後の歩きのために仙北道踏査記録

6時に椿川まるごと自然館を出発予定ではじまった今回の街道行き。役場から5時30分に出発したマイクロバスは、所々で参加者を乗せ、椿川に着。そこで踏査のためのセレモニーが村の「仙北道を考える会」の谷藤会長さん挨拶などをはじめ行われ、踏査隊の隊長さんや班編成も告げられました。隊長は、仙北道復元当初から活躍されている藤原さん。

自然館から林道終点までは、教育委員会が手配した車5台に分乗、歩き開始の「姥懐」まで上がります。ここで、「考える会」の佐々木顧問さん(前会長)が、山入と踏査の安全を祈る御神酒の献上と拝礼に立たれ、一同祈願の後直ちに出発。歩き始めの時刻は7時15分頃となり予定よりやや遅れの運びです。

県境尾根の「丈の倉」に到着8時。焼石連峰の主峰には雲がかかっていますが、ほかの見晴らしは申し分のないもの。車が通る林道脇の刈り払いも、歩き始めた古道も、村の発注事業で粟畑まできれいに刈り払われてまことに通り易し歩き易しです。

引沼道8時41分、柏峠8時50分着で小休止、山の神到着9時40分着と、およそ1時間間隔で移動。山の神では、雪でやや斜めになった石標を直し再度御神酒を献上し拝礼。

粟畑着が10時26分、ここから先は刈り払い無しの道。いきなり笹竹やツタ、草で道が完全に覆われていて、一同「この調子が、先の行程全体にあるなら、相当困難な歩きとなる。こりゃあ、大変!」と一瞬思ったはず。しかし、そのヤブ続きはほんの少しで終わり、それから先の下りは、「4年ほど払っていない」という割にはきれいで、これは予想外の喜び、安堵。ヤブの区間は今後払いが必要です。下り途中の中山小屋着は10時58分。

おかげで歩きは快調に進み、小出の越所到着11時20分。川は心配した増水はやや収まり、平常の流れよりはるかに水量は多いものの長靴で難なく越えることができ、穏やかな天気の下、アブ、ツナギもいない河原で40分間の昼食休憩をとり12時に再度登り出発。

すぐに小出川支流の栃川に移り、上流に向けて今度は幾度もの川渡り。よく滑り転んだりして若干気をひきしめねばならない箇所を抜け、ツナギ沢と合流する栃川落合着が12時43分。以後ツナギ沢へ移動、沢歩きの最後の地点のツナギ沢石標前通過1時26分。

それからはさらなる登り、平坦な尾根歩き、登りを経て大胡桃山の頂上着2時40分。焼石連峰もすべて雲が消え、東山、栃ヶ森山など360度の展望を満喫しながら小休憩。2時55分に山を下り始め、3時13分に大寒沢林道への分岐で分かれ、いっきに急坂を下り3時30分頃に林道終点で待ち受けていたマイクロバスに到着。踏査は無事終了です。

今回は、後の参考にできるよう、おおよその時間表記を主にしました。途中、クマの糞が二度ほど見られました。あんまり正確でないこちらの歩数計は2万3,500歩。一日の山歩きとしてはごくごく普通の歩数で、足への疲れ、痛みはほとんどありませんでした。