味噌仕込みの春

県南3箇町村議会連絡協議会の議長3名が集い、羽後町役場の議会執務の一室で今後にむけた打ち合わせなどをきのう行いました。

県南でも平野部は積雪ゼロとなって久しいですが、帰りに西から奥羽山脈にむかい村の入り口あたりまでくるとたんぼはまだ雪。高台にある羽後町の田代仙道地区もまだ雪があるそうですが、我が家のまわりもまだまだ白が支配する雪消の遅さです。きのうは一年に一度、春にやってくる自家用味噌仕込みで、妻に手伝い大きな木桶に味噌を詰めました。むかし、家族が多くて、また狩猟仲間たちと野ウサギやクマをはじめとする獣肉の鍋物をしょっちゅうつついた頃は、味噌を多くつかい、この桶も上までいっぱいになるほどだったのですが、今はこのように桶の半分にもならないほどの量で間に合います。

「毎日食べる味噌の原料は国産大豆で」ということにこだわります。もちろん麹も村の多くの農家がそうであるように自家産のお米が原料。

 

この味噌仕込みを機会に、我が家では塩漬けしていた野菜(主にナスとキュゥリ)やキノコなどが大きな桶にうつされ、今度は味噌漬けとして発酵がすすめられます。

キノコの味噌漬けで多いのは熟成すれば飴色に光り、食通には高級扱いされるノギウヂ(エゾハリタケ)と、黒みがかったトビダゲ(トンビマイタケ)の幼菌で、この二つは我が家のご飯のおかずに欠くことができない漬け物です。写真は昨年漬けた野菜やキノコの味噌漬けを桶から出したばかりの                                                                         ものです。

寒いながらもきのう午後のつかの間の陽射しで花開いていたチヂザグラ(イワウチワ)です。その後夕方からは雪となりましたから、花はつぼみを閉じて今朝はうすい新雪をのせています。冬眠明けをはじめたクマたちも、今朝の新雪をみて「こりゃぁ、まだ、穴の中がいい」とおもっているかもしれません。