月遅れお盆迎え火

月遅れお盆迎え火の日が今年もやってきました。

コロナ渦のため首都圏などからの帰省をためらわれた方々がやはり少なくないようで、ゴールデンウィークとお盆には毎年帰省されている我が家のお隣さんも今年は見えません。

そういう方々がほかにもいるからでしょう、夕方の迎え火お墓参りの人々の数は例年より少ないように見受けられました。

いつもの年なら各集落で夏祭りと花火の打ち上げなどが行われるお盆なのですが、祭り模様の催しは今年はいずこもなし。わが集落では当然ながら花火用の寄付金集めも今年は行われず、夜には、コロナ禍の収束を願ってでしょうか、花火は祈願打ち上げと思われる数発のみに止まりました。

その迎え火のきのう、こちらは5日ほど前に急きょ焼石岳登山を山仲間と決め、こちらにとっては何十年ぶりとなる童たちといっしょの焼石山行を実現しました。ほんとうは童たちのほかにもう少し多くのメンバーも加わっての深夜歩きのご来光登山を7月に計画していたのですが、予定した日が天候の関係で中止となっていたのでした。今回は、それに代わる童たちへのプレゼント山行ともいえるものです。

みんなの行動日程とお天気の関係で「この日しかない」と、お盆迎え火の日と重なった焼石岳行き。お陰で仏前にはタゲ(焼石)のすゞ(湧き水)を供えることができました。また、日帰りのたった一日の山歩きでしたが、歩き始めの朝6時から歩き終えの3時半まで、およそ9時間半の長い歩きと山滞在のなかで大人だけの登山では体験できない教えを学びとり、なによりもすばらしい自然にふれて楽しく意義ある一日を過ごすことができました。その様子は明日以後にお伝えいたします。