成瀬ダムの現場視察会

成瀬ダム建設促進期成同盟会と成瀬ダム水道利水対策協議会合同のダム現場視察会がきのう行われました。年に一度の視察会です。一同の多くは15日に本体工事の安全祈願祭や着工式で今年の建設現場を展望所から目にしています。

きのうは村役場でダム工事事務所から説明をしていただき、後に、より近くの本体工事現場などから工事の様子を視察しました。

 

▼今日も撮りだめしていた里山のキノコたちです。

23日は、里山のシシタゲ(コウタケ)をめざしての山入でした。

途中、早くも顔を出していたのはクリカラモダシ(クリフウセンタケ)。まだ本格モノの発生箇所では顔を見せていませんから、ここは早出の所なのでしょう。クリフウセンタケは「木の葉かぶり」などともいわれるキノコ。俗称のように、もちあげた落ち葉を載せたままで成長を続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

猛毒の菌類たちと見分けがむずかしいためか、村では食べる方がほとんどいないキノコですが、白い茎と傘に特徴があり、採り慣れれば猛毒種との区別はむずかしくありません。味も、サクサクの歯触りも抜群のキノコで、私は大好きな食の仲間に入れております。

そばにあるアカマツの樹下にはアミッコ(アミタケ)も真っ最中。おなじ地面にはフジミャゴ(シャカシメジ・センボンシメジ)も成長しきった姿で私を待っていてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャカシメジは、たいがいのガイド本で「味は上級」とされます。私はそれほどとは思いませんが、その味は別にして特徴ある株ですので、眺める喜び、採る喜び、撮る喜びをとっても深く感じさせてくれるキノコです。

めざしたシシタゲは、一箇所はゼロ、一箇所はかろうじて数個が成長中。「今年は豊作」という便りも聞かれますが、こちらの通う採り場は並の作柄です。自然のものは所によって違いが大きいということでしょう。

 

 

 

 

ハタケシメジも含めこの日の収穫物をならべてみました。それに今年は作柄も品質も上等のヤマグリとアケビもそえて、山里からの今週のキノコ、木の実だよりをひとまずしめくくります。

幸寿苑敬老会、横手東成瀬線整備促進期成同盟会

きのうは特養ホーム幸寿苑の敬老会、横手東成瀬線整備促進期成同盟会の総会へ出席。
▼幸寿苑入苑のみなさんは、今年100歳のお祝いを内閣総理大臣から贈られたお二人をふくめ人生の大先輩たちです。山仕事をいっしょにしたりお世話になった方々がたくさんおられて、こちらなど、みなさんにすればいつまでたってもワラシのような存在といえます。毎年歌謡踊りを披露してくださる玉扇津久美会のみなさんの大師匠さんは85歳。みなさんの奉仕の心にはいつも感謝です。山里の秋の便りをそえてご挨拶申し上げました。

 

 

 

 

▼横手東成瀬線の期成同盟会は、鶴田県議会議長をはじめ横手、湯沢・雄勝の全県議と関係する県職員のみなさんご出席のもとで開催。粘り強い運動の継続を誓い合いました。

 

 

 

 

▼今日も、過ぎた連休に撮りだめていたきのこだよりの第3報で、あちこちの里山の部です。まずは姿の美しいタマゴタケをあげます。この季節になればこの種はほとんど終わりの時期で、写真の姿も色はまだそれらしい若装いをしていますが、中身はほぼ老菌です。

この日最初に向かったのは、太くて長くて丈夫な茎と傘をもつシトリテデ(ウラベニホテイシメジ)。我が家では、漬け物にして主に冬のおでんの食材として用いるキノコです。

 

 

 

 

