今日も、私の散策コースとなる我が家のお米の乾燥・籾すり作業小屋の裏手周辺などで、きのうみられたキノコたちです。
最初の真っ赤はベニヤマタケの仲間でしょうか、私には名がわかりません。杉林の中に列をつくって顔を出していました。
先日、仙台キノコ同好会のみなさんが見えられた時にある女性会員の方が、「私は、キノコで染めをやっているの。フィンランドに行った時に、向こうでキノコを使った染めがあることを知ったの」と、確かそんな旨のお話をされていたのをお聞きしました。この真っ赤など、タマゴタケとおなじで、ずいぶんあざやかな色素がにじみ出てくるのではと、そのときのお話と女性の方を思い出しながらながめたところです。
次は晩生のナラタケたち。まだ採られないほどの小さな粒もたくさん見られます。いよいよナラタケも形が充実した最終盤の役者たちが登場です。
最後のお皿の上のキノコは、ホコリタケの仲間で、生育条件がよければタヌキノチャブクロより数倍大きくなるキノコです。タヌキノチャブクロと同じように枯れた樹上に発生し、所によっては直径10㌢近い大きさの球体にまで食べられる状態で成長します。
表皮をはがせばこのようにまっ白。シコシコしたはんぺんのような歯触りが私は大好きで、ホコリタケの仲間(チャブクロ)なら、タヌキもキツネも、そしてこれは「アナグマ」のチャブクロとでも仮称しておきましょうか、それらすべてをおいしくいただきます。
作業小屋のまわりにはクリやクルミやツノハシバミの実がいっぱいで、それに晩生のアケビの実もまだ見られます。いつの年もよく実の成るサルナシは今年は不作。ヤマブドウはここの蔦は豊作のようで、例年にないほど多くの実を熟しています。
ヤマグリやドングリが今年は豊作。それにブナの実も久しぶりに並作のようですから、森のクマさんたちは食べきれないほどの秋の恵みに喜んでいるはずです。リスもネズミもヤマドリもそれはおなじで、この秋は、食物を通して連なるすべてのいのちの輪たちが豊穣を喜べる年となりそうです。里のお米だけはどうもそれほどではないようですが。