今シーズン最後の川泳ぎかな

先日の大雨洪水で一部桟敷席が浸水の報道、その後も大会前日までに雨に見舞われ、おまけに、19日に生まれまだ消えずに迷走発達中の台風10号もあり心配された大曲の花火。それが当日は見事な花火日和となり、90回目の記念大会は、テレビからの観覧でも、人間のつくる美の見事さを存分に楽しみ、感動にひたることができました。

洪水とその後の降雨で川の水位はまだ普段の倍ほどはありますが、川は自然の流れのままですので濁度はいっきに低くなり、泳ぎができるほどになっています。

DSCF0001-1DSCF0003-1DSCF0004-1DSCF0005-1成瀬川で遊んだことのある秋田の小学生が、その「川で泳ぎたい」と村を訪れ、きのう午後のひととき、保護ガイド役をたのまれ童たちとともに洪水後の川へ。川はまだ水の勢いがやや強く要警戒。流量が多く油断のならない流れの箇所を避けながら、きれいに洗われた瀬と淵で、童たちは浮いて流れての泳ぎに夢中でした。川で童が泳げるのは今年はこれが締めくくりとなるのかな。

▼およそ一月後のお米の収穫にむけて、機械設備の段取りや乾燥調整小屋の片付け、たんぼの水切り追加作業などに休日を費やしました。来月2日には9月定例会議を準備する議会運営委員会と全員協議会、6日に本会議が再開されます。議会とたんぼの穫り入れ、それに行事の多い気の張る9月、山の幸キノコに心がわくわくし始める9月が、もうまもなくです。

▼雨と風の勢力大で寿命長く進行方向定まらぬ台風10号の東北地方直撃可能性が予報されています。強風により稲穂が重くなりはじめた水稲の倒伏、ビニルハウスや建物への被害、被害がとりわけ大きいと懸念される果樹地帯の落果、大雨による土砂崩れや河川の氾濫など、雨と風の規模が大きいとされるだけに心配です。今からできることに限界はあるでしょうが、それぞれ備えへの最大限の目配りをしたいものです。

明日は全県の消防訓練大会、明後日は東北北海道農業フォーラムが予定されていますが、関係される方々の心境が察せられます。こちらも明日、岩手、山形、秋田3県の町村議会議長会行事で都内へ出張予定。またも台風まっただ中がほぼ確かとなったなかでの上京だけに「さて、困った」という心境です。

車道近くで高原の花

CIMG5893-1CIMG5891-1CIMG5880-1CIMG5889-1標高1000㍍ラインの秋の花、リンドウ(エゾオヤマリンドウ)とウメバチソウが花盛りの頃と須川高原に上がってみました。

車道近くで一番の群生が見られるのはイワカガミ湿原入り口すぐの遊歩道沿いなのですが、どうしたわけかいつもの群生地にはリンドウがわずかしか見られず、端々にポツンポツンと少しの株があるだけ。

以前にあったあのたくさんのリンドウの株はなぜ消えたのでしょう、不思議です。それに、ここではススキが年を重ねるごとに勢いを増しています。あと何年かたてば、わずかに残るリンドウも、写真におさめたいような景色や姿は見られなくなりそうです。

CIMG5899-1CIMG5911-1CIMG5907-1CIMG5913-1CIMG5904-1CIMG5902-1CIMG5909-1CIMG5885-1ここら一帯、所々の湿原には、イワショウブ、紫で背の高いサワギキョウ、黄色のミズギクがまだ花姿です。それに水面には遅咲きのヒツジグサの花がかろうじて残り、葉っぱはもう紅に染まり始めています。モウセンゴケの紅色もひときわあざやかになっていました。

CIMG5915-1ところで、声を出しながら散策道を歩いていたら、風がないのに急に遠くの道ばたの笹が1箇所だけ大きく揺れました。おそらくクマでしょう、道路に敷かれた木道用の板が所々ひっくり返されています。こんなことができるのはクマだけ。敷板の下にいる蟻の巣か虫を食べようとしたのでしょうか。クマにとって、秋の木の実が食べられるまでのこの季節は、最も野の食べ物に不足する時期。クマは雑食ですから、食べられるものはなんでも手・口当たり次第、これは、そんなうごきの跡と思われます。