次に向かったのは草むらの中。やや湿った草むらの中にはネスゲモダシ(ヤチナラタケでしょう)がまだみられます。おなじサモダシ(ナラタケ)の仲間ですが、発生はナラタケよりやや早めの種です。一本一本草むらの中に生えていて収穫には手間取るものの、ナラタケの仲間では「最も美味でとろみも強い」と評されているキノコです。味噌汁に少し入れただけで、ネスゲモダシはほんとに「味の素」のような見事な出汁が出ますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里山のブナの根元にはナラタケが、倒れた大木の枯れ木にはノギウヂ(エゾハリタケ)も張りついています。このエゾハリタケは8月に見置きしていたもので、それから一月半後の収穫です。このキノコは老菌になると軟らかくなり、それを飴色に染まる味噌漬けにして何年もの間ごちそうになります。老樹にはこうしてキノコの菌たちが取り付いて中から材を腐らせ、弱くなったブナは強風などに耐える力がなくなり、やがて倒れてしまいます。

トビダゲ(トンビマイタケ)やノギウヂ(エゾハリタケ)はブナを腐らせる菌類で、ミャゴ(マイタケ)はミズナラを倒す代表格の菌です。サモダシ(ナラタケ)菌は、老いたブナ、ミズナラのほか、多くの広葉樹にも取りつく森林界最強の菌類ともいえます。

草むらに倒れた広葉樹の枯れ木には、きれいな姿のワゲ(ヒラタケ)も群生です。秋分の日の頃のカラマツ林にはラグヨウ(ハナイグチ)も真っ盛り。今年は、アミタケとともに発生量が良好なようで、これらのキノコを好む方にとってはうれしい秋のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼我が家の彼岸お墓参りは昨日。彼岸入りからきのうまで、仏前には秋のキノコたちも日替わりメニユーで供えられ、最後の日のきのうはお団子をそえてお参りしました。

山の幸(キノコの王様)の第2報です

秋分の日あたりには稲刈りに入れるかなと予定していましたが、様々なことがあって23~24日の連休には晴天にもかかわらず作業開始が出来ませんでした。

その分、マイタケが盛りの季節に山入り出来る時間がいつもの年より多くあって、里山や、ブナとミズナラの深山へ細切れに通うことができました。きのうはその撮りだめ第一報で、今日はその細切れ第2報です。

21日朝は集団健診へ。行事等が重なり定期健診に行けずだったので追加の健診です。その後に週末の所用で村内を巡り、終わって昼近くに深山へ向かいました。めざすはクロフのミャゴ(マイタケ)。車から歩いて15分がこの日の目的のブナとミズナラの森。

30本ほどのミズナラをたずね歩き、真っ盛りのクロフが出ていたのは3本の木。この大きさになるまでよくぞどなたにも見かけられずにいたもの。ミズナラをめざしさえすれば誰でも簡単に採れるマイタケは、「運」と微妙な「間合」の差が収穫の決め手といえます。

22日には、稲刈り採りの最終準備を終えた後、これも近場のブナとミズナラの深山へ。家からすぐが奥羽山脈のまっただ中ですから、「近場でも深山」というわけです。

めざすミズナラにたどりつくまでの間には、ワゲ(ヒラタケ)やアシグロタケ、真っ盛りのホウキタケ、それにアケボノサクラシメジとサモダシ(ナラタケ)も。もう今年もサモダシの季節なのですね。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日めざしたのはマイタケのほかにシシタゲ(シシタケ・コウタケ)も。やはり30本ほどのミズナラをまわってマイタケと出会えたのはたった1本の木だけ。でも、その塊はマイタケとしてはおなじクロフでも最高級といえる秀逸モノ。幼菌でも1㌔近くの大きさですから、成長したら5㌔ほどにはなったでしょう、見事な株です。こういう塊にはめったにお目にかかれませんから、たったの1本でも、こんな時はうれしさが倍増です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シシタゲも、もう少し大きくしてから採りたいほどの姿でいくつか顔を出していました。


帰路には、ミズナラの枯れ木に名前のわからぬホコリタケの仲間のきのこも。これはタヌキノチャブクロよりもはるかに大きなキノコ(直径5㌢以上)で、見かける機会はそれほど多くないめずらしい種です。皮をむいたらまだ真っ白なので早速ごちそうになりました。

