残雪多い中タケノコ採りシーズン入り

28日(土曜)、かねてから約束していたAさんとともに山のご案内をしながらブナの森に入りました。

目的はタケノコです。風雨が強く濃いガスのため山入にはもっとも注意をはらわなければならない最悪の天気でしたが、歩く時間のごく短いすぐ近くの村内のブナの森ですし、夏冬と通い慣れた庭のような山なので決行です。

山入りして少々驚いたのは残雪の量の多さ。半世紀以上この山に入っていますが、今の時期にこれほど残雪があるのはめずらしいこと。鳥海山もふくめおそらく今年の東北の山々は残雪が多いでしょうから、登山の方々は道を間違えないようよく注意をはらう必要がありそうです。日帰り登山なら、午後には雪解け水で川や沢が増水しますから、今年の春山登山では渡渉などにも備えがとりわけ必要と思われます。

県境部にあるわが村内のブナの森ではタケノコが出始めたばかり。これからは多くのクマたちが主食のタケノコを求めてネマガリタケ(チチマザサ)の森に寄ってくるはず。この日も、ほんの少しですがクマの食べた跡も見られました。それなので、ラジオを鳴らし、二人でひっきりなしに大声をあげながらの採りとしました。

出始めのタケノコは軟らかく、私は「タケノコを採るなら出始め」を狙って山入りします。この日は初めてなので足慣らし体慣らし。採るところ正味1時間ほどで背中に軽い荷(通常採取量の半分)となるほどの収穫で帰路につきました。早速初モノをいただきましたが、予想したように軟らかで、やはり「出始め」の質の高さを再確認したところです。