CIMG5916-1帰路、国道脇にキツネが一匹。何かを捕らえ食べていたのでしょう口をもぐもぐさせています。冬毛にまとわれた季節とは違い、夏の体には丸みがありません。少し小さめですから、昨年に生まれた若ギツネかも。

季節は初秋でも名は「夏ミョウガ」

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季節の区切りは夏を過ぎていても猛暑が続く列島。初秋でも、この季節に採れる花ミョウガ「夏ミョウガ」が妻の手で畑の脇から収穫され毎日いただいています。

「今年の夏ミョウガは、どうも不作」と我が家ではいわれていますが、みなさんの所はどうでしょうか。夏ミョウガの後には、花穂が充実し、光沢も良し、高品質の秋ミョウガが出ます。

猛暑をしのぐ食べ物として炒めものや薬味に、冬でも食べられるように各種漬け物にと利用するミョウガ大好きのこちらには、秋ミョウガの作柄も少々気にかかるところです。

商工会との行政懇談

議会事務局提供
議会事務局提供

昨年に続き村商工会と村議会の行政懇談会がきのう行われました。

商工会と密接な関連のある村政課題や、会員が様々な面でかかわる村政の重要事項についてあらかじめ懇談テーマを会側からしめしていただき、現段階で議会が説明できる範囲を答え、テーマに対してそれぞれが理解を深め、今後の活動に活かす。そういう目的で開かれた懇談会でしたので、会の理事、議員との間で率直で建設的な意見が交わされました。

理事のみなさんは、それぞれ創業者、2代目、3代目の経営者、それに経営規模も様々ですが、民間経営体を保ち続けることの厳しさ、難儀を身にしみて通り抜けてこられた方々。

みなさんの言葉にはそうした体験に裏付けられた独特の重さがあります。村政発展すなわち各経営体の発展ともとらえられますので、産業振興部門はもちろんですが、その他の面でもこれまで以上のご活躍を期待しながら、熱い意見交換のひとときを過ごしました。

これ一個、約1㎏で1万円

7月8月と比較的晴天が多く「大発生が期待できるかも」と思われていたキノコのトビダゲ(トンビマイタケ)が、どうも鈍い発生のようです。

村では「日照りトビ」ともいわれ、日照りが続くと発生環境がよくなるとされてきたキノコ。そんな天候であったのに発生が少ないということは、日照りのほかにもこの菌類の成長に影響する別の要因もあるからなのでしょう。自然は、人間の狭いとらえかただけでは説明できない不思議がまだまだいっぱいあるようです。

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そんな中、今年は希少価値とされる見事な野生のトンビマイタケが、先週、直売所の店頭に並べられていました。山菜やキノコ採りでピカイチの技をもつSさんが採ってきたキノコ。もちろん放射能汚染の心配で出荷制限や採取自粛が野生キノコを対象に一部地域でつづいている他県からの採取ではないキノコです。それに、県の機関で放射能検査もされていて「放射能不検出」の結果も出ている安心安全のキノコです。

このかたちは、トンビマイタケとしては最高級の幼菌で、これ一個で約1㎏、価格は1万円。市場経済、ほしいものには高値がつくのが常。土地によって「ほしいもの、いらないもの」に違いはよくあるもので、このキノコもそんなうちのひとつでしょうか。秋田県南では、マイタケと同じ価格、今年のように不作だと、それ以上の価値がつくほどに人気の高いのがトビダゲです。

トビダゲはブナの木の根元に発生するブナ帯の食文化。キノコの図鑑や写真本などでみかけるトンビマイタケはほとんどが堅く(しなぐ)なって食べられる代物でない老菌。珊瑚のようにクリーム色や真っ白に輝く幼菌を載せたガイド本を目にしたいものですが、私はまだそんな写真の載った本を手にしたことがありません。

