県町村議会議長会の新役員体制決まる

きのうは、県町村議会議長会の理事会が開かれ、新しい役員体制を決めました。

会長には大潟村の阿部文夫議長さん、副会長には三種町の金子芳継議長さん、監事には小坂町の目時重雄議長さんと羽後町の藤原義美議長さんを選出しました。こちらは選考委員会の委員長をつとめることになりましたが、みなさんのご協力のおかげで円滑に役目を果たすことができました。

新しい役員のみなさんにはこれからご難儀をおかけすることを、これまでご尽力された高橋猛会長(美郷町議長)と、すでに副会長を退任されている三戸留吉前八郎潟町議会議長さん、監事のみなさんへは感謝の心を、それぞれ一同で込め合いました。

▼祭典の日のおととい午後、天正の滝をながめに村道を進みました。

いつものように雪崩が道をふさぎ、まだ落雪や落石の恐れがあるので道路は通行止めのままです。

滝より上流はまだ残雪が多く、合居川渓谷は濃く濁った雪解け水が勢いよく流れています。滝も、夏とは比べものにならない音をブナの林に響かせ、ドドドドドーと激しく流れ落ちています。

展望所付近には、タムシバやムラサキヤシオツツジ、ムシカリの仲間の花たちが真っ盛りで、群生をみせるイワウチワはほとんどの株で花を過ぎています。

昨年は結実した実がほとんどなかったブナでしたが、今年は花を終えて実をつけた木がいくらかありますから、もし秋までに結実したら動物たちの生態にプラスの影響があるかもしれません。

▼栽培のゼンマイが真っ盛りの時をむかえ、採る、揉む、干す、調整、仕上げと、高齢者のみなさんの活躍シーズンがやってきました。集落の山菜採りプロのTさんは、「今年は、ジェンメェの作えぇ(ゼンマイの作柄がよい)」といいます。

ワラビとゼンマイは、栽培ものも野生ものも品質はほとんど同じ。市場での価値も同等にあつかわれていて、場合によっては「栽培もののほうが質が高い」ということもあるようです。栽培といっても、我が家で採取する土地では、ゼンマイへの施肥はありませんから、野生とほとんど同じ条件で育ち、しかも、太~く、長~く、軟らか~いゼンマイが採れるので、質がいいのも当然というわけです。

戦傷病没者追悼式、部落長・行政協力員会議、堰普請、地区の祭典

議会事務局提供
議会事務局提供

12日は午前に村戦傷病没者追悼式、午後は恒例の部落長・行政協力員会議へ出席。13日は早朝5時から、用水路組合の堰ぶしんへ。夜は、集落の伍長役目として部落山神社の宵宮祈願、そして翌14日も同じ役目で祭典祈願行事へむかいました。

祭典当日のきのうは、朝から雲が東から西に流れるほどの風があるものの、心配していた雨もあがり、まずまずの祭り日和。青年会や親子会と恵比寿俵の奉納が4つあり、奉納にむけた練り歩きの元気の素を振る舞うほうも振る舞われるほうも、みなさん、「雨、降らねで、えがった」の言葉を交わしあいながら御神酒などが酌み交わされていました。

お天気が回復した家々の門口では、恵比寿俵を待ちついでにして、お祭り日ならではの「野外お祭り小宴会」光景がそちこちで見られました。

我が家ではたんぼへも本格的に水を入れ、畦塗りをするための準備に入りました。集落は、祭典行事の終わりとともに春の農作業が集中する時へ突入。1年のうちで、人や機械の動きが最も忙しそうに早朝からはじまる、5月後半がいよいよやってきました。

名花もうひとつ

山深い村。人里からそんなに遠くないところでみられる春の野の花として、気品ある名花といえば、それはきのうもご紹介したシラネアオイがやはり筆頭にあげられるでしょう。

そしてもうひとつ、この季節の村の名花といえばトガクシショウマが欠かせません。

栽培ものですが、そのトガクシショウマがいつもの年よりやや遅れてようやく花姿を見せています。村を取り囲むブナ林斜面にあるこの名花群生地も、まもなく下向きの花びらが風に揺れるすてきな光景が見られる頃です。

今年は春の歩みが少し遅く、わが家そばの土手に自生するゼンマイも今が採り頃。ゼンマイの成長がこの程度になれば、トガクシショウマも花盛りということをおぼえておけばよい訳です。

雪解け後の裏山へ

いつものように役場などで朝の所用を済ませた9時半頃、裏山へ向かい2時間ほど歩きました。

雪消の遅かった今年の村は、里山で今が山菜の盛りというところでしょう。沢の最上流部、大きな雪崩が落ちた斜面途中にはまだ堅い雪の塊が残っていて、いつ落ちるかわからない不安定な様子に見えます。こういう場所は要注意です。

コゴミはいずこにも数多あれど、最高品質といえる株の群生がここには一箇所あります。雪崩の下にあるコゴミは雪消とともにこれからも次々と旬をむかえますが、ここの群生は株のほとんどがさすがに伸び過ぎていました。

ウド、ホンナ、シドケ、ソバナが採り頃の山は名花シラネアオイも花盛りのとき。清水の湧口でのどをうるおし、急斜面にへばりついて、気品ある花をながめながら一息つきました。

