4日~7日、村議会常任委員会の研修視察に同行して高知の土佐町と香川の綾川町に滞在していました。
台風3号の直撃や、梅雨前線の停滞により甚大な被害が続出した九州や西日本の豪雨災害まっただ中での研修でしたが、台風来襲直前になんとか目的の土地に着き、大雨の中でもほぼ予定通りの行動をとることができました。
いたましい被害が続出した九州ととなりあわせ、大雨警報があったものの四国は川(写真は早明浦ダム直下の吉野川)が増水はしていましたがそれほど大きな被害は報じられず、先月17日から渇水で第一次取水制限をしていたところも、大雨により取水制限を解除できるようになったと地元のテレビが報じていました。四国の渇水期にはよくテレビにも紹介される貯水量が極端に低くなった土佐町の早明浦ダム(写真)も、5日時点で70㌫ほどまでになるほど水が蓄えられたようです。
一方では人命を奪い人々のくらしの根本を破壊するほどに悲惨な災害を招く豪雨。他方渇水の土地には待ちこがれていた雨。自然の力の恐ろしさ、大きさをつくづく教えられる季節です。被害に遭われた皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
▼畜産振興などについて学んだ土佐町、医療・福祉・介護政策について学んだ綾川町、両町議会の議長さんや関係される職員さん、綾川町・国民健康保険陶病院の院長さんをはじめみなさんにはご多忙な中、時間を割いていただきあらためて厚くお礼を申し上げます。
▼7月初めの四国のたんぼや、帰りに道路沿いからながめた岡山のたんぼにはひとつの特徴がありました。それは、わが村のたんぼよりはるかに成長の進んだ稲があるかたわらに、村とほぼ同じ成長度合いの稲や、今々早苗が植えられたばかりのたんぼも見られることです。
稲の成長のちがうたんぼがある理由は、植え付けが早く成長した稲は「早場米」として出荷するため、今植え付けられたばかりの稲は台風の時期をなるべくずらして収穫できるようにするためらしい、ということを同僚のS議員さんが地元の方からお聞きしたそうです。
温暖の土地では、なるほどこうして植え付け時期を大きく遅らすこともできるのです。雪国では、10月半ばで刈り取りを終えなければ以後は降雪の心配がつきまといますから、南と北、稲作りひとつでもこんなに違いがあることを、直に南の国のたんぼを目にしてあらためて教えられました。