なごり惜しい崖紅葉

27日、産業祭を終えた足で合居川渓谷いずくらと天正の滝の崖紅葉にまた車を向けました。雨天、散り始めの紅葉も風情があるだろうと見込んでのことです。

雨と弱い風で道路には落ち葉が目立ち初めていたものの、予想したとおり散りはじめに雨の崖紅葉もまた見事なものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真の前段は25日、晴天見頃ピークの崖紅葉。後段が27日、雨天散りはじめの崖紅葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブナなど高木帯の樹下では、トリキ柴(クロモヂ)の黄や、コサバラ(コシアブラ)のやわらかな白色が林内を明るくしてくれるほどに色づいていました。

天正の滝の源流となる焼石連峰の名峰のひとつ三界山は裾まですっかり落葉が終わりました。焼石連峰も栗駒連山も奥羽脊梁の木々は、もういつ雪が降ってもだいじょうぶの段取りをととのえ済みです。

51回目の村産業祭

農林産物やその加工品、民芸品などを展示し、優れた産品を表彰する村の物産祭り、第51回目の産業祭の表彰式が27日に行われました。

おなじ「あきたこまち」でも秋田県南のそれは毎年全国の食味ランク比較で特Aクラス。そのなかでもわが村の「あきたこまち」はトップ級の食味値をもつことで知られ「オメダほうのこまち食ってからなば、ほがのこまち食われねェ」と引く手あまたのお米です。

そのお米と、これも最高級の味をもち「村のトマトでなければ」とわざわざほかの地域からも直売所に来られるほど人気の高いトマト、そして菌床シイタケ、美しさの質で評価の高い花卉のリンドウ、私たちが誇れる農産物などがあることはほんとにうれしいもの。それも、この日受賞されたみなさんの努力があってこそのことです。

村は、全国、全県に知られる葉たばこ栽培のすぐれた歴史をもち、養蚕や、自然放牧の日本短角種をはじめとして農畜産業ですぐれた実績をのこしてきています。そうした先人・先達の努力のうえに、たとえば畑作物栽培のその技をひきついだ今日のみなさんのご尽力が今ではトマトをはじめ各種野菜として会場に展示され、表彰された物産にはその歴史がこめられています。

そういう感謝の思いもこめ、表彰されたみなさんへのお祝いの言葉を申し上げました。写真には今年の出来秋の喜びがいっぱい詰まっている展示品の一部をとりあげました。1等賞には、私の同級生もふくめ毎年欠かさず名前を連ねる方々もおられます。その技、たいしたものですね。

今年の産業祭では少し残念なこともありました。それは昨年まで長く出品されていたりんごが見られなくなったことです。りんごや洋なし、モモなどの果樹は、かつて下田地区と滝ノ沢地区を中心に、さらにりんごは成瀬川上流部の岩井川や五里台地区で、ブドウも岩井川地区でも栽培されていました。りんごは、豪雪被害などで下田地区が栽培を止めてからも滝ノ沢地区で続けられていましたが、自家用などごく一部をのぞいてその滝ノ沢地区でも栽培農家がほとんどいなくなり、今年からは産業祭へのりんご出品も絶えました。

今思えば、世界有数の豪雪の村でよくりんご栽培を長年続けたもので、その苦労はなみたいていでなかったでしょう。県下有数の養蚕、葉たばこ産地、それに豪雪下での果樹、そういう農の歴史があったからこそ今の農があることを忘れたくないものです。

展示されている土器は、今年掘り出された縄文土器をはじめとする上掵遺跡の土器、石器です。縄文時代の人々が暮らしてから数千年後に開かれている産業祭、そこにならぶ数々の産物と土器。なんだか祭りに縄文の人々も参加しているようで、とってもふさわしい展示と思ったところです。
▼きのうは、新庄最上と秋田県南の市町村が高速道整備で河川国道事務所へ要望しました。

