春一番のワゲ(ヒラタケ)は肉厚美味

成瀬川が洪水の度に、ブナやミズナラをはじめ大小の枯れ木が流れ着く我が家前の河川敷。
まだ木々の芽吹きが少なく藪のないこの季節、川や湧水を眺めながら歩けるそこは、草木の葉がなくなる晩秋や冬と同じように私の絶好の散策コースです。

散策していて目に入ったのは、倒れた柳や洪水で流れ着いた枯れ木に出ているワゲ(ヒラタケ)。春最初のきのこは同じワゲでも肉厚で味も一等級。本格的に発生し始めたコゴミやカンゾウのそばにワゲはいいかたちで顔を出していました。

ワゲはユギノシタキノゴ(エノキタケ)といっしょにして味噌汁に入れたら、とっても濃い旨味が楽しめました。コゴミは味噌汁をはじめいろんな調理で毎日いただき、カンゾウの仲間も、ユリ科の山菜特有のとろりとした甘みを楽しみながらごちそうになっています。

▼今の季節になると集落の家々ではじまるのが自家用の味噌仕込み。我が家でも先日、国内産の大豆と自家産のお米でつくってもらった麹でたっぷりの仕込みを行いました。この味噌は、じっくりと発酵させてほぼ1年後に蓋が開けられます。

▼雪解け水が入ってまだ冷たい我が家のエド(池)の水ですが、渓流釣りの頃になれば池の鯉たちも隠れ家から出るようになりました。

この冬も、鯉はテンやイタチたちにいくらかは襲われたでしょうが、池の主の大鯉はまだ健在のようです。きのこ、山菜、花、そして渓流のイワナや池の鯉と、春を感ずる生物たちのうごきがどんどん広がっています。