夏の焼石、花山行(その4)

頂上着9時20分。この時間、頂上にいる人はこちらをふくめて4人。小学生の女の子を連れたお父さんらしい方がいて、ちょうど朝食を終えようとしている様子。まもなく二人は岩手側へ下りてゆきました。

この時間に頂上ということは、こちらと同じで朝早く岩手側からのぼってこられたのでしょう。お父さんと小学生の娘さんの山行、ほほえましさを感じた頂上でのひとときでした。

ゆっくり一服していたら、秋田側からも焼石沼周辺までのぼってこられたグループが見え、岩手側には、眼下の泉水沼にもたくさんのグループがいて、ほかにも夏油コース、南本内岳コースと、次から次へと登り来る人々、迂回する人々の姿が続きます。

花の焼石山行では、横岳コース歩きは私にとって欠かせぬところ。頂上を9時45分に下り始めて、まずは横岳方面に向かいます。途中、写真を撮って妻に送ろうとしましたが、頂上から少し下がったので携帯は通信できず中断。


横岳方面にしばらく上がり、頂上すぐ下部からまだ咲きそろっている初夏のハクサンイチゲと夏の花たち(あまりに多くて名はあげません)のそろい咲きのなかを歩き、迂回コースの締めくくりは雪田跡に咲くヒオウギアヤメ。こういうのを花競演とも呼びますが、見事な、焼石ならではの百花繚乱を堪能です。

横岳コース、そして姥石平の遅咲きのハクサンイチゲはもう少し経ったら花はほとんど終わっていたでしょう。今回はとてもタイミングのよい花山行でもありました。

帰りには、タゲのすゞ(岳の清水)を2本のボトルに詰めて家族へお土産に。久しぶりの長歩きでややくたびれた足取りながら車到着2時半。約3万2千歩近く程度の歩きなのに今回は靴下履きをおろそかにしたため、これまでにないほど足を痛めた山行でした。