雪のくにでは昔から「一度雪をかぶった野菜はおいしい」とよく言われてきました。野菜を寒気にさらせば甘みが増すということは科学のうえでも確かめられているらしく、ホウレンソウをはじめとする「寒じめ栽培」はよく知られているところです。
村の伝統野菜として名が知られる「でぇらかぶ(平良かぶ)」は今が漬け物づくりの最盛期。村の加工研究会のみなさんが「今年は品質がいい」といわれるカブを手数をかけておいしく漬け、パック詰めに大わらわです。
おととい平良地区を通ったら、まだ収穫されない「でぇらかぶ」が雪をうっすらと積もらせた畑にいっぱい。このカブなら、きっと甘みが増していて、口に入れてカリッ、サクサク、最上級の味が楽しめるだろうと思いました。
▼里山や奥羽脊梁山脈の木々が雪をのせたままで穏やかな陽射しに輝いた土曜日。村の保育園の発表会が「ゆるるん」を会場に行われ、議会へもご案内をいただきました。
保育園児たちが、それぞれのもつ個性いっぱいに発表をつぎつぎと披露。おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいじいちゃん、ひいばあちゃんの温かい拍手が午前中のホールに響き続けました。子はかすがい、孫、ひい孫はかすがいを毎年感じさせられるひとときです。保育所のみなさん、補助員のみなさん、ごくろうさま、ありがとうございました。
▼発表会が終わった足で、そのままホテルブランへ。この日は東成瀬中学校第19期生の同期会が予定されていました。
同期といっても同じ校舎でわれわれ一同が学んだのではなく、まだ東中が田子内にある本校と分校に分かれていた頃の校舎違いの同期。しかも本校以外はすべて校舎が小学校の「間借り」という学校生活の違いもあった同士です。
地区別ではお互いに義務教育生活を共に過ごした間柄ではありませんが、「狭いむら、同期がいっしょに集い語らい飲もう」ということで同期会をはじめてから今年で10回目を数えることに。
昭和25~26年生まれ、齢65歳~66歳、世間の規格としては高齢者なりたての一同ですから、話題は、仕事、趣味に加えてやはり健康のことも多し。回を重ねるごとに、「腰が痛い」「足が痛い」などなど、痛みごとをまじえた談笑が少しずつ増えてきたのかな。
▼きのうは部落神社の秋祈祷日で我が家は副別当役。積雪もなく小雨で寒気も緩く、一年の収穫にじっくりと感謝のいのりをささげました。