22日、午前は兵庫県猪名川町議会の議長さんをはじめとする総務文教常任委員会のみなさん(町教育委員会部長さん1名含む)計10名の教育行政視察があり、午後は秋田市の市町村会館で知事と市町村議会議長との行政懇談会に出席。
これはめずらしいことですが、猪名川町議会のみなさんは前日の視察地からの移動手段にJRを経て後、羽後交通の路線定期バスを利用して役場前バス停に到着です。
宝塚などに接し、ベットタウンとして大きな団地を主にして人口3万人を超える町ですから、町といっても自治体の組織は市のようなものでしょう。ご一行のなかには女性議員が4名。小学校統合などわが村の教育行政がたどってきた歴史上の出来事などについても女性議員さんから質問が出され、会場となった中学校内や授業参観中のうごき、質疑応答のなかにも、教育に注ぐ議員としての熱い視線が一同から感じられました。
こちらは知事との懇談会があり9時半~正午までの日程を終え席をたちましたが、視察のみなさんは中学校での昼食中にも教育長や学校長と時間をともに過ごされ、後には、路線バスの時間の都合もあり村のバスで十文字駅まで送る手はずがとられました。はるか南のみなさん、落葉の終わった北国の村へどんな印象をもたれたでしょうか。
▼恒例の知事との懇談会。前日には市町村長とのほぼ同様な懇談会がもたれたばかりですから知事、副知事、教育長や幹部職員のみなさんには「連日の懇談会、ご苦労様です」との思いを少々持ちながら席につきました。
あらかじめ提出されていた要望(市議会議長会から5項目、町村議会議長会から3項目)に対して答えを聞き、さらに知事が所見をのべるといういつもの流れで会議は進められました。
その他の意見交換のひとときもあり、これはせっかくの機会ということで私からは「県立図書館にならぶような充実した図書施設を県南と県北にほしいもの」という旨の意見をのべさせてもらいました。県内の歴史に関する調べものや、秋田市内での会議時の時間調整時などにたまに県立図書館を利用しますが、その度に感ずるのは「秋田市内や近郊の人々、子供たちや学生は、こういう面でも恵まれているなぁ」ということです。交通機関も都会のようでない秋田は県土もこのように北と南は県都からはるかに離れています。「県立図書館なみの施設を南と北に」という根強い声は県内に以前からありましたからもしかしたら県議会などで議論されたことがあるかもしれませんが、なるべく県民が等しく図書や資料を学べるような方策は、インターネット時代の今でも必要と思われます。
新たな施設づくりがむずかしければ南と北の拠点となる市の図書館を県立なみに充実させる、廃止計画のある施設や既存図書資料の有効活用など策はいろいろ考えられるでしょう。施設、人材確保、「教育の秋田」のうえからも是非検討をすすめてもらいたいものです。