広域市町村圏組合の決算議会へ

寒さがややきびしくなり、濡れる重い雪が斜めに降るなか、平成27年度会計の決算審議を主とする湯沢雄勝広域市町村圏組合議会の11月臨時会議がきのう開かれました。

以前は12月定例議会に提出されていた決算認定案。それぞれの市町村議会でも決算審議は9月定例議会でおこなわれていたということもあり、「広域議会も、なるべく早く審議をしよう」という議会からのよびかけで12月定例会より早めに提案されることになったものです。

27年度のもっとも大きな事業は、来年度から稼働する熱回収施設(新しいごみ焼却処理場)の工事費で、地下掘削、躯体工事などの基礎工事部分を主に約6億1,500万円ほどの費用をあてています。

全体の決算額では、予算現額34億1,079万2千円、歳入が34億1,671万5千円、歳出が33億9,362万5千円。また特別会計のふるさと市町村圏基金は、当該年度末で7億4,354万4千円となっています。議案は、いずれも認定となりました。

cimg8229-1▼早朝3時頃、除雪ローダーがバックするときのピッピッピッの音で目覚める。久しぶりに2㌢ほどの積雪。除雪するほどの量ではありませんが、道路除雪の雪が少々盛り上がっているので今冬初めて除雪トラクターを稼働しました。

今日は2つある議会常任委員会合同で、学校や各地区から要望事項のあった箇所の工事状況などの視察がおこなわれます。こちらは早飯をかきこんで東京行き。農業委員会会長代表者集会と県選出国会議員との懇談会などに出席です。

12月定例会議はじまる

村議会12月定例会議が28日から12月9日までの日程で始まりです。

議会事務局提供
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11月に定例会を開くのはおそらく村議会史上はじめてのこと。議長をはじめとする諸般の報告、村長と教育長の行政報告、議案説明、一部議案審議が本会議で行われ、午後には村営住宅に関して説明を受ける全員協議会の開催、陳情の常任委員会審査(すべて採択)などがすすめられました。

村長行政報告では、秋田栗駒リゾート(株)の経営組織体制について新たな案が計画されていることなどが文書以外の口頭報告であり、今後とるべき手順を経て決定された後に議会への「報告」という旨の発言がありました。

一般質問は今日正午までに通告が締め切られ5日におこなわれます。

cimg8224-1cimg8228-1▼役場の住所地は字仙人下ですからその裏手はいわば仙人山。庁舎の裏窓からは山の草木を食むアオシシ(カモシカ)がよく見られます。きのうも、議会開会前に議員たちから「おっ、カモシカだ」の声が。体のまといをすっかり冬毛に替えた二頭が、しばらくの間われわれを見つめながら食事をしていました。

でぇらかぶ(平良かぶ)

cimg8137-1cimg8145-1cimg8142-1cimg8148-1雪のくにでは昔から「一度雪をかぶった野菜はおいしい」とよく言われてきました。野菜を寒気にさらせば甘みが増すということは科学のうえでも確かめられているらしく、ホウレンソウをはじめとする「寒じめ栽培」はよく知られているところです。

村の伝統野菜として名が知られる「でぇらかぶ(平良かぶ)」は今が漬け物づくりの最盛期。村の加工研究会のみなさんが「今年は品質がいい」といわれるカブを手数をかけておいしく漬け、パック詰めに大わらわです。

cimg8170-1おととい平良地区を通ったら、まだ収穫されない「でぇらかぶ」が雪をうっすらと積もらせた畑にいっぱい。このカブなら、きっと甘みが増していて、口に入れてカリッ、サクサク、最上級の味が楽しめるだろうと思いました。

cimg8205-1cimg8172-1cimg8174-1cimg8179-1cimg8186-1cimg8187-1cimg8194-1cimg8198-1cimg8202-1▼里山や奥羽脊梁山脈の木々が雪をのせたままで穏やかな陽射しに輝いた土曜日。村の保育園の発表会が「ゆるるん」を会場に行われ、議会へもご案内をいただきました。

保育園児たちが、それぞれのもつ個性いっぱいに発表をつぎつぎと披露。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいじいちゃん、ひいばあちゃんの温かい拍手が午前中のホールに響き続けました。子はかすがい、孫、ひい孫はかすがいを毎年感じさせられるひとときです。保育所のみなさん、補助員のみなさん、ごくろうさま、ありがとうございました。

▼発表会が終わった足で、そのままホテルブランへ。この日は東成瀬中学校第19期生の同期会が予定されていました。

同期といっても同じ校舎でわれわれ一同が学んだのではなく、まだ東中が田子内にある本校と分校に分かれていた頃の校舎違いの同期。しかも本校以外はすべて校舎が小学校の「間借り」という学校生活の違いもあった同士です。

