヤマツツジが、標高の高い高原ではタムシバがいよいよ花盛りの季節をむかえます。須川高原のタムシバ大群生も見事な花季節に入りますからみなさんぜひお出でください。栗駒山荘の露天風呂につかりながら花群落をながめたら究極の「癒やし」となりますよ。

残雪多い中タケノコ採りシーズン入り

28日(土曜)、かねてから約束していたAさんとともに山のご案内をしながらブナの森に入りました。

目的はタケノコです。風雨が強く濃いガスのため山入にはもっとも注意をはらわなければならない最悪の天気でしたが、歩く時間のごく短いすぐ近くの村内のブナの森ですし、夏冬と通い慣れた庭のような山なので決行です。

山入りして少々驚いたのは残雪の量の多さ。半世紀以上この山に入っていますが、今の時期にこれほど残雪があるのはめずらしいこと。鳥海山もふくめおそらく今年の東北の山々は残雪が多いでしょうから、登山の方々は道を間違えないようよく注意をはらう必要がありそうです。日帰り登山なら、午後には雪解け水で川や沢が増水しますから、今年の春山登山では渡渉などにも備えがとりわけ必要と思われます。

県境部にあるわが村内のブナの森ではタケノコが出始めたばかり。これからは多くのクマたちが主食のタケノコを求めてネマガリタケ(チチマザサ)の森に寄ってくるはず。この日も、ほんの少しですがクマの食べた跡も見られました。それなので、ラジオを鳴らし、二人でひっきりなしに大声をあげながらの採りとしました。

出始めのタケノコは軟らかく、私は「タケノコを採るなら出始め」を狙って山入りします。この日は初めてなので足慣らし体慣らし。採るところ正味1時間ほどで背中に軽い荷(通常採取量の半分)となるほどの収穫で帰路につきました。早速初モノをいただきましたが、予想したように軟らかで、やはり「出始め」の質の高さを再確認したところです。

山のアスパラガス2種

きのうはワラビでしたが、今日は野のアスパラガスと呼ばれるナルコユリの仲間とシオデの登場です。

同じ集落でも雪解けの遅いわが田んぼ土手は、これらの山菜がほかより遅れてカオを出します。

どちらも植生の箇所はごく限られ、それほど多くは採れない山菜です。二つとも甘みを特徴とする山菜で、とくにナルコユリは甘みとしては山菜でトップクラスでしょう。

ナルコユリの仲間は茎が太いので1~2本あれば数人分の食に必要な量を確保できます。が、わが集落でシュデコと呼ぶシオデやタチシオデは写真のように太いのに出会える機会は少なく採れる本数も限られています。太いシオデは山菜のなかでも貴重な種といえるでしょう。細いのなら、杉林の中などどこにもたくさんありますが。

ガザキ(タニウツギ)やミズキ、ヤマツツジの花が咲きはじめましたので、深山のタケノコもいよいよシーズン入り。今週末あたりからは、一年ぶりで県境ブナの森にタケノコ採り人の声がこだまするでしょう。ということは、遭難発生も心配されるシーズン入りになるということでもあります。タケノコ採りが集中する休日を主にして、警察、消防、村役場の気の抜けない日々がはじまります。

栽培ワラビ真っ盛り

ワラビを田んぼ25㌃ほどで栽培しているわが家。地元集落では最も雪解けの遅い場所にある転作田ですが、そこでもきのうお知らせしたようにワラビが採り頃の季節入りとなりました。

栽培といっても、もともと田んぼのあった所はワラビやゼンマイが自然に生える原野を開墾した農地。ワラビたちは同じ土に根を張り育っているので栽培モノも自然モノとほとんど同じワラビというわけです。

この開墾組合が拓いた田んぼも、生産者米価の暴落や後継者不足、栽培条件不利などで年々耕作されない農地が増え続けています。わが家も、ワラビがつくられているうちは草木などを取り除いて農地としてなんとか保っていますが、行く末がどうなるかはわかりません。

田んぼそばの高台には開墾組合の記念石碑があります。田んぼにワラビが植えられていたり、作物が作られない田んぼ、荒れた田んぼを開墾当時の人々がもし見ることができたなら「えっ、なんで?」と驚きの声をあげるでしょう。

今も将来も何億人規模の飢えをはじめとする食糧危機が叫ばれ、ロシアのウクライナ侵略により世界の飢える民はさらに急増するとされています。国内でもその日の食に困っている人々がいて、ボランティアによる支援では「日持ちするお米の支給はありがたい」と、お米の無料配給は今も人気があるそうです。そんな現実がある下で、水豊か、土豊か、気候温暖なこの国で、お米がつくられずに広大な農地が荒れてゆく。

