食卓にはまだまだキノコが絶えず

わが家の冬支度には自家用水道の取水口掃除もあり、落葉の終わった清水の湧口がある裏山へ初冬にも一度は上がります。

岩と土の間から湧く清水の出口に簡易の取水タンクを取り付けて水を引いていますが、おや、そのタンクに新しい傷がついています。よく見たらクマの爪痕です。春にはなかったのですからその後につけられた印です。何十年もの間でタンクにクマがこんな仕業をしたのは初めて。堅いプラスチックのタンクにこれだけの傷跡を残せる。ツメの力の恐ろしさをあらためて知らされたところです。

過ぎた13日の日曜、村の各集落で、施設、神社、公園の冬囲いや用水路のシーズン最後の草刈り作業が行われました。ブナの山もすべて葉っぱを落としきり、野菜の収穫が終わった里もこれで冬支度を終え根雪の季節への備えがととのいました。ただし我が家はまだエドカギ(井戸搔き・池掃除)二つの大仕事がひとつのこっていますが。

cimg7882-1cimg7884-1cimg7880-1cimg7892-1cimg7893-1cimg7895-1cimg7886-1cimg7890-1cimg7853-1cimg7856-1cimg7861-1cimg7864-1cimg7898-1cimg7866-1cimg7872-1cimg7875-1cimg7909-1cimg7911-1cimg7924-1cimg7923-1ところで、初雪もいったんは消えた村の山々は初冬ながらまだキノコがぽつぽつ。取水口そばの沢沿いの枯れ木にはナメラコ(ナメコ)が、倒れたカラマツにはヤマドリモダシ(クリタケ)が少し目に入りました。クリタケは、広葉樹のみならず杉の切り株にも大量に発生しますから、ずいぶん繁殖・適応力の強い菌なのですね。

草原では、晩生ながら勢いの衰えた灰色のハタケシメジがなんとか健在。今年は希少なサモダシ(ナラタケの仲間)とも、晩晩生の群生とめずらしく出会う一幕も。一方、雪が大好きのユギノシタキノゴ(エノキタケ)は、黄金に近い輝きを増して次から次へと顔を出し続け、初冬にも成長を続けるムギダゲ(ムキタケ)も幼菌が成長途上。積雪がなければまだまだキノコ狩りが楽しめます。

先日は、友人が栽培している原木ナメコもいただき、おかげで、我が家の食卓は9月からキノコが絶えない毎日です。

csc_0001-106-1csc_0001-107-1▼きのうはスーパームーンの日。お天道様はこの良き日に願ってもない晴れ空を提供。ふだんはあんまり月などながめなくても、昨夜から今朝にかけてのお月様には見ほれた方々も多いでしょう。

こちらも、これほど地球と月が近くなるのはこれから18年後ということでしたから、「これがもしかしたら、スーパームーンの見納めかも」と、14日夜と今朝の二度、霜月の空を見上げました。