 

最後の3枚は毒きのこの仲間たち。まずはじめの真っ白姿はドクツルタケでしょう。これ1本を食べただけで確実に死にいたるという猛毒種。次の黄色姿はコガネホウキタケの仲間かな。これは軽い毒があるといいますが食べる地方もあるとか。最後は、きのこシーズンになれば毎年中毒ニュースに多く登場のツキヨタケ。見分けはとても簡単な種なのに、色が多様なのでまちがわれやすいのか。こんなに白めいたツキヨタケもあるのですからね。

キノコの王様も真っ盛り

村ではいつの年も、秋分の日をはさんだ週にミャゴ(マイタケ)が最盛期となります。

こちらも通い慣れた村の2つの深山へ本格モノのマイタケをめざして山入りしてみました。

山神様からの贈り物をあてにしてきつい尾根をのぼり、斜面を横切り、毎年、あるいは3年に一度、5年に一度など、喜びをいただいたミズナラ大木をめざします。

ごくわずかのキノコ採り以外はほとんど人の歩かない急な尾根にも、やや道らしいかたちが所々にあります。それは、クマやカモシカなど森の生きものたちが歩き続けている「けもの道」です。横切るシロデ(雪崩で大きな木が成長できない急斜面)にはウメバチソウが咲いています。立木のないシロデは眺望もいいので花を愛でながらここでいつの年も一息をつきます。

今回のコースでめざす大木はわずか数本。つまり採り慣れた木にほぼまっすぐに向かうということです。うち2本は最初の株をいただいてからすでに30年ほどになるでしょうか。それらには、食べ頃、採り頃、真っ盛りのキノコ界の王様マイタケが顔を出していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイタケの写真はキノコだけでは山の雰囲気がよく出ません。それで、今回も、歩き疲れとうれしさがまざりあった表情のこちらの姿もいれてのご紹介です。

山を歩けばいつものようにほかのキノコたちもいっぱい。今回はそれらのうちから、おいしいカノガ(ブナハリタケ)と、代表的な毒きのこながら色はあざやか、傘も茎も見事なかたちのオオワライタケをとりあげてみました。

食べれば、幻覚、幻聴、興奮など精神状態がおかしくなるのでオオワライタケなどという名前がついたことを各種ガイド本は記します。ごく普通にみかけるキノコですが、この日のオオワライタケは、黄金色の輝きも含めなんだかマイタケよりも存在感があるように見えました。

帰路、もう季節は彼岸ですからアケビも熟しはじめていました。

この日は、里で採れたキノコの女王様ハタケシメジと、深山のキノコの王様マイタケをごちそうになりました。「山里のくらしはこれだからたまらない。やっぱりここ(村)はオレ向きのところだな」などと、女王様と王様を味わいながら思いました。

我が家では味番付トップのハタケシメジ

山里が彼岸入りの季節に入ると、うれしい野山の恵みと出会える機会がぐんと増します。

私が心待ちにしていたハタケシメジもいよいよ出盛り。一週間ほど前から見つめ続けていた本番ものの株は、ようやく食べ頃、採り頃の大株へと成長しました。

我が家の女性たちは「マイタケよりおいしいし、格好もいい」と、味ランクではホンシメジとならべてキノコ界のトップに位置づけるほどに味覚とスタイルへの評価が高いキノコです。妻はほかのキノコはそれほど食べませんが「わげぇ、ミャゴど、わげぇシメジなば、んめぇ(若いマイタケと若いシメジなら、美味い)」といい、それらだけは好んで口に入れます。

妻は早速、旬の里芋を掘り取ってシメジを調理。サクサクの歯触り、上品な味と香り、キノコ界のこれは王様というより、品格に満ちた女王様とでも言いたくなるようなキノコです。その香りと味は、彼岸の入りの仏前にもそえられました。

