花の百名山、初夏の焼石山行(その1)

行事への出席予定などがなかった第3日曜の18日、予報も降水確率はゼロでしたので、3日程前に焼石行きを決めていました。

小学2年生の頃だったかを始め幾度か焼石に連れだったことのある娘が、こちらが行くらしいことを知り、「あだしも行ぎだい」ということで、今回は久しぶりの二人山行です。

自宅出発朝5時40分、歩き開始が6時04分。コースはもちろん東成瀬コース。タケノコ採りでいっぱいになっているかもと予想した駐車場は、さすがにまだ車を止める余裕はゆっくりありました。でも、我々がいない間に駐車場は満杯になったらしく、我々の後に登山を開始した県外ナンバーなどの多くの車が、駐車場手前のわずかのペースに止めている様子が帰りに見られました。低温で発生が遅れていて、タケノコ採りはこの第3日曜日あたりがピークとなったようです。

ここの通称「ンバシトゴロ(姥懐)」と大森沢カッチ(最上流部)の「ヨゴヅゲ」は、登山道脇の地点が地元集落の方々の昔からのタケノコ採り場。例年、ヨゴヅゲはタケノコの発生が遅い山ですが、こちらの目にも「山は、まだ少々早い」ということがわかります。「今年もタケノコが不作」という声が聞かれるようですが、はたしてどうなのでしょうか。

我々と同時に車を止めたのは60~70歳代とみられる女性お二人で、完全装備でタケノコ採りへ入りました。「女性だけで、たいしたもの」と感心しながら我々も歩き開始です。

まずは、新緑の木々が発する森の精気をいっぱい浴びながらのブナ林歩きです。樹下にはマイズルソウやツバメオモト、ミヤマカタバミなどが咲き始めています。夏山シーズンを前に登山道はすでに一度きれいに笹も刈られ整備されていてまことに歩き易し。意外だったのは、8合目焼石沼までの数カ所に、この時期になっても道に雪があったこと。山が遅れているおかげで、この時期としてはいつもの年よりも多くの春の花たちを拝むことができました。

焼石沼までに見応えのある花は、ミズバショウ、シラネアオイ、リュウキンカ、そしてこの花を観る目的だけで焼石にむかうという方もおられる高貴なキヌガサソウでしょう。

5合目与治兵衛手前の胆沢川上流ティノマツ川では、イワナ釣りに興ずる太公望のお姿が。「すぐ食いつくよ」と我々の目の前で小さな淵に釣り針を沈めたら「ほら、きた」と竿がしなり、きれいな背びれをみせるイワナがもう手中に。「魚は、全部、放す」という彼。こういう深山渓谷まで「魚を持ち帰るのではなく、釣るという醍醐味だけを目的で来られる方もいるのだ」と、ここでも感心したり、勉強になったりです。我々のために手にしたイワナを見せてくださいましたので、「ブログに写真を載せたいのですが」とお聴きしたら、「いいですよ」と一言お返事で快諾をいただきました。

▼きのう広域市町村圏組合議会の臨時議会が開会。鈴木新管理者が久しぶりの出席でした。