CIMG0001-1CIMG0002-1▼台風11号、9号と、被害に遭われたみなさんにお見舞いを申し上げます。昨夜に村を通り過ぎた9号。やや強い風もありましたがどちらかというとここでは雨台風。深夜、いっきに増水した成瀬川本流と各支流も、今朝には雨も止み水位はぐんと下がりました。それでも濁流は勢い激しく下っています。
しばらくの間河川の増水がなかった村なので、久しぶりの自然の浄化作用で河床はきれいに洗われました。洪水の後に目立つのは、河口を含む海岸線までどこの河川敷にもみられるプラスチック類ゴミの流れ着き。日本で最も美しい村連合の一員であるわが村とそこにくらす私たち。洪水後に漂着する河川ゴミには、いつものことながら敏感になります。

害虫防除、雑草刈り

CIMG5867-1CIMG5862-1稲にとりつく病気や害虫の防除は、苗が箱に入っている春の田植え時にすべて薬剤散布している我が家。たんぼでの薬剤散布は、お米の品質を下げる強敵カメムシ防除一回だけです。

そのカメムシ防除で無人ヘリや防除機の動きが目立った先週後半の村。我が家でも、土曜日早朝5時から、雨雲の様子をうかがいつつ液剤散布を行いました。正午少し前にはやはり雨、3日前の予報がほとんどあてにならないほどに天気は激しく変わります。3つの台風が列島に影響を与え、あるいはあたえようとしていますから、気象予報士さんたちもなかなか正確な予報ができないのでしょう。

カメムシ防除の農薬散布後は、なるべく間をおかずの畦の草刈りが督励されています。出穂時期の稲にカメムシがとりつかないよう、畦の草を伸ばしたままにしていますから、畦は草ぼうぼう、それにイネ科の雑草は穂も出ていて草が堅くなっていますから、年に5回ほどとなる畦草刈りでも8月の作業がいちばん体にこたえます。まだ30℃をこえる真夏日という残暑のせいもありますが。

草が伸びていただけに、刈られた後の畦はまことにすっきりで気分よし。おとといよりもきのう、きのうよりも今日と、稲穂が一日増しに粒を重くしているのがはっきりとわかるたんぼ模様の村です。

▼トイレあり、水あり、駐車場あり、東屋あり、樹木がつくる適度な日陰あり、釣りに最適の河川ありなどで、我が家前の公園は利用者多し。釣り、登山、カヌー愛好者たちなどのテント泊りも時々みられます。

CIMG5861-1土曜日の夕方も、いくつかのテントが。お聞きしたら、高校山岳部のみなさんで、「00高校です」の元気よい声が返ってきました。焼石岳にむかうのだそうです。予報だと大雨の心配もありましたので「天気がよくなくて気の毒」と声をかけたものの、すぐに「部活だから、雨の山登りも体験として必要なのか」などと自問自答してしまいました。

夜は上弦のお月様が輝き雨もなし。朝の焼石連峰は濃いガスがかかっていたのに日中はとってもよい天気。まだ暗いうちに起きたのでしょう、早朝5時前にはテントがすべてたたまれ、先生らしい方々を含む10数人のみなさんはいつのまにか公園からいなくなりました。山登りで早朝からの行動は当たり前のことですが、若者たちのこういうきびきびした動きは、見ていて気持ちがいいものです。

なんぼ部活でも、雨天よりもやはり晴天がうれしいでしょう。みなさん、シーズン最後の花が咲く焼石で、初秋の心地よい風と陽射しを受け、楽しい活動ができたのかな。

議長会で要望

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菅義偉内閣官房長官との要望懇談会が秋田県市議会議長会と町村議会議長会合同でおととい開催され上京していました。

町村議会議長会からの提案・要望は、地方創生の推進、農業農村対策の推進、森林保全・林業振興の推進、そして町村議会議員選挙公営範囲拡大の5点にしぼった内容です。

会には、県内25市町村の市町村議会議長全員が出席。それぞれの要望をしっかりと受け止めていただきました。官房長官は、ふるさと納税や海外からの観光客増などで制度の創設・改革に大きな役割を果たされた方です。社会発展をめざすための制度改革で「地方現場の声」をかかげた我々の要望にもきっとこたえていただけるだろうと期待しながら行動を終え暑い都内を発ちました。

