さあ、アガキノゴ(サクラシメジ)も本番です

村人はむかしから「増田のおまづり(お祭り)、けば(来れば)、アガキノゴ、盛りになる」と言ってきました。同じように「わへミャゴ(早生マイタケ・シロマイタケ)も出る」
と言いました。

今日はそのお祭りの宵宮で、明日は町の祭日です。県内では最も歴史の長いひとつに数えられる花火大会が行われてきた町の祭りにちょうどあわせて、アガキノゴ(サクラシメジ)も盛りとなるのです。

今はどうかわかりませんが、これも伝統の町の朝市には、サクラシメジや稀に早生マイタケが並び、今は毒とされているものの昔は多くの人々に好んで食べられたスギカノガ(スギヒラタケ)も、以前は朝市の顔役でもありました。

そのサクラシメジが、今年も祭り日にあわせるかのように本番の季節入りをしています。今年の発生量は、私の入る家まわりの里山では並作か少々少なめです。

サクラシメジのそばには、毒種のクサウラベニタケや、毒ではないが食べられないイノハナ(ケロウジらしい、食茸のコウタケの仲間)キノコもみられます。

クサウラベニタケはつくりがふよふよしていて区別がすぐつきますが、全国では食べられるキノコとまちがえられることが多い仲間らしく、中毒のニュースに名前がよくあがります。

これから顔を出してくる食茸のウラベニホテイシメジと間違いやすいのは、むしろクサウラベニタケよりも毒種のイッポンシメジです。

 

 

 

 

イッポンシメジは茎も充実していていかにも食べられるようなかたちをしていますが、ウラベニホテイシメジとまちがって食べてしまい、ひどい目にあったご夫婦の中毒例が10年ほど前のわが村でもありました。猛毒ではありませんから命までとられることはありませんが、確か、嘔吐だったか、下痢だったかの症状に見舞われたのでした。もちろん食べたキノコを理解できた方で、その程度の中毒で済むと知っていた方でしたから、救急車を呼んだり病院行きなどということにはならなかったのですが。キノコを採り慣れた方でもイッポンシメジならこんなこともあるのです。

そんなこんなで私にとって深まる秋は、食、毒をふくめ、キノコの世界の奥深さを知る季節でもあります。

▼きのうは第51回村産業祭の実行委員・幹事合同会議へ出席。祭りの中心となるのは10月27日(土)で、出品物などへの表彰式もこの日午前に行われます。