子ども議会

26日、春から準備を重ねていた子ども議会が開かれました。

議会事務局提供
議会事務局提供
議会事務局提供
議会事務局提供

実は今から18年前の平成12年、2000年夏、東中生たちによる「模擬議会」が一度行われていますが、今回のように小学生と中学生がいっしょの「子ども議会」は全国的にもめずらしい事例だったと思われます。

小学生3人、中学生3人が一般質問に立ち、答弁は村長。執行部席には通常の議会とまったく同じように課長たちが座り、議長、副議長、質問する議員役以外の議員も配置され、傍聴席には全児童、生徒が代わる代わるつき、在校のすべての子どもたちが約1時間半の議会を体験しました。

議会がすすむ様子を議場の片隅で見学していた私は、子どもたちが真剣な表情と言葉で「村のことや村の政治に対する思い」を質問する姿を目にして一人の人間としての「子どもの権利」、「一人一人の村民」ということの大切さをとても強く感じました。

政治というものに我々が直接参加するためには法律で選挙権を有する「有権者」という括りがあり、また年齢による選挙権や被選挙権という規定もあります。子どもたちはそういう定めの範囲からははずれるわけですが、人間としての権利があり、小学校高学年や中学生になれば社会のことをよくとらえていて、それらに対して自分の考えをはっきりと主張できる存在に成長しています。法に定められた政治参加の権利はないけれども、一人の人間として「こうしてほしい、こうあるべき」という考えは立派にもてる存在なのです。

子ども議会の一般質問は、村の総合発展計画に目を通して準備されたものもふくめいずれも大切な内容を含んでいました。名前は「子ども議会」ですが、子どもたちが日々の暮らしの中で「こう、あってほしい」ということを質問するのですから、それは大切な「村民の声」です。

「子ども議会」を通じて、子どもたちの思いが村民の声として直接村政に届く、今回の1時間半の議会は、教育の一環ではありますが、従来からの「模擬議会」という範疇をこえた、まさに児童代表の声、生徒代表の声、一人の子ども・村民の声が届けられた子どもたちのための「子ども議会」になったと思います。

▼きのうは東成瀬中学校19期生の同年会でホテルブランへ。19期生は中学校が統合前の同期ですから小中ともに地区ごとに別の校舎で学んだ同士。それでも、幾度も同期会を重ねているのでみんなお互いをご承知で、久しぶりに楽しい語らいのひとときを過ごしました。語らいの中では、来年、再来年とこれはそれぞれの地区ごとに行われる「古希の同級会の段取り」も話題となっていました。昭和25、26年生まれの19期生もそんな齢になりました。

落ち葉が始まる頃のキノコたち(その2)

今日はコナラ(シモフリシメジ)の登場です。

ホンシメジにはない上品な香りが特有のシモフリシメジ。霜の降り始める頃に顔を出しますから、自然の様子をとってもよくあらわす名前をつけられたキノコです。我が家では、その香りと味を損ねないよう瓶詰めにして、ホンシメジとともにすまし餅(お雑煮)の具としてお正月に食します。

秋が深まる頃に顔を出すキノコなので、新しい落ち葉をかむっていて最初のひとつを発見するのに少し時間がかかります。でも、ひとつを見つければしめたもの。菌列をつくりならんで顔を出していますから次から次へと発見が続きます。成長の条件がよい地面では柄が土の中に深く入り込んでいるので、棒を差し込んでていねいに抜き取ります。

シモフリシメジの出るミズナラとブナの混じる広葉樹林にはドングリが敷き詰められるように落ち、ブナの実も少しあります。ブナの幹には、ツキノワグマが登った新しい爪跡が見られました。爪跡からしてこのクマは大きい。家すぐ近くの里山でのことです。クマ公は、ドングリやブナの実を食べながら越冬のために皮下脂肪をたっぷりとたくわえているようです。