地区別ではお互いに義務教育生活を共に過ごした間柄ではありませんが、「狭いむら、同期がいっしょに集い語らい飲もう」ということで同期会をはじめてから今年で10回目を数えることに。

昭和25~26年生まれ、齢65歳~66歳、世間の規格としては高齢者なりたての一同ですから、話題は、仕事、趣味に加えてやはり健康のことも多し。回を重ねるごとに、「腰が痛い」「足が痛い」などなど、痛みごとをまじえた談笑が少しずつ増えてきたのかな。

cimg8207-1cimg8209-1cimg8214-1cimg8215-1▼きのうは部落神社の秋祈祷日で我が家は副別当役。積雪もなく小雨で寒気も緩く、一年の収穫にじっくりと感謝のいのりをささげました。

cimg8222-1▼終わって夕刻からは、稲作を主として結成された村内4つの農業法人の合同収穫感謝祭へ。こちらでも1年の収穫に乾杯です。

12月定例会議にむけて

議会事務局提供
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11月28日からはじまる12月定例会議にむけ、会議の運営や議案説明などのため議会運営委員会と全員協議会がきのう開かれました。

通年議会の会期が12月9日までと議決されていますので、12月会議の期間は28日にはじまり12月9日までの予定。議会運営の改革が9月会議からさらに進められており、一般質問は28日の行政報告がなされた翌日までに質問通告が出され、質問は5日に予定されています。

主な議案は、特別職や職員の報酬、給与などの条例改正や循環拠点施設(くん炭製造施設)の条例制定、農業委員や農地利用最適化推進委員の定数を定める条例案(農業委員8人、推進委員6人)、および各会計の補正予算案などです。

▼11月に都心へ雪が積もったのは観測史上はじめてのことと伝えられたきのう、昼のニュースで午前中の都内への積雪模様が報じられました。

cimg8167-1cimg8165-1cimg8163-1cimg8161-1きのうの村の朝も、夜に降ったほんわか雪で人里も里山もうっすらと白くはしましたが、除雪車が動くほどではなく、日中は陽射しもあるおだやかさ。豪雪の村の人里もきのうは都内八王子などよりも積雪が少なかったでしょう。「東京に雪が降るときは、村は案外穏やか」という天気を私たちは過去の例でよく知っていて、きのうはまさにそのとおりのお天気となったわけです。

cimg8153-1cimg8156-1cimg8150-1cimg8159-1うっすらの雪なので、おととい自宅前の河川敷を散策したら、気温-4℃の寒気でユギノシタキノゴ(エノキタケ)がやや凍りながらも成長を続けています。むかし人は生態をよく見てキノコや植物に名前をつけたもの。「ユギノシタ(雪の下)キノゴ」の名にふさわしい様子がうかがえる光景があっちにもこっちにも。

cimg8160-1まわりがモノトーンの世界になると河川敷湧水口のノゼリの緑がひきたちます。湧水が流れる泥に手を入れたら寒気よりも水が温いのでホコッです。早春よりもいくぶんアクが強いと感ずるノゼリですが、初冬の鍋物などにはとっても喜ばれる食材です。

今朝も-4℃、鉛色の厚い雲から雪もちらほら。でも朝の除雪は必要なしです。

兵庫から教育視察。知事との行政懇談会

cimg8121-122日、午前は兵庫県猪名川町議会の議長さんをはじめとする総務文教常任委員会のみなさん(町教育委員会部長さん1名含む)計10名の教育行政視察があり、午後は秋田市の市町村会館で知事と市町村議会議長との行政懇談会に出席。

これはめずらしいことですが、猪名川町議会のみなさんは前日の視察地からの移動手段にJRを経て後、羽後交通の路線定期バスを利用して役場前バス停に到着です。

宝塚などに接し、ベットタウンとして大きな団地を主にして人口3万人を超える町ですから、町といっても自治体の組織は市のようなものでしょう。ご一行のなかには女性議員が4名。小学校統合などわが村の教育行政がたどってきた歴史上の出来事などについても女性議員さんから質問が出され、会場となった中学校内や授業参観中のうごき、質疑応答のなかにも、教育に注ぐ議員としての熱い視線が一同から感じられました。

