花壇のようなウツボグサ

きのうは田んぼに入り、残していた溝切り仕事を終えました。これで、田んぼの中干しはようやく完全排水状態になりました。「干し」が順調にすすむかどうかはこの後のお天気次第です。一週間ほど前からたんぼの「水見」をしなくてよくなり、朝夕にそれで空いた分の時間の余裕があって気が幾分楽になります。

家周りの野原ではサシドリ(オオイタドリ)が最大限に伸びています。サシドリは、サグ(シシウド)の仲間と共に最も背高ノッポの野草で、2㍍をこえる草丈です。しかもサシドリは群生しているためにそこはちょっとした「草の林」のよう。地面への陽当たりが少ないのでほかの雑草の勢いがなく、「草林」の中に入れば土肌がよく見えるほど。

我が家では、秋になって枯れたこの半ば木質の茎を時々刈り取って保存します。空洞でも案外堅くて軽い茎を、翌年にはキュウリやインゲンなど蔓状作物の補助支柱などにも時々用います。稀に燃料の補助焚き点けにも枯れた茎は使われます。

日当たりの良い農道の脇ではウツボグサがいま花盛りです。人里で見られるごくありふれた野の花ですが、こうして群生していると、ちょっとした花壇のようにも見えます。

それら野草のそばでは、クマイチゴの仲間が熟れどきを迎えたところもあります。この季節になれば1歳と6ヶ月ほどになった昨年生まれの子グマ(子グマといっても親より一回りほど小さいだけ)が母親から離される時。これからは、親離れした子グマたちが自分の力だけで生き抜くために人里近くにも近づくでしょうから、出没情報がこれまでより多くなるかもしれません。(今年の冬に生まれた子グマたちは、もう一冬を親といっしょに過ごし、来年の今頃に、親離れです。)

今の季節、クマはキイチゴやクワの実を大好物としてそれらの木によく近づきます。山や里でもそうした木の実のあるところは要注意ですよ。