政治とは、こういう理不尽をなくすためにあるのでしょうが、その矛盾を解決する一定の方策はたてられてきたものの、「生産費をはるかに下回る生産者米価」の現実が長年続き、その米価低落による所得を外国のように手厚い国の補助でささえるという根本策はたてられずに時は経ちます。市場経済にゆだねるだけという低米価が続けば、村も国内も田んぼの荒廃はさらに急加速するでしょう。

田んぼでワラビをつくりながら、年々、集落単位で耕作されない田んぼが増える村の状況と、集落を見下ろし続けてきた「郷土安全」「組合隆昌」の文字が刻まれた開墾記念碑をみて、世界の食糧危機にまでこちらの思案は及びます。

道路関係4つの同盟会総会

県南の高速道路建設促進や国道398号、国道108号、そして須川高原の県道仁郷大湯線などをふくむ西栗駒広域縦断道路など道路関係4つの同盟会の総会がきのう湯沢市で開かれました。

宮城県や大崎市、由利本荘市などが関係する路線もあり、総会は該当自治体の出席時間を配慮してくまれ順繰りにすすめられました。

村からは副村長と私が出席しましたが、今月末で退任となる糯田副村長とはこれが最後となるいっしょの行動でした。副村長が就任はじめのすぐに、道路関係の会議で岩手県奥州市に向かった時のことを想いおこし、ある感慨が胸にせまりました。

▼田んぼ脇でも家の植木もレンゲツツジが花盛りです。フジの花やガザキ(タニウツギ)の花も加わり、春の小花たちにかわり樹木の花が鮮やかになった田植え時の村です。

わが田んぼ脇の栽培ワラビも真っ盛りの季節となり、これから2ヶ月半ほど、食卓には毎日ワラビが並べられます。

ブナの花が実の形へ

今年は何年かに一度おとずれるブナの花数がゆたかな年(最初の写真)とお知らせしてきました。

花の季節を終えたブナは、いずこでも予想したように実をいっぱいにつけた姿でみられます。この殻のなかにしっかりと実が結ばれるよう願いたいものです。

わが家が実生から育てたブナ(2枚目の写真)も樹齢25年ほどで実を着け始め、それから3年ほど経った今年はほんとうにたくさんの実をつけました。

同じブナの実でも、秋に見比べれば、ほかの植物と同じように樹によって結実には早生や晩生があり、また粒の大きさにもかなりの違いがあります。わが家であちこちに植えている10本ほどのブナのうちでも写真のブナは最も大きな実を結ぶ樹ですので、実の多い今年は秋が楽しみです。

小学校運動会、田植え

21日の土曜日は小学校の運動会へ参加。コロナ禍のため実に3年ぶり開催となった運動会。お天気に恵まれ少々の暑さを感ずるなかでの半日となりました。

運動会名物の「飴食い・パン食い競争」はなく、コロナ前なら楽しいお昼をはさんで午後の日程もあったのですが、種目も減り内容もかなり変わった運動会となりました。おじいちゃん、おばあちゃんたちの観戦、応援も、密を考慮して「同居家族だけ」という範囲に限った運営であることも告げられました。議会もこちら一人だけの参加です。あれもこれもみなコロナ感染予防を考えてのことです。

ただし、終了後、密を避けての家族毎の昼食タイムは設けられたようです。運動会は、なんといっても野外でのこの昼食が楽しみですからね。

▼運動会を終えての午後ときのう日曜日は田植えでした。

もう少し後に植えたかったのですが、月末から来月初めにかけての行事があり、一連の作業のことを考え決行です。

畦際に雪が少し残っている5月はじめに畦削りをはじめ、それから耕起、水入れ、1回目の代掻き、畦塗り、仕上げの代掻き、そして田植え、1回目の除草剤散布と、わずか20日間ほどの間に一連の春作業をひとまず終えました。

妻は、昔からの「慣」が体にしみついているらしく、田植えが終わったら家の神棚に御神酒を献げました。田植えが無事終わったことへの感謝を込めつつ、穣作を願いました。

市場経済におけるお米の価値は以前とは比べものにならないほど低下していますが、主食としての稲作にむきあう人々の考えはやはり特別のものがあります。わたしはほとんどこだわりませんが、今も「田植えは『大安』の日を選ぶ」という方も結構おられことを、先日ある方からお聞きしました。お米作りにかける農家の思いというのはそれほど重いものなのですね。

きのうは久しぶりに小雨があり、カタツムリが田んぼ土手の草むらの中から出てきました。田植え後に水が満面に張られた田んぼでも、オタマジャクシやイモリ、アキアカネのやごなど、水を得た田んぼで過ごす生きものたちが、ようやく落ち着いた環境のなかで命をつなぐことができホッとしているでしょう。

