山神様からの贈りもの

今年もいよいよ本格的な秋のきのこシーズンがはじまりました。

里山のナラ林で採れるきのこのうち、もっともうれしい仲間たちとして私が名をあげるのはネズミハギモダシ(ウスムラサキホウキタケ?)とオオヒメジ(ネズミヒメジとも呼ぶホンシメジのこと)、それにシシタゲ(コウタケ)とクリフウセンタケとコナラ(シモフリシメジ)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これらが大量に顔を見せる場面に出会えると、まずは大きく息を吸って喜びの気持ちをふくらませ、ゆっくりと眺め続けます。そのうれしさは、深山で見事なミャゴ(マイタケ)の株や大発生のナメコたちと出会った時に似ています。

「ほほう、山神様からの贈りものだ。ありがど、ありがど」などと心でつぶやきながらカメラに収め、続いて採り並べてまたカメラに収め、恵みものは静かにリュックへ収められます。

そのうれしい恵みの最初の顔出し役ネズミハギモダシが、週末、盛り姿の菌列をつくって出迎えてくれました。私が通うこのキノコの発生場所はたったの3箇所だけ。うち一箇所は先日ご紹介しています。そこでの今年の作柄は「並作」とみました。全国的にほかではどうでしょうね。

里山では、アカヤマドリ(もう老菌です)や、これも早生もののフジミャゴ(センボンシメジ)や早生もののアガキノゴ(サクラシメジ)、スギワゲ(スギヒラタケ)も見られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食べられるきのこだけでなく、これからの山はあらゆる菌類が顔を出す時。そばには、朽ちかけたオオワライタケとともに、猛毒テングタケの仲間のきのこたちも見られました。これらは、菌類がつくる「自然の芸術」を見て楽しむためのきのこです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日毎に稔り色を濃くするたんぼは9月の山里の象徴です。今日もまた黄金色を増した稲穂を載せておきます。