「警戒部級」を越える一挙降り大雪

ついに昨日は湯沢雄勝地区に大雪警報が出されるなど、異常な雪降りが続いています。

屋根に溜まる異常に多い雪、家々の玄関に溜まる異常に多い雪、道路除雪が間に合わず極めて狭い国道や村道、これらをみれば「災害級」の大雪状態であり、的確な対策が様々な面で求められています。予報では年末にも寒波の襲来が告げられており、「警戒部」クラスを越える雪害状況に村はおかれているといえます。この「災害級」の大雪状況に見合った関係行政機関・団体の対応・対策が早急に求められています。

とりわけ対策がとくに急がれるとみられるのは、①高齢者世帯など自力で雪下ろしができずにいる家の掌握とそれら住家の今後の見通し把握②国道や村道の円滑な通行ができる除雪体制、この2つです。ほかに大雪の関係で様々な生活支援を必要としている方もいるでしょうから、関係機関や部落・自治会など、各種組織網をつかった状況把握が必要でしょう。

火災や救急などの出動に関する備えにも支障が生じていないか、それも心配になるほどの一挙降りの連続です。着雪が原因の倒木による停電や、人身、物損被害発生の防止、雪崩、落雪危険箇所の点検なども、一挙降りということもあり意を注ぐ必要があると思えます。

これほどの大雪なのに一度も屋根雪を下ろさない住宅や建物が昨日の段階でかなりあります。これは村内としてはこれまであまり見たことのない光景で、住む人々の不安が増しています。あまりに一度の連続大雪なので、おそらく、雪下ろし作業が間に合わないためと思われます。

あまりに連続の一挙降りなので、一度も下ろさない屋根では先に降った雪が堅く締まりはじめ重さが増しています。雪が溜まり積もりやすい地区では積雪が2㍍を越しているところもあり、積雪量だけでも4回分の雪下ろしをまとめて行うのと同じですから作業時間はそれだけ多くかかります。ましてや締まった雪がこう多くなると雪下ろし作業は疲れてはかどらず、普段の何倍もの労力と時間が必要です。

こういう時には、不安と焦りでどうしてもムリな作業、注意をおこたる作業をしてしまいます。落ち着いて、一つ一つ確認しながら事故だけは決しておこさないようお互いに気をつけ合いましょう。