花たちをそばにしながらの農作業

田んぼの畦塗りを、むかしのまま手作業で行っている我が家。そのために、すべて機械化の農家よりやや早め早めの春作業とりかかりとなり、きのうは田んぼへ水を引く段取りを始めました。

まもなく用水路組合の堰普請があるので状況をつかみに取水口まで出かけたら、水路に沿う歩道の両側には、ミヤマカタバミの仲間、ワサビ、ショウジョウバカマ、ムシカリの仲間、オオバキスミレ、ムラサキヤシオツツジ、コブシ、イワウチワ、ユキツバキ、カタクリなど春告げ花たちがいっぱい。やわらかな木々の萌葱、それに花、たんぼ仕事をしながらこうした景色と出会えるのですから、村の暮らしはほんとに幸せなことです。

妻も自家用野菜づくりの畑作業にとりかかりました。カジカやヤマメが棲む畑そばの沢にはまだ雪が見えます。土手にはエンゴサクやチャワンバナコが咲き、秋の紅葉でも色がまことによく映えるイタヤカエデは、花も含めて春紅葉もまたすばらしく、あざやかに萌えています。

雪崩のおきる急斜面はモミジ類が多く、それら小径木は雪に押さえつけられながら成長するため雪国ならではの独特のしなりを見せて群生をつくります。しなり強いモミジにも目をひきつけられるのが今の季節なのです。

里山のゼンマイもいよいよ採り頃。昔のように山に入る方が多くはなく、ここでも「山の宝モノ」の群生株は手折られることなくそのまま伸びてしまうのが多いようです。

山の宝

ブナの萌えが県境の標高800㍍ラインまで上がり、里山ではナラをはじめとするほとんどの広葉樹が芽吹き、村はまさにやわらか萌葱の春紅(黄)葉の季節です。わが家の八重シダレザクラも満開で、食事の度ごと、窓からの花見を楽しめるひとときがつづきます。

田んぼ脇に植えられたゼンマイも採り頃をむかえ、わが家でその収穫と乾燥の役割を担うのは87歳の母。村産の高品質ゼンマイは親戚筋にも好評で、「今年も頼みます」という声がいっぱい。でも体のうごきがなかなかその期待にすべてこたえられないようで、採取量は年々減少しています。

村の山菜採りのプロたちも、今の季節は稼ぎ額の多いゼンマイ採りに的をしぼり初めている頃。しかし、ハギミと呼ばれた集落のゼンマイ採り名人たちも、その多くが亡くなられたり、高齢で山に入らなくなっていますから、誰にも採られることなく株が成長し増え続け、栽培されているようなゼンマイの大群生を春と秋の深山ではよく目にします。

国産、しかも豪雪の土地のゼンマイはほかの山菜と同じように最高級。なので、市場や直売所での需要に供給が追いつかない状態がここしばらくの間続いている様子です。村と県境の山々には、無農薬、化成肥料無しで育つ山菜資源がいっぱい。とりわけゼンマイは見事なのですが、やはり、ゼンマイ採取は危険や大難儀と隣り合わせ。それに乾燥仕上げに手間どりますから、山にいっぱいある宝はなかなか市場まで届きにくい時代となってしまっているのでしょう。

▼きのうは、9月9日~12日にわたって開催される全国健康福祉祭あきた大会・「ねんりんピック」の村実行委員会総会が開かれました。村で行われる競技は9月11日のパークゴルフと決まっています。全国規模の行事が開催されることは村を発信するまたとない機会で、大会成功のための活動計画や予算などが話し合われました。

たんぼ作業本番入り、ひとときの栗駒高原散策

晴天に恵まれた連休、まだ田んぼ脇の道路法面に雪が少しあるものの、畦削り、肥料・土壌改良材散布、田んぼ耕起など春一番の作業に集中することができました。

田んぼのある河岸段丘の丘は、カタクリやチャワンバナコの花が真っ盛りで、ゼンマイもいっせいに採り頃の時期がはじまりました。

休み合間の3日、子供たちや童とともに栗駒(須川)高原にまた上がりました。この日は気温も高く風もなし。食堂からの眺めもすばらしく、高原の雪上をズック履き、サンダル履きで気持ちよく散策しました。

帰りには、いつものように赤滝に立ち寄り、神社に参詣。滝より上流はまだ雪の世界ですから、夏日を思わせるような天気で雪解け水が多く、滝の象徴でもある赤い岩肌は瀑布に半分ほど覆われています。滝壺そばのブナも芽吹き始め、ショウジョウバカマは花盛りですが、ここのヤマザクラは開花までもう少しというところです。

遠くに暮らしていて、連休に高原の温泉を訪れた知人や親族のみなさんも、「春の雪がつくる栗駒高原の絶景、沿道のブナの芽吹きは見事」と一様に語ってくれました。ゴールデンウィークに帰省した方々や、村を訪れたみなさんもきっと同じような感想をもたれていたのではないでしょうか。それだけに、春のこのすばらしい景観資源も、もっともっと広く発信しなければと痛感したところです。

