夏の山菜はミズが主役

タケノコのシーズンが完全に終わり、野のワラビ採りもほぼ終わった村。盛夏のいま採られる山菜の代表格はミズ(ウワバミソウ)とホギ(フキ)。

春から夏、さらに秋までと採取でき、粘りけがあって味にくせのないミズは、山菜のなかでも様々な料理に使えるすぐれもの食材の代表格でしょう。我が家では、転作田から採るワラビ(最初の写真)とともにそのミズが毎日のように食卓にのぼりつづけています。

時々、台所に立ち夕餉の支度をし始めた妻が、必要な食材を急に思い出して「ちょっと、○○、採ってきてけろ」といわれれば、軒下近くからすぐに山菜が摘める我が家。家のまわりには、ミズ、ミツバ、ワサビ、ウド、タケノコ、ウルイ、シドケ、アエコ、フキ、セリ、クレソン、シャク、タラノメ、コシアブラ、ワラビ等々等々が生えていて、春から秋まで妻の「ちょっと!」の声へこちらはすぐに応えることができるのです。

化学肥料も農薬もゼロ、自然に育ててもらえるこういう山の菜が毎日「ちょっと採ってきて」程度で手軽に食べられるという山のくらしは、山菜好きのわたしと、台所をあずかる妻にとって、なんともうれしいことです。

村外から村をよく訪れる方から「あなたの採ってくるミズをほしい」と毎年「ご指名」をいただいていて、家周りの沢へ今年はじめてのミズ採りへ少し入りました。写真の最後はそのミズです。「札幌の親戚の方へ贈る」のだそうです。北海道にもミズは豊富にあるはずですが。