山のアスパラガス2種

きのうはワラビでしたが、今日は野のアスパラガスと呼ばれるナルコユリの仲間とシオデの登場です。

同じ集落でも雪解けの遅いわが田んぼ土手は、これらの山菜がほかより遅れてカオを出します。

どちらも植生の箇所はごく限られ、それほど多くは採れない山菜です。二つとも甘みを特徴とする山菜で、とくにナルコユリは甘みとしては山菜でトップクラスでしょう。

ナルコユリの仲間は茎が太いので1~2本あれば数人分の食に必要な量を確保できます。が、わが集落でシュデコと呼ぶシオデやタチシオデは写真のように太いのに出会える機会は少なく採れる本数も限られています。太いシオデは山菜のなかでも貴重な種といえるでしょう。細いのなら、杉林の中などどこにもたくさんありますが。

ガザキ(タニウツギ)やミズキ、ヤマツツジの花が咲きはじめましたので、深山のタケノコもいよいよシーズン入り。今週末あたりからは、一年ぶりで県境ブナの森にタケノコ採り人の声がこだまするでしょう。ということは、遭難発生も心配されるシーズン入りになるということでもあります。タケノコ採りが集中する休日を主にして、警察、消防、村役場の気の抜けない日々がはじまります。