だんだんと豪雪らしい村に

積雪が1㍍50㌢を優に越え、すでに3回も本格的な雪下ろしをしている我が家。

役場庁舎のつららも、寒中を思わせるようないつもの大きさになり、集落も、山も、川も、家々も、いよいよ豪雪の村らしい風景になりつつあります。

雪降りはほぼ毎日のように続いていて、こうなると、住宅から作業小屋、農機具格納庫など棟数がごちゃごちゃと多い我が家は、どこかの建屋の雪下ろしにほぼ毎日少しずつ動くということになります。

きのうは、役場に出た後、田んぼ脇にある簡易物置小屋の雪下ろしにむかいました。農道はもちろん車は通れませんから、カンジキを履き、長い雪原のハデコギ(ハデは深い雪、コギは漕ぐが語源と思われる。深い雪原を漕ぐようにして歩くという意)の歩きです。

田んぼがある河岸段丘の高台はすでに2㍍近い積雪。そこからのぞむわが集落も、寒の入りとなり深い雪につつまれているので、いつもよりなお静けさを感じます。雪原にのこるカンジキ跡を見れば、いよいよ厳寒の季節がきたことを私の体は悟ります。

 

作業を終えての帰路は、雪が深いので往路につけた踏み跡の道を一歩も違えずたどります。その途中でガマズミの真っ赤な実を目にしました。今の時期になれば実は完熟しています。少し手折って口に含んだら、子どもの頃に食べて記憶に刻まれているあの甘酸っぱい味が蘇り、口中にほどよい刺激とおいしさをおぼえさせてくれました。