22日、村豪雪対策本部を設置

きのう田子内の役場そばで雪下ろしをしていたら、マナーモードを解除していた携帯電話に着信音が響きます。防寒着から手間をかけて電話を取り出し耳に当てたら、発信元は議会事務局長で「総務課長から連絡があった。内容は、積雪が役場所在地の田子内で2㍍を越えたので、雪害警戒部を豪雪対策本部に移行した」という連絡でした。

予想したとおりです。吹雪にしては意外に湿り気の多い雪がどんどん重なり、屋根の上で役場近くの家々を見渡せば、落雪構造の住宅以外は、多くの屋根に雪が厚く重なって見えます。吹雪と降り積もりの勢いが強いために、「いったん落ち着いてから作業を」と雪下ろしをひかえている方が多いからでしょう。

我が家前の背の高いビニルハウスの骨組みも雪で一部しか見えなくなっています。軒先に下ろした雪は小山状態。村内大柳地区では3㍍到達もまもなくでしょう。

田子内で2㍍越え、わが集落の積雪は218㌢。村と同じように国内有数の豪雪地帯で、われわれも幾度か訪れたり通り過ぎている長野の栄村役場で196㌢、隣り合わせる新潟の津南町役場で166㌢、十日町市の松之山支所で230㌢。

1月末になって、豪雪の地はいずこも2㍍前後の雪に囲まれてくらしていることになります。これを見ても、役場所在地で2㍍越えのわが村の積雪はやはり豪雪筆頭格。同じ特別豪雪地帯としてくくられていてもこの規模ですから、豪雪対応には村も住民も、企業体も多くの出費を強いられます。特別交付税が必要とされる所以です。

ところで、県内の積雪情報は気象庁の発表によるためか、その最高数値は湯沢市の秋ノ宮湯ノ岱地区がよくとりあげられます。しかし、役場所在地で2㍍を越えても「県内最高積雪」として「田子内」が報道されることは常なるお天気情報にはありません。積雪情報はアメダスがあるかないかの違いでこうなのか、多くのみなさんが「おかしいな?」と不思議に思っている「情報」のひとつです。