食べ物をいただき、遊び、学べる河川敷

いつもお知らせするようにわが家前の川辺は、私の散策コース、童たちとの遊園の地、各種野鳥や動植物たちの観察地であるとともに、小さな山菜園、キノコ園ともいえる土地。本流の成瀬川に合流する大きな支流や2つの沢、そして伏流水として湧く清水もそこにはあり、それらの流れがつくる大小の瀬と淵は多くの渓流魚たちのすみかでもあります。

今年も真冬には湧水脇からノゼリを、雪解けのはじまりからはエノキタケやコゴミ、ワサビをいただき、今度はヒロッコ(ノビル)を掘り採って鍋ものをごちそうになりました。

 

柳は芽吹いたものの、樹下の低木の多くがまだ緑を増さず下草も背丈が低い今は、チャワンバナコ(キクザキイチゲの仲間たち)が河川敷のあちこちでよく目立つとき。人里の雪解けはほぼ終わりに近づいたので、終日黒みを帯び暴れていた濁流も、今は笹濁り色へとやや流れの勢いをゆるめています。

ここの河川敷には、上流から運ばれてきたネマガリタケも繁殖していましたが、昨年その群落の笹竹がいっせいに紫色の花を咲かせました。「笹が花を見せれば寿命で枯れるとき」とむかしから言われているとおり、いま、その群落全体の笹が枯れた状態になっています。


 

 

 

 

 

 

 

生きている笹の株や、昨年に実を結んだ種などからまた新たな繁殖が始まるでしょうが、これほど大きな範囲で笹の繁殖と寿命を終える姿を自宅前で目にすることができますから、ここは私と童たちの遊びの自然公園であるとともに、自然学校ともいえるようなエリアでもあります。

 

 

 

 

▼きのう、須川高原まであがってきました。草ノ台でまだたんぼに雪があります。風の冷たい仙人大橋から成瀬ダム工事範囲と、反対側の北ノ股沢を見下ろしました。車窓から目にしたブナ樹下にあるチヂザグラ(イワウチワ)の花群落も、風が冷たくてか、花びらを半開き状態にしていました。

 

 

青い鳥オオルリの初姿

金曜日、この春はじめて、オオルリの姿を自宅のまわりで目にしました。

木々の青葉がまだ繁らず見通しのきく今の季節は、渡り鳥の彼らを人家のそばでよく目にすることができます。それはキビタキも同じで、同じ科に属する小鳥の仲間であるためか、キビタキはよくオオルリの群れに混じっているのを見ることがあります。

二種の小鳥とも、色と鳴き声の美しさでは野鳥随一の魅力にあふれる存在。それに、この仲間の小鳥は人がある程度近づいてもそんなに急いで遠くへ逃げることがなく、飛び立ってもまたすぐそばに止まりますからサービス精神旺盛で、野鳥観察の方々にはとってもうれしい小鳥でもあるのです。

▼待ちに待っていた国道342号線が28日ようやく開通しました。開通に先立ち、雄勝地域振興局長さんや、大関、東海林の地元県議二氏などにも出席していただき開通セレモニーが行われました。同国道は、ごく一部でまだ雪崩などの心配もありしばらくは日中だけの開通で、夜間は通行止めとなります。

高原の須川温泉・栗駒山荘も、開通にあわせて営業を再開。当日は、真っ白な展望が眼前にひろがり、鳥海山も遠望の大露天風呂に早くもなじみのお客さんたちがつめかけていました。写真は、室内の休憩大広間からガラス越しにのぞんだ眼下のイワカガミ湿原周辺と、秣岳の稜線、それに鳥海山の遠望です。

▼土曜日は部落総出の春一番の作業日。公園や神社などの冬囲い解きと落ち葉などの清掃、国道や村道沿いなどのゴミ拾い、生活・農業用水路の清掃などがいっせいに行われました。

相変わらず多いのが道路沿いや河川敷の空きカンやプラスチック、農業用ビニルや青の大きなシート類。草木の葉が生い茂らない今の季節はいずこでもゴミの存在が目立つとき。おそらく一歩山に入れば、林道や国道沿いなどへの不法投棄ゴミが、村の方々でまた今年も目につくでしょう。たばこ吸い殻のポイ捨てや河川敷の大ゴミも結構目につくようです。

「日本で最も美しい村連合」の一員に恥じない景観維持と心がけで求められるのは、「わが村は、不法投棄、あるいはたばこの吸い殻捨てなどマナー違反のゴミ捨てを決して許さない」という村一丸の姿勢でしょう。その点では、成瀬川をはじめとする主な河川敷などは、なんらかのかたちで大規模なクリーンアップ作戦が年に一度は必要と思われます。

美しい村の最も大きな象徴の1つが、校歌や村民歌に歌われてきた我々の誇り母なる成瀬川であり、川のゴミ対策に本腰を入れるのは、世界に向けて美しい村を発信しているものの当然のつとめと思われます。裏返せば、川のゴミをそのままにしておいて「美しい村」を語るのは、みなさんに失礼に当たるということになります。と、そういうことで、人里を流れる川で、日本で最もゴミのない美しい川をなんとかして実現したいものです。