農業を語るつどい

25日は、県南3ヵ町村議会連絡協議会の会議。美郷町、羽後町の議長、事務局長さんたちと平成31年度の活動計画を協議。今年は美郷町さんが協議会の開催当番地となります。

今冬の雪のことが話題になり、わが村の積雪状況をお知らせすると美郷のみなさんは少々驚いておりました。同じ内陸県南でも、向こうでは、まだ一度も雪を下ろしていない方が結構おられるようです。同じ特別豪雪地帯でも、今年の雪は「山型」なのか、村の2㍍規模の積雪に比べて平野部の雪はまだ「平幕クラス」に見えます。

▼26日は村の農業担い手組織「田畑会」主催による恒例の「農業を語るつどい」へ出席。

今年はつどいの趣向が変わって、めずらしく村内篤農家のみなさん3氏による事例発表がおこなわれました。発表されたのは、柳一雄さん(トマト栽培農家で、農業生産法人滝ノ沢ファームの代表でもある)、古谷実さん(規模の比較的大きいリンドウ栽培農家)、佐々木省吾さん(菌床しいたけ農家)。

 

柳さんは私の一年先輩。トマト栽培歴約40年の体験を語り、栽培はむずかしいが味のすぐれている桃太郎トマト(桃太郎8)を作りつづけている最大の理由を、お客さんに「桃太郎トマトがおいしいといわれるから」と、農家としての誇りをとつとつと語りました。

古谷さんは私と定時制高校時代の同級生。建設会社を退職してからリンドウ栽培を本格化させ、村の自然条件に最も適した花卉のりんどう栽培を定着させた方の代表格です。市場でも村のリンドウは高評価が続いていて、「それだけに、悪い花は出せない」と語ります。彼は、ほかの野菜栽培でも栽培技術が優れていて、村の産業文化祭の出品部門でも常にトップクラスの賞を獲得しています。代々の篤農家で知られる家筋です。

佐々木さんは私の2年先輩。やはり定時制高校の先輩でもあり、私が務めた後の村農業委員会の会長を現職として活動中です。「農協の合併を節にJA職員を54歳で中途退職して菌床しいたけ栽培にとりくんだ」という体験を語り、「ハウスをまもるための豪雪とのたたかい」の覚悟も強調され、夫婦二人で真剣にとりくめば、農業でしっかりと所得を確保できる展望をも語りました。

3氏とも、短い時間のなかで様々なエピソードや所感、体験(とくに失敗談や肥培管理などへの留意点)を盛り込み、会場からの質問にも答えながら語りました。共通して語られたのは、栽培技術の向上に向けた研究・努力の大切さ、そして「農業への支援策(補助金制度などの政策)があったので経営の大きな助けになった」という旨の言葉でした。ナマの実践例ですから、そういう語りは聴く人々を強くひきつけます。会場では、真剣にメモをとる方々がたくさんおられました。これこそまさしく「農業を語るつどい」そのもの。

積雪が毎年2㍍から3㍍を記録する特別豪雪の土地で、極端な人口減少(過疎)をくい止め、なおかつ産業振興策の軸として「農業」をしっかり振興するのは並の努力ではできるものでありません。「これをしっかりやり、子や孫の世代、後継者にバトンタッチするのが、政治の分野でも農業の分野でもわれわれの最大のしごと」ということが私の胸中にも強くあったものですから、「国内・世界有数の豪雪の土地で村という自治と農業を発展させよう」という思いを込め懇親会での乾杯の音頭をとらせていただきました。

▼家屋などがあってロータリー除雪車での排雪ができなかった国道箇所や、暫時に雪を寄せていた場所などからの排雪作業が土曜~日曜にかけ集中して行われていました。おかげで道路の道幅はよく確保されています。3日続けて除雪車出動なしの朝が続いたこともあって、豪雪の村も久しぶりに朝の雪寄せ作業から一時の解放です。こうして一息つくことができれば、雪とむきあう心と体が休まるので助かります。

▼26日は父の月命日。妻は、寒中を意識したのか納豆汁を沿えて鐘(鈴)を打ちました。