往きは台風7号北上による大雨の影響で新幹線が少し立ち往生、帰りは停電の影響で新幹線ダイヤが広く乱れ遅れるなど、往来両方とも正常でない新幹線に乗ったのははじめて。

東京始発の列車でしたが上野への所用で途中下車、乗車券に確認印を押していただく時「上野で止まる電車か確認しますね。あっ大丈夫です。」と、時刻表をみながらていねいな言葉を女性の駅員さんから寄せていただきました。臨時列車などが多いときは上野で止まらない便もあり、利用者によってはそれを確認しないままで途中下車、乗れないこともありそれを防ぐためもあるのでしょう。が、こういうお知らせ言葉を駅員さんの側からかけてもらえるというのはありがたいものです。あんなに忙しい中でですからね。

帰りの新幹線では、中学生らしい少年の方と同列の席。東京駅から乗車してきた少年は通路側のB席で駅弁を食べています。こちらは窓側の席でしたから、食事を中断させることになり、「申し訳ない」の意味をこめてあいさつをし着席。その少年は仙台で下車しましたが、席を立つ時に、窓側に座っているこちらに会釈を返してくれました。まったく見知らぬ隣席の方から会釈をされることもめずらしいことですが、それが少年でしたから、私には意外。上野駅での女性駅員さんのご配慮、そして見知らぬ少年からの会釈、心がほこっと温かくなる、うれしい東京行き帰りでした。

それと、もうひとつ新幹線では記しておきたいことがあります。車内でのアナウンスのことです。日本語と英語で停車駅を知らせるあの録音アナウンスはまことによい響きで車内に届きますが、車掌さんの生アナウンスは、時々、理解できないほどに音量が低く、今回のように「遅れ」などを伝えるときには、聴き取りに苦労することがあります。ボリュウム設定が違うのかよくわかりませんが、録音アナウンスと同じ大きさの音量にするよう是非とも改善してほしいものです。高齢で難聴ぎみの方は困っていると思いますよ、きっと。

列車、飛行機、バス、数多の乗り物のアナウンス、「自分の発する声が、どう聞こえているのか、聞こえていないのか」については、乗務員さん全員が敏感になってほしいですね。

慰霊

お盆が送られた。1月から数えれば1年の半分は6月。なのに、雪国にくらす私らなどは、お盆が一年の半分区切り目で、8月半ばを過ぎれば、頭をめぐる思案はもう秋を描き、白い冬を早くもおもうようになる。季節の大分けは二つ、その境目はお盆なのである。

お盆入り前の7日はお墓の掃除日。そして13日、それぞれのご先祖たちはきれいにされたお墓からいったんは自宅へ帰り、旬のごちそうをいただき、家をまもる家族たちを見つめ、時ににぎやかな、時に静かな家族の話し声を聞いてまた16日お墓へ戻った。

CIMG5696-1お盆といえば霊。人の霊とは別のことだが、集落には、地元の狩人(半生業とした方もいたが多数は趣味の狩猟)たちによって平成13年に建立された鳥獣慰霊碑がある。生きものたちと狩りという技をまみえてつながった者たちなので、「霊に意をあらわしたい」という発意で碑は建立された。

人と同じように、鳥や獣にも霊を感ずるという狩人たちの心がこうした行動につながったものである。あまりにも多くの鳥獣たちの命(命をとる)とかかわる行いをするということが、慰霊碑建立の発意を促したとでもいえるだろうか。

碑に添える言葉はいくつかを用意し、それらのなかでみんなに選んでもらったのが「奥羽の大地に生きた幾多の生きものたちよ われら狩り人 先達の思いをこめ ここに慰霊の碑を建立す」であった。この言葉は、今に生きる我々だけでなく、鳥獣をくらしの糧として獣たちとまみえ、我々を教えた本格マタギと呼んでよいだろう先達への思いもこめられたものである。