通の間ではマイタケと同じかそれ以上に貴重扱いされるハタケシメジ。なのに、食べられることを知らない方も案外多く、採られないまま毎年腐ってしまう株も少なくないようです。

それは、発生箇所がそれほど多くなく食べられる機会が少ない種であることと、おそらく何か似たような毒キノコを間違って食べた事例などが世間にはあるからでしょう。が、こういう見事な株の特徴がありますから、ほかの毒キノコと違い見分けはそれほどむずかしくないキノコです。

雄勝中央病院の運営委員会

秋田県厚生連・雄勝中央病院の運営委員会がきのう開かれました。

運営委員会の構成は、JAこまち、JA羽後のそれぞれの組合長と担当理事、女性部長、それに管内の市町村長、議会議長です。天満院長さんや事務長さん、それに県厚生連などから病院運営と県厚生連傘下の各病院などの事業説明を受け、地域医療の核となっている病院運営について質問や意見が交わし合われました。

お隣岩手県のように各地域にまで県立の病院がない秋田では、県民の命をまもる役割の多くを厚生連の病院が担っています。私はいつもこのことを取り上げるときに記しますが、その存在は「県立病院」のようなものといってもよいでしょう。

国内、県内における様々な指標での地域格差の存在とおなじで、医療の分野でも、特定の診療部門の医師確保などをふくめ「偏在」が医療の解決すべき大きな課題として何年も続いています。その課題解決は政治とりわけ国政の責によるところが大と思われますが、海外の医師確保先進国のような政策水準にまだわが国は達していないのでしょう。

年に2回開かれる運営委員会。会議の資料に目を通す度に、いつものことながら、院長先生をはじめとする医師や看護師さん、職員のみなさんのがんばりに頭が下がる日となります。

▼今年5度目の畦草刈りをきのう終えました。刈り取りまでのたんぼの仕事ではこれが最後の作業です。畦はきれいになり収穫の準備はすべてととのいました。このあとは、稔り具合と天候、行事をにらみながらコンバイン出動日を決めるだけです。

村の圃場でも、田植えの早かったところはおとといあたりからハサ架け自然乾燥もコンバインも刈り取り開始がみられました。それは管内の平場地帯でも同じだったようです。平場地帯の農家の方は「今年は、作がいいようだ。青米が少ないらしくモミの水分値も低いという声がある」などの会話を交わしておられました。山間部の村の作柄ははたしてどういう結果となるか、注目です。

老菌大株マイタケの初モノ

いつの年も「増田のお祭」の頃になれば、あちこちから「ミャゴ(マイタケ)出たぞ」の声がきかれます。

今年も12日あたりから我が家の早生栗がカネ色に稔り落ち始めましたから、季節はいつの年もほとんど同じようにめぐってきているようで、マイタケ便りも方々から聞こえてきます。

その便りにあわせてこちらも村の深山で連休の3時間ほどを過ごしました。この日には、同じ集落に暮らす山仲間たちもマイタケをめざして同じ山に入りました。みなさん、それぞれに喜び採り慣れた思い入れの木があるのです。

例年、村でマイタケが盛りとなるのは秋分の日あたりからで、それ以前に主に出会えるのは「シロフ(白いマイタケ)」やクロフ(通常のマイタケ)でも早生モノたちです。

こちらも、そういう「シロフ」や早生モノの出るミズナラの木を限定して数本巡り歩き、出会えたのはたった1本の大木だけ。それもシロフのありったけ成長した後の老菌で、なんとかかんとか食べられる代物でした。

ただし、この発生木は条件がよいだけにいつの年も株は大きく成長し、シロフでも1株の重さが4㎏近く。今年は一本の木で計15㎏ほどの収穫となりました。これが3~4日前だったら最も食べ頃の大株だったことを残念に思いながら両手でキノコを左右に動かし、ゴグッと根元からはずれる音をききながら大株をかかえました。