▼27日からは連日の雨マーク予報でしたので、「見頃ピークの今年の谷紅葉はこれが見納め」と、妻とともにまた天正の滝といずくらの崖にむかいました。10分ほどで行ける谷ですから気軽なもの。

崖紅葉だけでなく林道沿いのイタヤカエデやブナなど高木も一日を経たら色づき盛りとなり、谷はまさに燃えるような色に染め上げられています。きのうもカメラマンらしい方の姿が見られました。この先のお天気を考えれば見頃盛りの眺めは今日あたりが頂点かも。

 

合居川渓谷天正の滝といずくらの崖紅葉ピークに 

「うあーっ、すごぉい」と、息をのむほどの紅葉が合居川渓谷の断崖でいよいよピークです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集落すぐそばでこれだけ規模の大きな柱状節理の崖紅葉が見られるところは県内でもそう多くはないでしょう。渓谷までの崖の高さが半端でないのもこの谷の特徴です。

紅葉が美しい崖のすぐ上部は村内で最も危険とされるマイタケ採りの現場です。足を踏み外せば100~200㍍近い谷底までいっきに落下の危険がともないます。こちらもそこに足を運ぶ時は、慎重にも慎重を期します。下を見れば足運びがにぶるほどの名うての断崖だからです。

ここはヒメマツ(キタゴヨウマツ)の緑が紅葉をひきたてるので、錦模様がなおさら美景となって目に映ります。渓谷の流れもその勝景の一役をにないます。

ホテルブランのやまゆり温泉を楽しみながら、ちょっと天正の滝方面へ寄り道すれば見事な紅葉が眺められます。お友達やご家族をお誘いしてこの絶景をご覧いただいたなら、みなさん大喜びするはず。是非、東成瀬村へ、合居川渓谷天正の滝といずくらの断崖紅葉へ、須川温泉の栗駒山荘とホテルブランのやまゆり温泉へお出でください。

▼先日、赤滝の滝壺の色について「クロームグリーン」などと書きました。あの滝壺の色をあらわす言葉がなかなか思い浮かばず、「色の名前(福田邦夫著・主婦の友社)」の図鑑を引いて最も近い名前を記したつもりですが、どうでしょうか。

青でも、緑でもない、最初は「コバルトブルー」などといいかげんに記しましたが、とてもとてもその色とはちがうので図鑑をみて訂正しました。もっと豊かな比喩をもち文学的な言葉で「色」の表現ができればいいのですが、私には無理です。そういうこともあって、21日の赤滝をもう一度載せてみました。あなたなら、どんな色言葉をつかって滝壺をあらわしますか。

落ち葉が始まる頃のキノコたち(その1)

紅葉の盛りが高原から谷へ下り、さらに人里へと移ってきました。里山では、色づき盛りの木々もあれば、ホオノキや丈の低い柴木などではもう落葉の始まった樹種もあります。

大きなホオノキの葉っぱが落ちる時はカサッ、ガサッと音がします。新しい落ち葉がそうして地面に重なり始める頃は、深まる秋のキノコたちが顔を見せ始める時。私はそういう季節の里山を歩くのがとても楽しみです。

落ち葉が始まる頃のキノコの代表格はムギダゲ(ムキタケ)、それにヤマドリモダシ(クリタケ)とナメラコ(ナメコ)、ブナシラダゲ(ブナシメジ)、そして、深まる里山の秋キノコの代表格コナラ(シモフリシメジ)です。

今日は、その中からムキタケ、クリタケ、ブナシメジ、ナメコをならべてみました。クリタケは広葉樹、針葉樹双方に発生する範囲の広い菌類で、写真のクリタケは毎年欠かさず倒れたカラマツに顔を出す株です。今年は今までにない立派な姿を見せてくれましたのではじめてカメラを向けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらのキノコが顔を出す里山には、クマの絶好の冬眠穴も方々で見られます。写真の穴はミズナラの木が傾いたために根が土ごと持ち上がってできた穴で、おなじ「根穴」とはいっても木にできた穴ではなく床面も天井もほとんどが土の「土穴」です。