こちらは知事との懇談会があり9時半~正午までの日程を終え席をたちましたが、視察のみなさんは中学校での昼食中にも教育長や学校長と時間をともに過ごされ、後には、路線バスの時間の都合もあり村のバスで十文字駅まで送る手はずがとられました。はるか南のみなさん、落葉の終わった北国の村へどんな印象をもたれたでしょうか。

cimg8136-1cimg8131-1cimg8134-1▼恒例の知事との懇談会。前日には市町村長とのほぼ同様な懇談会がもたれたばかりですから知事、副知事、教育長や幹部職員のみなさんには「連日の懇談会、ご苦労様です」との思いを少々持ちながら席につきました。

あらかじめ提出されていた要望(市議会議長会から5項目、町村議会議長会から3項目)に対して答えを聞き、さらに知事が所見をのべるといういつもの流れで会議は進められました。

その他の意見交換のひとときもあり、これはせっかくの機会ということで私からは「県立図書館にならぶような充実した図書施設を県南と県北にほしいもの」という旨の意見をのべさせてもらいました。県内の歴史に関する調べものや、秋田市内での会議時の時間調整時などにたまに県立図書館を利用しますが、その度に感ずるのは「秋田市内や近郊の人々、子供たちや学生は、こういう面でも恵まれているなぁ」ということです。交通機関も都会のようでない秋田は県土もこのように北と南は県都からはるかに離れています。「県立図書館なみの施設を南と北に」という根強い声は県内に以前からありましたからもしかしたら県議会などで議論されたことがあるかもしれませんが、なるべく県民が等しく図書や資料を学べるような方策は、インターネット時代の今でも必要と思われます。

新たな施設づくりがむずかしければ南と北の拠点となる市の図書館を県立なみに充実させる、廃止計画のある施設や既存図書資料の有効活用など策はいろいろ考えられるでしょう。施設、人材確保、「教育の秋田」のうえからも是非検討をすすめてもらいたいものです。

成瀬ダム工事事務所との行政懇談会

議会事務局提供
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毎年開催している国土交通省湯沢河川国道事務所との成瀬ダム事業にかかわる行政懇談会。今年は、河川国道事務所からダム工事事務所が分離(庁舎は間借りですが)してからのはじめての懇談会開催で、所長さんも兼務からダム工事事務所単独の職務配置となったもとでの会議となりました。

懇談会では、議会があらかじめしめしていた研修視点について説明を受け、質疑応答が交わされました。

質疑応答では、計画されているダム型式の変更(ロックフィルダムから台形CSGダムへ)に関すること、ダム完成後の湖水、湖面、水辺とそれに隣接する森林生態系保護地域の自然景観の美を活かせるとりくみの重要性など、いくつかの事柄で意見が交わされました。

その後に、ほぼ完成に近づいたダム工事事務所庁舎(役場すぐそば)の内部を見学しました。来年度からは湯沢工事事務所での「間借り」が終わり、村に建設されたこの新庁舎にすべての職員が移っての執務となります。

房州・館山へ

16日~18日、農業委員会の研修視察で安房のくにに入り、半島先端の館山まで足をのばしました。

cimg8033-1cimg8036-1cimg8037-1cimg8038-1館山の花栽培農家Sさん宅へお伺いし、全国の先進を走り続けている経営の現場で「農にかける魂」ともいえる気概に触れてきました。

Sさんご夫妻は、ここでも幾度か紹介していますが、私の妻が45年ほど前に花栽培の先進地研修でお世話になった農家。ご夫妻はわが村、我が家を訪れたこともあります。現在、経営の柱はご子息のHさん夫妻に譲られておりますが、まだお二人とも現役として元気ではたらいておられます。

経営の柱ストックやトルコギキョウなどを栽培するハウスは60棟を超える数ということで、委員一同、立ち並ぶハウスのそばで、多忙ななか両ご夫妻に時間を割いていただきSさんとHさんのお話をうかがいました。

cimg7968-1cimg8018-1cimg8070-1cimg8077-1cimg8071-1▼日本は何処も瑞穂のくに。比較的平地の少ない半島南部や外房、内房の沿岸部では、市街地そばや海岸沿いの狭い沢筋まで平地を最大限に利用して水田がいまも作付けされている様子がわかります。東北よりも休耕農地率は少ないのでしょうか。ここは関東でありながらも温暖な南国の風情が濃い。常緑樹に囲まれた刈り取り後の水田ではひこばえの成長が早く、その稲穂も実を結んでいました。常緑樹に混じってわずかに見られる落葉広葉樹が紅葉の時期となり、この地方ならではの11月の山景色を目にしてきました。

cimg8014-1cimg8010-1cimg8012-1cimg8041-1cimg8052-1cimg8055-1cimg8057-1cimg7976-1cimg7978-1cimg8015-1外房のフラワーセンターに立ち寄った時、土手にある野草の花には蝶と蜂がまださかんに蜜を求める姿が。宿泊施設の窓からは、すてきな夕日と朝日を拝めるという幸運も。同じ外房でも地形の影響なのでしょうか、わずかの間しか離れていないのに片方はべた凪の海、片方は波が絶えずサーファーがいっぱい。伊勢エビやサザエなどの直売も所々にあり。みな、黒潮につき出た半島先端の地だからこそ見られる特有の光景でした。

