今年最後のカメムシ防除

きのうは早朝4時半から田んぼの消毒作業へ。朝早くの作業理由は、助手の都合と日中は猛暑なので薬剤による稲の負担を避けるなどのためです。

今年はこれが二回目の害虫カメムシ防除で、我が家でカメムシ防除を二回も行うのは初めてのこと。昨年のカメムシ食害がやや目立っただけに今年はやむをえず二度目の薬剤散布となった次第。

田んぼにはたくさんのボンアゲヅ(アキアカネの仲間)がいて、なかにはしっぽが紅くなり始めたアカトンボも。

連日の晴天で稲穂はすべて傾き、穂の登熟進行にあわせて空からはスズメが舞い下り、畦ではハトやカラスが歩きながら稲穂を啄みます。四つ足動物ではタヌキやアナグマ、それにハクビシンなども加わってでしょう、田んぼの中にはそれら獣たちが稲の茎を倒して穂を食べた跡が所々でみられます。

これからは、所によってクマもその食害の仲間入りをします。「稲穂を食べるクマ」など以前の村では聞いたことがなかったのですが、近年は所々でそんな被害が毎年聞かれます。

この後9月下旬の収穫までには、生きものたちの食を田んぼはしっかりとささえることになります。彼らの侵入は防ぎようがないので「生きものたちも食わねばならないだろう」と中途半端な仏心をもって自分に言い聞かせ、被害規模の大きいカメムシの食害とはちがってこれは防除策をあきらめています。

今はその程度のあきらめで済ませていますが、もしかして、何年か後にはその被害に最近目撃情報が絶えないイノシシとシカが加わるかもしれません。そうなったら、西日本や東北太平洋側のように抜本的な防除策が必要になるでしょう。稔りの秋は防除・防護の秋でもあります。

▼連日の真夏日、猛暑日がつづきます。小学校夏休み最後の童と夕方近くに川へ。例年の夏より流量はまだ多い川ですが、晴天続きなのでここ一週間ほどで水位はぐんと下がり泳ぎには最適。透き通った川底には水が少なくなってきたのでカジカもよく見え、つかまえたり放したり。いまの童にとってカジカは、食べる対象ではなく、見る対象。

暑さがつづくので刺しアブはまだ健在。この虫がいなくなる「晴れた9月がいちばんいい」と、童はその時の川遊びを楽しみにしているようです。