幹が傾いてその根元にできるこういう土穴はたいがい中は広いですから、出産子育てもしやすく、妊娠中の母グマがよく入ります。また今年2月頃に生まれだいぶ大きくなった2頭の子(ふるご・古子)を連れた母グマも母子3頭の越冬ができます。床面には落ち葉が敷かれたようになってふかふか。こんな穴が我が家のすぐ近くにもあるので、クマは深山だけでなく里山でもたやすく越冬できるのです。

平成最後の年の紅に染まる赤滝

21日に訪れた赤滝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まわりの多くの林がなくなり、沢の様子が以前の景観とは変わったことや、車道終点からの歩行距離がやや長くなったために、以前よりどうしても足が遠のいてしまう赤滝。

でも、かろうじて滝のすぐまわりだけはもとの景色が保たれているので、伝説の能恵姫様を慕いながら一年に何度もの「通い」を続け、今年は平成年代最後の紅葉詣でとなりました。

この滝で私がいちばん見ほれるのは瀑布そのものよりも、激しい水流が落ち込みつくったクロームグリーンに怪しく輝く神秘的な滝壺と、そこに浮かび回る流木です。

腐食して倒れそうな鳥居をくぐった社の中には、いずこのどなたでしょうか、お酒やお菓子を供え、お賽銭を置いて参詣した跡があります。その方にとっては、ここが何かの大切な心のよりどころなのでしょうか。

谷の紅葉が真っ盛りに

19日に一度ご紹介してすぐ、村の紅葉はわずか3日ばかりで人里近くの谷まで下がってきました。その様子を感じて、赤滝と天正の滝へまた向かいました。今日はきのう天正の滝周囲で切りとった景色をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

18日に、「色づき盛りは20日過ぎあたりから」と予想していたとおり、合居川渓谷いずくらの柱状節理の断崖は見事な錦に染め上がりつつあります。今日から3日間あたりが最高の見頃かな。

見頃わずか手前のきのうでも、私より先に展望台で立派なカメラを構えていたカメラマンらしい方がおりました。彼は「いいねぇ」と、腕組みをして眼前の崖をじっくり眺めながらつぶやいていました。

仙台から行楽に来ていたこちらの妹一家も「すごいね」と、渓谷の紅葉美に見とれていました。

展望台のそばに倒れた大きなミズナラの枯れ木には、クリタケとヒラタケが顔を出し、里では晩生のハタケシメジが成長を続けています。紅葉とキノコ、いかにも秋らしい季節が今年も人里までやってきました。

▼きのうは村猟友会の総会が開かれました。最近は総会に合わせて村民スポーツ月間のライフル射撃大会も行われ、その表彰もされました。村単独で射程距離200mのライフル射撃場をもつのは全国でもめずらしいようですが、これは狩猟の伝統をまもり、射撃の安全と技術の向上をめざす村と猟友会の熱意のあらわれといえます。射撃場は会員のみなさんの手によって管理されています。

昨年に続き今年も秋田県はクマ猟の自粛要請を止めました。村の会員の一定数はクマ猟とともにシカ猟やカモ猟などで奥羽山脈の岩手側や、遠く沿岸の三陸地方大船渡方面などまで出かけます。

クマは有害駆除としてオリなどで捕獲される数が圧倒的に多いのですが、やはり猟期の季節に猟として捕獲するのが本来の姿といえます。2年続きの自粛なしで、どんな結果が出るか注目されます。

ドングリやヤマグリが豊作で、ブナの実も少し実ったため(一時は並作とされていましたが、結実していない木の実が案外多い)村でのクマの目撃は秋になって減少傾向とみられています。しかし、里山に多いドングリは大がつくほどの豊作ですから、冬眠前のクマたちはこれからも里山に集中しているということを頭に入れておいたほうがよさそうです。