▼当初は26日の命日に予定していた父の三回忌が、お寺さんの都合で変更、一週早めて19日に。初雪後の里の積雪もすべて消え、墓参も雪がなくて助かりました。

▼20日は、「根雪とならないうちに」と、小雨の中、予定を早めてエドカギ(井戸搔き・池の泥上げ掃除)です。春に放った小さな鯉もだいぶ大きくなりました。新たに鯉を増やして放したおかげで、池の泥は昨年までよりかなり少なめ。「泥を少なくするために鯉を増やす」のねらいは当たったようです。

cimg8097-1cimg8102-1cimg8104-1cimg8107-1cimg8109-1cimg8113-1昔のガキたちにとっては魅力の大きかったエドカギ。魚はこどもの心を躍らせるもの。毎年この日は、こちらもちょっぴり童心にかえります。これで、豪雪の冬を越すための大きな支度はひとまず終えました。

初冬の天正の滝へ

初雪が消えた後の天正の滝です。

cimg7933-1cimg7934-1cimg7947-1cimg7955-1cimg7956-1昨年はまれにみる大豊作で敷かれたように落ちていたブナの実も今年はゼロ。ブナの森の生き物たちは、森が育てる食の豊凶、この激変にあわせて幾万年も生き続けてきたのでしょう。

cimg7940-1cimg7950-1散策道脇には、遅く顔をだした茎のずいぶん太いサモダシ(ナラタケの仲間)がニョキニョキ。清水のそばにはムキタケも。

里も深山も樹下は落ち葉でまるで厚~いふとんかじゅうたんを敷いたよう。こういう時は登山道も所によって人の踏み跡が隠れるほどになり、10月末から11月の登山での遭難原因にもなります。知らない山の歩きでは、濃霧や吹雪で道をまちがえると同じように油断のならないのが落ち葉の積もる初冬です。

毎年こんなに落ち葉が積もるのですから、落葉広葉樹の森は土が肥沃になることがよくわかります。また、里山で大量に落ちているドングリをみれば、生き物たちにとって毎年実をつけるナラの林が最も大切な命の森であることもわかります。

天正の滝へ向かう林道は、今は車両通行止めとなりました。

▼日曜日、りんごの収穫もそろそろ終わりに近づいた平鹿地方を通り横手に向かいました。

身内のりんご農家Yさんによると「今年は台風の影響が一度もなく日照もよし。甘い実が例年になく大きく実った」ということです。

cimg7931-1道路沿いにある真っ赤な実をたわわにつけた樹園地のはるか西には、もう完全に根雪となった鳥海山がのぞまれました。雪害、霜害、雹害、台風などなど、収穫まで自然災害だけでもこれほどに気のぬけないりんご栽培。その心労がわかるだけに「りんご農家のみなさん、一年のお働き、ほんとにご苦労様」です。

食卓にはまだまだキノコが絶えず

わが家の冬支度には自家用水道の取水口掃除もあり、落葉の終わった清水の湧口がある裏山へ初冬にも一度は上がります。

岩と土の間から湧く清水の出口に簡易の取水タンクを取り付けて水を引いていますが、おや、そのタンクに新しい傷がついています。よく見たらクマの爪痕です。春にはなかったのですからその後につけられた印です。何十年もの間でタンクにクマがこんな仕業をしたのは初めて。堅いプラスチックのタンクにこれだけの傷跡を残せる。ツメの力の恐ろしさをあらためて知らされたところです。

過ぎた13日の日曜、村の各集落で、施設、神社、公園の冬囲いや用水路のシーズン最後の草刈り作業が行われました。ブナの山もすべて葉っぱを落としきり、野菜の収穫が終わった里もこれで冬支度を終え根雪の季節への備えがととのいました。ただし我が家はまだエドカギ(井戸搔き・池掃除)二つの大仕事がひとつのこっていますが。

cimg7882-1cimg7884-1cimg7880-1cimg7892-1cimg7893-1cimg7895-1cimg7886-1cimg7890-1cimg7853-1cimg7856-1cimg7861-1cimg7864-1cimg7898-1cimg7866-1cimg7872-1cimg7875-1cimg7909-1cimg7911-1cimg7924-1cimg7923-1ところで、初雪もいったんは消えた村の山々は初冬ながらまだキノコがぽつぽつ。取水口そばの沢沿いの枯れ木にはナメラコ(ナメコ)が、倒れたカラマツにはヤマドリモダシ(クリタケ)が少し目に入りました。クリタケは、広葉樹のみならず杉の切り株にも大量に発生しますから、ずいぶん繁殖・適応力の強い菌なのですね。

