豪雪の村でいきる春をむかえた人々は、「ゆぎは、降るように、ける。(雪は、降るように、消える。)」とよく言います。
豪雪というだけあって冬は、1日か2日の間だけでまれに50㌢~1㍍も降り積もることがある雪ですが、それと同じように、春になればたちまちのうちに雪が少なくなる雪解けの早さを「降るように、ける」と言い表してきたのです。
その降るように解け始めた雪。山や里の斜面やヘギ(堰・用水路)の所々で土肌が見え始めたと思ったら、早速、セキショウやフクジュソウ、バッケ、ギシギシ、ウドザグ(ハナウドの仲間)、ヒロッコ(ノビルの仲間)などが顔を出し、または花を見せています。
常緑のセキショウをのぞけばみんな雪の下ですでに新芽を出していて、雪解けとともに陽射しを浴び萌葱色となり、あるいは蕾をひろげたのでしょう。フクジュソウには、野生のニホンミツバチなのか、早くも雪の上を飛来し蜜をもとめて花から花への飛び移りを繰り返していました。
明後日は彼岸の入り。春の花も咲きはじめ春の虫も動き出しました。豪雪のむらも、冬とはいよいよサヨウナラの3月半ばです。
▼きのうは、広域市町村圏組合の幹部職員のみなさんにお出でいただき、組合の3月定例議会に提出の議案説明を受けました。
午後は、厚生連雄勝中央病院の運営委員会へ。運営の最大課題は医師確保の安定化。万全な医療体制を築くことは地方の振興発展に欠かせぬ政治の要でもあります。課題解決のためには医療機関の固有の努力がもとめられることはもちろんですが、国の医療政策の根本見直しがやはり大前提としてなければ、です。われわれ議会は、そういう面への努力をひきつづき傾けたいと思います。