2つの名瀑へ

「紅葉が下りてきた頃かな」ときのう久しぶりに訪れた赤滝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅葉は予想したより進んでいなくて、お目当てのモミジも本格色づきはこれからです。冷え込みが強くなり霜も降りるようになりましたから、もう5日ほどたったら錦に染まる滝景色が見られるのかな。

昔からあった滝への林道も手前はここ2~3年で面影がすっかりなくなり、道を飾った美しい秋景色の木々も今は切り株だけになりました。滝のそばのシラグヂヅル(サルナシ)にも立ち寄り、太い蔦を見上げました。隣合わせる沢の木々たちも所々で伐り倒され切り株が点在。林の木々は昨年よりだいぶ少なくなり、林の範囲も年々狭まっています。

沢で一番目立つブナの巨木はまだ伐られていませんが、蔦も巨木もその命はあと幾年しかないでしょう。この滝と林と沢に長い間通い慣れただけに、年を重ねる毎に寂しさが増してくるのをおぼえます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滝のそばには、小さなヤマドリモダシ(クリタケ)と、これも小さなコナラヒメジ(シモフリシメジ)が顔を出していました。

 

 

 

 

 

 

 

帰りには天正の滝と「いずくら」にもまわりました。ムラサキシキブの実が目立つ季節入りですが、やはりここも紅葉の盛りはもう少し先。いつの年も、2つの滝周囲の紅葉盛りは20日過ぎ~25日あたりとみておけばよさそうです。

今年最後のたんぼ作業

県内町村の議長さん方は、70㌶を越える農地を管理する法人組織の代表をつとめる方も含め規模の大きな農業を営む議長さんが多しです。先日の議長会理事会の際、話題になったのはやはり「今年、なんとだっけ?」と、お米の収量のこと。北の議長さんも、中央の議長さんも、南の議長さんも、共通していたのは「収量が上がらない」といわれている地域の声でした。

稲作農家は、半額に減らされていた10㌃当たり7,500円だった直接支払い交付金が、今年度からは完全になくなります。それに加えて収量減となれば農業所得は大きく落ち込むことが懸念されます。

収量減が前述の「声」だけにとどまらず全体として「現実」となれば、農家のくらしはもちろん、地域経済にも広く影響が及ぶでしょう。個人、法人を問わず規模の大きな経営体ほどその影響は深刻と考えられます。

さて出荷数量を確保できなかった我が家でもすべて一等米でお米の出荷も終え、降雪前の今、畦草に年に一度の除草剤を散布しました。きのうはその後作業として排水のための溝掘りにも汗を流しました。

刈り取り後の除草剤散布も溝掘りもすべて来春の畦削りや畦塗り、耕起作業を順調に行うための作業で、農家はもう来春のことを頭に入れて段取りをたて始めます。

活躍してもらったコンバインも新しい潤滑油をすべて注し農機具屋さんに点検もしてもらいました。これで今年の田んぼ作業は終了。圃場はもう一月もすれば雪に覆われはじめ、やがて3㍍ほどの雪を積もらせて長い冬休みに入ります。

たんぼで今年最後の作業を妻としていたら、妻が「冬のために、かへで、えるようなもんだな。(冬を過ごすために、はたらいて、いるようなものですね)」とつぶやきました。雪国で生きるとはそういうものなのかもしれません。雪のない季節はほぼ半年しかありませんから、あっという間にもう10月も半ばを過ぎようとしています。
長い冬を越すときに、ありがたいのはあたたかい味噌汁。我が家ではその味噌汁にほとんど毎日つかわれる具がサモダシきのこ(ナラタケ)。そして時々のお吸い物にはハタケシメジ。童たちもサモダシやナメコ、シメジが大好き。納豆汁はとくにです。

晩生のそのナラタケとハタケシメジが、我が家のまわりでシーズン最後の姿を見せています。今年はどちらも作柄がよく、童たちにもたっぷりと食べてもらうことができる冬となります。今回はナメコの老菌(最後の写真)も少し見られました。