草原では、晩生ながら勢いの衰えた灰色のハタケシメジがなんとか健在。今年は希少なサモダシ(ナラタケの仲間)とも、晩晩生の群生とめずらしく出会う一幕も。一方、雪が大好きのユギノシタキノゴ(エノキタケ)は、黄金に近い輝きを増して次から次へと顔を出し続け、初冬にも成長を続けるムギダゲ(ムキタケ)も幼菌が成長途上。積雪がなければまだまだキノコ狩りが楽しめます。

先日は、友人が栽培している原木ナメコもいただき、おかげで、我が家の食卓は9月からキノコが絶えない毎日です。

csc_0001-106-1csc_0001-107-1▼きのうはスーパームーンの日。お天道様はこの良き日に願ってもない晴れ空を提供。ふだんはあんまり月などながめなくても、昨夜から今朝にかけてのお月様には見ほれた方々も多いでしょう。

こちらも、これほど地球と月が近くなるのはこれから18年後ということでしたから、「これがもしかしたら、スーパームーンの見納めかも」と、14日夜と今朝の二度、霜月の空を見上げました。

臨時会議、冬囲い、大掃除

冬支度に手をかけつつ、11日は午後から議会の臨時会議。

大字田子内地区につづき、大字椿川地区(手倉~大柳地区)ですすめられている簡易水道工事施設は来年度で終わる予定。国の交付金が当初予算どおりとならないため工事内容の調整が必要となり、請負契約額を減額変更とする案件がふたつ。加えて庁舎改修の予算追加1,500万円などの補正予算案が審議・可決されました。

椿川地区の水道施設更新が終われば、残る岩井川地区の事業が切れ目なくすすめられ、村全体の更新がなされる運びです。

▼12~14日、「この間にしかできない」ということで、妻に休みをとってもらい、家屋の冬囲いなど冬支度にとりかかりました。作業箇所が多いので囲いも手間がかかります。

cimg7852-1cimg7848-1cimg7850-1それと同じように時間を要するのが、春~秋の間、あっちにひとつ、こっちに一つとためておいた「各種くらし用具」や越冬用野菜などの片付け。「あとで、あとで」といろんなものを隅に寄せていますから、「あとで」の初冬は積み重ね物、寄せ置き物でいっぱい。雪解けの春と同じで雪国は11月も片付けの時。これは大掃除みたいなものです。

ところで、冬囲いにとりかかろうと積み置いている材料を取り出そうとした妻が「あっ、柿がある」と声をあげました。そばにある柿の木からほにゅう動物が口にくわえてここまで4個の柿を運んだのでしょう。昨年もありましたから同じ個体の仕業。熟して食べようとしているのでしょうか、なかなかの知恵者のよう。ハクビシンかタヌキかテンかな。

cimg7476-1cimg7474-1▼わが家裏手すぐの里山にあるクマの冬眠穴とみられるミズナラの根穴です。毎年使われるとは限りませんが、古い穴ですので、これまでこの穴で冬を越したクマもいるでしょう。中はかなりの広さで、こちらが寝袋を持ち込んでゆっくり足を伸ばして冬眠できるほど。11月も半ば、クマはまだまだ活動真っ盛り。今年は里山のドングリが豊作でしたから、この時期は深山よりもむしろ里山のナラ林にたくさんのクマが集中しているはずです。

深山ではミズナラ大木の根元に落ちたドングリやナナカマドの実などでも食をとっているはず。雪がとけなければ、ドングリを食べた跡や、足跡が雪上によく見られるのもこの11月~12月、根雪までの間です。雪国で正確なクマの生息数を把握するうえでは、春の残雪時よりも冬眠前の雪がある初冬の季節が最も適していると思えます。多少の雪なら山々を縦横断する林道を車がまだ通れますから、移動するクマの個体別をかなり正確に確認できるからです。落葉で林がすっきりのナラ林、クマが集まっていますから注意を、です。

cimg7470-1その穴のそばに、季節外れの花がぽつんと一輪。春真っ先にブナ帯の尾根に多く咲くチヂザグラ(土桜・イワウチワ)です。時季外れの花咲は植物によく見られますが、秋に咲くイワウチワを目にしたのは私は初めて。これは、何か、いいことがあるのでしょうか。