行者ニンニクで免疫力?をつけ

「仕事は先送りせず、やれる時に早く」という私の流儀もあって、28日、ムリして田のクロ削り(畦削り)にとりかかりました。もう少し土が乾けば作業は楽なのにです。

異常な暖冬少雪で早くに雪は消えましたが、下旬は低温と雨続きの天気でした。そのため田んぼも畦も乾きが悪く、道で行き会う農家の方々も「ゆぎ、早ぐ、けだのも、田、かわがねぇ、おがしな、年だ(雪は、早く、消えたが、田は、乾かない、おかしな、年だ)」と言います。

雪解けが早かったので、耕起作業にはもっと早くとりかかれるとみなさんも思っていたようです。でもこの調子だと、いつもの年とそんなに変わらぬ時期の田起しとなりそうです。5月はじめは雨天があまりないようですので、トラクターの総出動はその頃となるのかな。

わが田んぼも道路も雪はすっかりなくなり、土手のカダゴ(カタクリ)とチャワンバナコ(キクザキイチゲ)は花盛り終盤の時に入りました。鍬を持っての畦削りは腰が痛むので、時々腰を伸ばして一休み、花見をしながらの作業です。小花たちの咲き競演はもう今日あたりでおしまいでしょう。

久しぶりに鍬を持った手には血豆ができていました。血豆ができるほどの仕事をすることはそうはなくなったからでしょう、手も柔くなったものです。手のひらを見たら、血豆を通り越してタコが出来ていた当時の昔の農作業時を思い出しました。

ここは集落の中でも吹きだまりの雪が多いところで雪消えが遅く、土手のゼンマイもようやく顔を出し始め、転作田に栽培するワラビの間に植えていた行者ニンニクもやっと食べ頃です。妻は「これとキノゴ(エノキタケ)を食べて免疫力?をつけ元気に」と早速食卓へ。

行者ニンニクの香り、というより臭いはかなり強烈。私は風邪ウィルスの予防では体に元気をつけるために蜂蜜とニンニクをよく利用します。科学的な根拠とかはわかりませんが、それと同じで確かにこの行者ニンニクも体の元気の素とはなるように思います。今の季節限定の山菜ですが、ウィルスなどに負けない丈夫な体を保つためにもおおいに利用したいと思える山菜です。