天然マイタケでもシロフの老菌で、食べられるぎりぎり状態ですから虫も棲み着いていて、もちろん味は格下です。それでも天然初モノなので、秋の香りをちょっとは楽しめ、仏前にも初モノの香りを供えました。

9月議会終え、ダム安全祈願祭、着工式、敬老会

 

14日は9月議会の最終日。教育委員の高橋養滎、佐々木一二両氏の選任案は全会一致で同意となり、ほかのすべての案件も可決、29年度決算案も認定されました。

決算案については、監査委員の意見などでも一部触れられていた新規起業等育成支援金事業、それに新規雇用奨励金事業について言及。事業計画の慎重な審査と交付決定後の施設や備品の調査など経営実態を把握し、事業計画に沿ったものになっているかの検証が必要である旨などが決算特別委員会の報告にそえられました。また効率的な事業執行により持続可能な行財政基盤の充実・強化に取り組むことをも、委員会の審査報告は求めました。

消費税増税10㌫引き上げ中止を求める意見書案も全会一致で可決、政府宛に送付です。

▼15日は成瀬ダム本体工事の安全祈願祭(施工業者さんのご案内)と、続いて行われた着工式(国土交通省成瀬ダム工事事務所さんからのご案内)へ議員一同で出席。

 

 

 

 

議会事務局提供


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着工式は菅義偉官房長官のビデオメッセージ、佐竹知事、御法川信英氏、中泉松司氏、足立敏之氏の国会議員や、国土交通省水管理・国土保全局治水課長の井上智夫氏、東北整備局長の高田正行氏、村出身の漫画家・高橋義廣氏など多くの方々の出席がありました。

心配した雨もなく、いずれの催事も滞りなく終えることができました。着工式に責任を負われたダム工事事務所の村山英俊所長さんや幹部職員のみなさん、準備の細かなことまで心を配られた総務課長さんなど職員のみなさんも、式典全体のこととともに何よりもお天気が心配だったでしょうが、お天道様はみなさんの願いにこたえてくれたようです。

今年は西日本での豪雨、台風21号や北海道での地震など大きな災害がありました。着工式の冒頭には被災された方々への黙祷がおこなわれました。着工式そのものも、直前に2つの大災害があったばかりであり、当初予定されたお祝いセレモニーの一部を省くなど被災地のおかれた状況をとらえ、それらにつとめて心が配られた内容となりました。

式典では、村の小学6年生高橋杏翼君と、中学3年生で生徒会長の千田明さん二人の「期待の言葉」の発表もありました。連ねられた言葉の内容、発表の姿とともにとても立派で、同席のみなさんから「なんと、たいしたものだ。さすが、東成瀬の子どもたちだ」などの声が私にも寄せられました。

▼17日は地元集落の敬老会へ。毎年記していることですが、当方、一年経つごとに敬老会へご招待のみなさん(70歳以上)とは年の差が縮まり、一方の夏の成人式へご出席のみなさんとは年がどんどん離れてゆきます。ここ数年の敬老会は、自分がどんな位置の齢にあるかをよくよく悟らせてくれる日でもあります。ご参加の方々は日本の近現代史の中でも戦中・戦後というもっとも過酷、大変な中を生きてこられた方々であり、そのご難儀へ深く感謝と敬意を込めお祝いのご挨拶といたしました。

さあ、アガキノゴ(サクラシメジ)も本番です

村人はむかしから「増田のおまづり(お祭り)、けば(来れば)、アガキノゴ、盛りになる」と言ってきました。同じように「わへミャゴ(早生マイタケ・シロマイタケ)も出る」
と言いました。

今日はそのお祭りの宵宮で、明日は町の祭日です。県内では最も歴史の長いひとつに数えられる花火大会が行われてきた町の祭りにちょうどあわせて、アガキノゴ(サクラシメジ)も盛りとなるのです。

