食う者、食われる者

幾何学模様の見事な糸を張るだけでも、その技の巧みさに「すごい」と感嘆してしまうクモの存在。

我が家のまわりのあちこちに巣糸を張るクモの中には、色は真っ黒でとりわけ大きな体をした種もいます。このクモにからめとられるのは大きな昆虫が多く、まれにオニヤンマも餌食にされています。捕獲される数で最も多いのは今は小型のアブが多く、巣にアブがかかれば、隠れていた軒下から糸をたぐりすばやく出てきて捕食行為がはじまります。

ファーブルは、食うと食われる昆虫同士のこんな姿も時間をかけ鋭く観察し、世界の人々の心をとらえる研究をしたのでしょうが、普段はほとんど動かずジッとしているクモが、いざ捕獲者となったときの動きのすばやさには驚いてしまいます。

ところで、こんな大きなクモでも普段は隠れていますから、このクモを口に入れる生きものもいるのでしょう。それは、おそらくカラスなど鳥たちの仲間かもしれません。

▼眼科への通院が続いていて、きのうは診察へ。「わずかながらの出血がまだ止んでいない」ということで引き続き点眼薬を処方されました。老いは、目と耳と歯と、そして足から始まるといわれるそうですが、こちらは、まず一番酷使している目に痛手がきているようです。