食べ物をいただき、遊び、学べる河川敷

いつもお知らせするようにわが家前の川辺は、私の散策コース、童たちとの遊園の地、各種野鳥や動植物たちの観察地であるとともに、小さな山菜園、キノコ園ともいえる土地。本流の成瀬川に合流する大きな支流や2つの沢、そして伏流水として湧く清水もそこにはあり、それらの流れがつくる大小の瀬と淵は多くの渓流魚たちのすみかでもあります。

今年も真冬には湧水脇からノゼリを、雪解けのはじまりからはエノキタケやコゴミ、ワサビをいただき、今度はヒロッコ(ノビル)を掘り採って鍋ものをごちそうになりました。

 

柳は芽吹いたものの、樹下の低木の多くがまだ緑を増さず下草も背丈が低い今は、チャワンバナコ(キクザキイチゲの仲間たち)が河川敷のあちこちでよく目立つとき。人里の雪解けはほぼ終わりに近づいたので、終日黒みを帯び暴れていた濁流も、今は笹濁り色へとやや流れの勢いをゆるめています。

ここの河川敷には、上流から運ばれてきたネマガリタケも繁殖していましたが、昨年その群落の笹竹がいっせいに紫色の花を咲かせました。「笹が花を見せれば寿命で枯れるとき」とむかしから言われているとおり、いま、その群落全体の笹が枯れた状態になっています。


 

 

 

 

 

 

 

生きている笹の株や、昨年に実を結んだ種などからまた新たな繁殖が始まるでしょうが、これほど大きな範囲で笹の繁殖と寿命を終える姿を自宅前で目にすることができますから、ここは私と童たちの遊びの自然公園であるとともに、自然学校ともいえるようなエリアでもあります。

 

 

 

 

▼きのう、須川高原まであがってきました。草ノ台でまだたんぼに雪があります。風の冷たい仙人大橋から成瀬ダム工事範囲と、反対側の北ノ股沢を見下ろしました。車窓から目にしたブナ樹下にあるチヂザグラ(イワウチワ)の花群落も、風が冷たくてか、花びらを半開き状態にしていました。