早生ヤマグリあかるむ(実る)

おととい、背戸そばにある早生のヤマグリがカネ(鉄)色の実を初めて落としました。

いつの年も、彼岸入りの少し前に実を「あかるませ」る早生グリ。今年は例年よりちょっぴりその稔りが早いようです。

今週末は彼岸の入り。稔りが本格化するこれからは、イガから脱けた実の落ちる音が、昼夜にわたってトーントーンとトタン屋根に響き続けます。

田んぼも木の実も稔りの風景が濃くなってきた村。稲穂には、初夏に田んぼで生まれたアカトンボたちがまたたくさん集まってきました。アカネトンボの仲間たちは、秋の稲田風景の引き立て役でもあります。

もう少したてば、トンボの中では尻尾を最も紅色に染めるナンバンアゲヅ(南蛮秋津・アキアカネより一回り小さく体全体が細いトンボ)も登場するでしょう。ナンバンアゲヅ(村では、トウガラシを南蛮と言う。トウガラシのように紅色の濃いトンボ)がアカネトンボたちと混じって見られるようになれば、山里は秋本番をむかえます。