今はどうかわかりませんが、これも伝統の町の朝市には、サクラシメジや稀に早生マイタケが並び、今は毒とされているものの昔は多くの人々に好んで食べられたスギカノガ(スギヒラタケ)も、以前は朝市の顔役でもありました。

そのサクラシメジが、今年も祭り日にあわせるかのように本番の季節入りをしています。今年の発生量は、私の入る家まわりの里山では並作か少々少なめです。

サクラシメジのそばには、毒種のクサウラベニタケや、毒ではないが食べられないイノハナ(ケロウジらしい、食茸のコウタケの仲間)キノコもみられます。

クサウラベニタケはつくりがふよふよしていて区別がすぐつきますが、全国では食べられるキノコとまちがえられることが多い仲間らしく、中毒のニュースに名前がよくあがります。

これから顔を出してくる食茸のウラベニホテイシメジと間違いやすいのは、むしろクサウラベニタケよりも毒種のイッポンシメジです。

 

 

 

 

イッポンシメジは茎も充実していていかにも食べられるようなかたちをしていますが、ウラベニホテイシメジとまちがって食べてしまい、ひどい目にあったご夫婦の中毒例が10年ほど前のわが村でもありました。猛毒ではありませんから命までとられることはありませんが、確か、嘔吐だったか、下痢だったかの症状に見舞われたのでした。もちろん食べたキノコを理解できた方で、その程度の中毒で済むと知っていた方でしたから、救急車を呼んだり病院行きなどということにはならなかったのですが。キノコを採り慣れた方でもイッポンシメジならこんなこともあるのです。

そんなこんなで私にとって深まる秋は、食、毒をふくめ、キノコの世界の奥深さを知る季節でもあります。

▼きのうは第51回村産業祭の実行委員・幹事合同会議へ出席。祭りの中心となるのは10月27日(土)で、出品物などへの表彰式もこの日午前に行われます。

極上の味覚、ハタケシメジも登場

わが家のまわりは野の幸、山の幸がいつの季節もいっぱいです。

きのう散策がてらに草むらを眺めたら、ハタケシメジが食べ頃のいいかたちをして成長中でした。キノコの仲間では、ホンシメジとならんでおいしい番付のトップクラスに並ぶハタケシメジ。名前に「ハタケ」がつくのでごく普通のきのことおもわれがちですが、私などは、「味も、さくさくの歯触りもホンシメジ以上」と価値付けしているきのこです。今年は、いまのところいつもの年より発生量が少ないようです。

妻がつくる畑のアスパラガスの中には、コムラサキシメジも顔を出し続けています。これからは、顔かたちのちがうこういう菌類たちが私の体の中に次から次へと入り続けるので、案外この体が健康なのは、一年中ほぼ途切れなく食べられる天然きのこたちのおかげなのかも。

稲田も黄金色に染まってきましたが、わが家の裏手に咲くオミナエシも秋のふかまりとともにずいぶん色を濃くしてきました。村ではこの花を盆バナコ(盆花こ)と呼ぶほかに、こがねバナコ(黄金花こ)とも呼びます。花期が長い花なので、台所に立つ妻は、お盆前から10月までしばらくの間、黄金の花見をしながら炊事に明け暮れします。

▼議会特別委員会の決算審査がきのう午前で終わりました。

すべての案件を認定すべきものとしましたが、監査委員の意見で指摘された内容をはじめ、昨日も記したように大小の改善がもとめられる課題も審査を通じてうきぼりとなりました。

それらの課題は、来年度予算案をはじめ今後の村政運営で検討され、活かされることを期待するものです。

決算特別委員会の後には、予定通り総務民生常任委員会の会議が開かれました。先日おこなった2つの所管事項(くん炭製造施設の火災と三セク施設の運営)の調査活動について、現場視察後の質疑を通じて再度の説明をうけながらそれぞれ議員の意見がのべられたものです。調査を通じた常任委員会のまとめは12月定例会議で報告されるはこびです。