村のホテル(三セク)も臨時休業

例年より早く、須川温泉に向かう国道342号の冬季閉鎖が24日に解除されました。(しばらくの間、夜間は通行止)

しかし、道路は順調に早く通れるようになったものの、冬期休業のホテル栗駒山荘は新型コロナウィルス禍による自粛要請で来月6日までオープンは当座見送り。宴会をのぞき営業中だったホテルブランもやはり6日まですべて休業となりました。

栗駒国定公園圏内に隣接する秋田県南の市町村と通ずる岩手の奥州、一関、西和賀や、宮城の栗原、大崎、それに世界遺産平泉とも近くに接し、342号とともに周遊観光カナメ路線のひとつ国道397号も、岩手県側の橋梁工事のため6月下旬まで全面通行止め。雪が少ない年でこちらも早く通れるはずだったのになんとも残念なことが重なります。

前述の村の三セクホテルは、ゴールデンウィークなのですでに宿泊予約も入っていたようですが、お客さんにはお断りの旨の連絡が急きょなされたようです。

ゴールデンウィークに大都市圏からの人の入りが多くなることはコロナ禍でもとっくに予想されたこと。観光目的での国民への移動自粛要請と同時に、それに並行して観光客を受け入れる側に対してももっと前に休業補償とセットで全国的な「自粛の要請」がなされていれば、こういうことへの事前の理解が深まり予約も控えられたでしょう。観光目的の動きへの的確で素早い対策、これも我々からみれば国の対応は遅いととらえざるをえません。

繰り返しますが、営業に関する「自粛要請」なので休業補償とセットでなければ経営側には説得力に欠けるものとなります。それへの要望は日増しに強くなり、雇用調整助成金などで制度の拡充方針をきのう国は示しましたが踏み込みは遅く、「持続化給付金」案の対象の不十分さの見直しや「経営に要する固定費全額の補償を」という切実な声は大きくなるばかりです。そうしている間に感染の範囲はどんどん広がってきました。医療や予防衛生体制のみならず、後手と思われる策がこうした面でも続きます。

補正予算待ちだとコロナ対策が遅れることは我々ですら懸念していたこと。補正待ちではなく国の新年度当初予算にこうした対策費が盛り込まれていればもっと素早い対策が打てたはずです。こういう面でも、国政全体の危機管理への在り方が問われているように思われます。

▼晴天が続けば畦削り作業に入る予定の土、日曜日でしたが、変化の激しい時々の降雨で畦の土が濡れ作業は無理となりました。

そのちょうど週末に、注文していた5立方㍍のナラの薪材が運び込まれましたので、時々小雨の中ながら薪切り作業にとりかかりです。これには休校中の童も「体を動かす」と手伝い。身内のりんご農家からは、剪定作業後の廃材も薪用としていただき運び入れました。

童たちは気分転換に成瀬川での石投げに興じ、そのついでに川原に落ちているプラスチック類ヤビニルなどのゴミ拾いでも体を動かしました。先日、集落こぞって大掃除をした公園にも、もうビールの新しい空き缶が二つ投げられています。たばこの吸い殻も相変わらず見られました。公園なのにこうして堂々と不法投棄です。

先日のクリーンアップ活動でも道路沿いや小河川沿いなどで多くのゴミが拾い集められました。ゴミについてはよく「ポイ捨て」などという言葉が使われます。「ポイ」も「捨て」も語感の上ではさも軽い行為のようにとらえがちです。しかしそれは「不法行為・犯罪」なのだということを社会全体にもっと深く浸透させる必要があるでしょう。

こうした行為をなくすには、まず家庭での子ども達への「教え」が第一。さらに小、中、高校でのゴミについての「教え」「公衆道徳」の徹底にももっとつとめていただかねばと、山、川、海のゴミを見る度に思います。