村でもワラビの季節に

ほかの山菜より一足遅れてカオを出すのがワラビ。豪雪の村でも、その山菜2番手のワラビが採り頃をむかえ、わが家でも転作田25㌃ほどに植えているワラビが少しずつ食卓にあがりはじめています。

土深く根を張って勢いよく増える力をもつのがワラビ。なんど踏まれても刈られても田んぼの畦にまでどんどん新芽を出す姿を見ると「ワラビのように、たくましくありたいもの」とその都度思います。

▼今年も各地で山菜採りがクマに襲われるなどの報道がされています。先日入ったウドなど山菜の豊富なブナの森深山。雪崩の大きな塊が沢底に溜まっているそこの斜面は、サグ(エゾニュウ・シシウドの仲間)の芯(中心茎)を食べるクマたちが集中する場所です。

こちらが歩く先々のほぼ山全体で、今々、若芽の茎だけを選んで食べた跡と真っ黒い脱糞跡が見られました。どうやらこのクマはここをしばし幾日かの食事場所と定めたようです。深山のネマガリタケノコが大好きなクマは、タケノコが出る前の主食代わりにするのがこのサグの芯(中心茎)です。

山菜採りでクマとの出会いを防ぐためには、登山などと同じで自分の存在をクマに知らせることが鉄則。地声を出すのがまず最も効果があり、ラジオや鈴を鳴らしたりもクマを遠ざけるのには役立ちます。

もし母熊が若子連れ(今冬に生まれた子グマ連れ)で棲む山に入ったら、人間の存在がわかっても子グマの歩きが遅いので母熊は遠ざかるのに時間がかかります。そういう場合はほかのクマよりも危険度が増しますから、声や音を何度も何度もたてながら、クマが移動する時間を余裕をもって待つ必要もあるのです。

村長選挙、備前博和氏が初当選

17日告示、22日投票の日程で予定されていた村長選挙は、前村総務課長の備前博和氏(61歳)以外に立候補がなく備前氏の無投票による初当選となった。

備前氏は、総務課長着任前の4年間議会事務局長として務めて頂いた縁がある。4年間ともに身近で仕事をしていただいたことや、それ以前の職員時代を通しても、私のおよそ27年間の議員活動のなかで村政に共に携わってきた間柄でもあり、備前氏の姿勢や考えはよく承知している者のうちの一人と思っている。

備前氏は、村長選にのぞむにあたって今後の村政に関する一定の基本的な考えをのべられていたが、それらの目標に向かって堅実な村政運営を強く願うものである。

これからの村政運営のカナメとなるのは若い世代である。そのリーダーとして、これまでの慣例にとらわれず新しい発想と視点で、住民の心によりそった村政発展のため存分のはたらきを期待したい。

村政について、備前氏の骨格となる考えがしめされている選挙ポスターと選挙はがきをご参考のために載せた。

▼きのうは代掻き作業でした。これで田植え前の作業はすべて終了。この先はおだやかなお天気が続きそうですので、田植えを予定していた農家のみなさんもよろこんでいるでしょう。

希少種トガクシショウマを眺めに

過ぎた15日の日曜日、ブナの森深山のトガクシショウマ(絶滅危惧種)を眺めに少しの時間山入りしました。

「もしかしたら花は過ぎ具合かな」と思いましたが、かろうじて見頃のままでの花群生と出会うことができました。

今年はじめての深山入りですが、林道はまだ雪が多くもちろん除雪にもとりかかれず、落雪や落石の危険があるため車も通行止めです。道路には雪崩で倒され運ばれた大きなミズナラの幹が横たわり、大小多くの落石もみられました。

今年のトガクシショウマは例年より花着きがよいようです。今年はブナの花芽も豊富、シロヤシオツツジもわが家の植木は花数が多いようで、山は全体として花の豊かな年といえるのでしょうか。

トガクシショウマはシラネアオイよりなお急斜面を好む植物。勾配のきついその群生そばのやや緩い勾配にはシラネアオイも隣り合わせて咲き、まわりにはニリンソウやキバナイカリソウ、オオバキスミレ、サンカヨウも花盛りでした。

この日は短時間、花を眺めるだけの山入りでしたので山菜採りの本格準備はなし。でも、花々たちのすぐそばには、ゼンマイ、シドケ、ウルイ、ホンナ、ウド、ソバナ、アザミなどが食べ頃でした。それぞれ少しずつ摘んで雪の上にならべ、夕餉にはシドケ、ホンナ、ソバナなどの初モノをごちそうになりました。