希少種トガクシショウマを眺めに

過ぎた15日の日曜日、ブナの森深山のトガクシショウマ(絶滅危惧種)を眺めに少しの時間山入りしました。

「もしかしたら花は過ぎ具合かな」と思いましたが、かろうじて見頃のままでの花群生と出会うことができました。

今年はじめての深山入りですが、林道はまだ雪が多くもちろん除雪にもとりかかれず、落雪や落石の危険があるため車も通行止めです。道路には雪崩で倒され運ばれた大きなミズナラの幹が横たわり、大小多くの落石もみられました。

今年のトガクシショウマは例年より花着きがよいようです。今年はブナの花芽も豊富、シロヤシオツツジもわが家の植木は花数が多いようで、山は全体として花の豊かな年といえるのでしょうか。

トガクシショウマはシラネアオイよりなお急斜面を好む植物。勾配のきついその群生そばのやや緩い勾配にはシラネアオイも隣り合わせて咲き、まわりにはニリンソウやキバナイカリソウ、オオバキスミレ、サンカヨウも花盛りでした。

この日は短時間、花を眺めるだけの山入りでしたので山菜採りの本格準備はなし。でも、花々たちのすぐそばには、ゼンマイ、シドケ、ウルイ、ホンナ、ウド、ソバナ、アザミなどが食べ頃でした。それぞれ少しずつ摘んで雪の上にならべ、夕餉にはシドケ、ホンナ、ソバナなどの初モノをごちそうになりました。