実は、クマの出没が村内にも相次ぎ、今年は例年よりその数がはるかに多いようで、重里台に設置されたオリでも先日1頭が捕獲され、今朝には滝ノ沢の果樹園地でも1頭がやはりオリに入ったとの報があった。近隣のまちやむらでもすでに多くのクマがオリで捕獲されている。猟ではなくオリなのである。

ほかならわかるが村でもオリで捕獲されたクマをも慰霊することになるとは、先達はもちろん猟を始めた頃の我々の思案にもなかったこと。お盆を前に、慰霊碑のまわりの草を刈り掃除しながら、クマをめぐる時代状況の変化を想い複雑な心持ちにかられたことを記したところである。

国の将来を担う成人のみなさんの式典へ

村では69回目となる成人式がきのう行われ、村議会総務教育民生常任委員長とともに出席。CIMG5837-1

今年の新成人は21人。式典出席は15人。新成人のみなさんと一同でお会いしたのは確か中学校の卒業式以来。あれから5年ほどでみなさん立派に成長され、これからは名実ともに大人としてあつかわれる存在です。

今年から選挙権が18歳へと拡大され、みなさんはすでに7月の参院選挙でその権利を行使されたはず。現行法では成人は20歳。なのに、それより2年前に、国民としての最大の権利の一つである選挙権を得ることになった若者たち。今年成人式をむかえられたみなさんは年齢としては過渡期のなかで選挙権をもちましたので、あいさつ内容について若干の留意を必要とされましたが、骨格はこれまでと変えずに、「選挙権を必ず行使してほしいこと」「平和をまもり続けてほしいこと」の二つを申し上げました。

それと、「これまで育ててくれた家族・親への感謝」を一言加えました。親にとって、子の成人は「やっと、ここまで育ってくれた、育てた」という何にも代えがたい感慨、喜びの時なのですから。

ところで、繰り返しますが、大人としての最大の証ともいえる選挙権は18歳から得るのに成人年齢20歳というのはやはり大きな違和感があります。選挙権が18歳であれば成人も同じ年齢となるのは世界の大勢。人類は、18歳を人間の成長の大きな区切りとするところにきているようです。高校を卒業したら成人、若者たちが大人としての自覚をより高く意識するような社会が、我が国でも、もう目の前にきているのでしょう。

夏らしい天気が続いたお盆

CIMG5782-1お盆で稲穂もほぼ出そろおうとしている村。天候はいかにも夏らしい日々が続いたのでこのままいけば村全体では平年並みの収量が確保できるでしょうか。ただ、我が家は、元肥を過ぎるほどに抑えたことと、薬害なのかどうも原因不明の生育不良圃場も一部にみられ、今から、平年の8割ぐらいの収量に落ちるかなと見込んでいます。

CIMG5799-1CIMG5805-1CIMG5808-1CIMG5816-1「お盆は川で泳ぎたい」と約束していた童たちと自宅前の瀬と淵へ。瀬にはカジカ、岸辺には初夏に孵化したばかりのウグイの子たちが群れでいて、童たちの絶好の遊び相手をしてくれます。

CIMG5786-1家のまわりはみんな自然公園みたいなもの。虫の好きな童は「クルマトンボ(ノシメトンボ)がアブをつかまえて食べているよ。もうほとんど食べ終えるところだよ」というので「現場」に近づいたら、ほんと、おいしそうにアブを食べ尽くそうとしています。オニヤンマなら時々みかけることですが、それより小さなトンボがどんなふうにしてあのすばしこいアブをつかまえることができたのか、その瞬間を想像してしまいました。それにしても童の観察眼は、なかなか鋭いもの。

CIMG5743-1CIMG5739-1CIMG5752-1CIMG5756-1この季節、里や高山の沼や湿地にはタチギボウシなどの仲間たちが花開くとき。そばの水面には、ヘレネかクレオパトラか楊貴妃か、にたとえたくなるようなヒツジグサの花が、静~かに輝いています。花に「輝き」のことばがぴったりなのは、きっとヒツジグサが筆頭格でしょう。