豪雪の村の寒中にしてはめずらしいほどの穏やか日和と晴天が続いた連休からの日々。積雪もだいぶ締まって厚さをグンと下げました。
除雪作業なしの日がこれだけ続けば、心も体も一息つけます。道行く先でのあいさつも「びゃっこ、しと休みでけで、ええな(少し、一休みできて、いいですね)」の言葉がよく交わされました。
わが家裏手の八卦沢で、畑とたんぼを長年作り続けてきたKさん(83歳)も、「雪ぃ、深ふて、えちども、けねで。今日が、この冬はじめでのゆぎおろしだ。(雪が深くて、一度も、来れないでいた。今日が、この冬、はじめての雪下ろしだ)」と、背丈ほどの堅く締まった積雪がある屋根に上がろうとしていました。
カンジキを履いてここまで来るだけでも大変なのに、厚く固まったこの雪を下ろすのは若者でも大変です。それをKさんはスコップだけで(雪が堅いので)すっかりと下ろし終えて帰りました。狩猟をしていた当時の先輩であり、もちろんカンジキ履きでの遠出でノウサギ狩りもともにしたKさん。元営林署作業員でもあり、山で体を鍛えられただけあって、まだまだ若者と劣らないすばらしい脚力と体力を保たれておられるようです。
今はお米作りは止めましたが、田んぼには野菜を作り続け、作付けしない田んぼと畑も荒らさずにしっかりと管理しているKさん。苦労して冬も作業小屋にこうして通い続け、夏場も農地や農道の草刈りなどに勤しみ、奥さんと二人で自給野菜作りに励んでおられます。
夏と冬、こういう作業姿を目にしますと、「先祖伝来の農地、体力のある限り耕し続ける」という先輩の意気込みが私にはズンと伝わってきます。それに夏の鍬を持つとき、冬にこうしてスコップを手にした時の作業姿も、難儀だけでなくどこやら楽しそうにも見えます。
▼過ぎた連休には、正月に来られなかった童たちがスキー場に来ての帰りに寄り、共に過ごしました。
童たちとのこちらのおつきあいは自宅前の河川敷。冬なら、なじみのクルミの木にいつものように臨時のブランコをつくり、堤防斜面ではソリ乗りです。
そばに下がっているヤマブドウの蔦につかまって、まだ残っている実を揺すり落として口に含んだり、実をつぶして紫色の果汁で雪遊びも。バタバタバタの羽音をさせてカモが飛び立った湧水に育つノゼリとクレソン(オランダガラシ)摘みも楽しみました。
▼きのうは、議会広報編集委員会の議会だより1月号の最終編集会議が開かれていました。9月議会以後の議会の主な活動と、12月議会、1月招集会議の内容が載せられます。