集落の山に入る道路保全の大切さ

森林環境を保全するための国規模での新税制度が導入され、税施行を先取りしての予算措置がとられるようになりました。

こうした制度活用をふくめ、森林を保全・活用するための事業をこれまで村は精力的に進めてきています。村を訪れた方々が、「この村の林は手入れがよくされている」という感想をよく聴きますが、それはこうした森林政策がよく施されているからでもあります。

林を育て守り活用するためには、そこへ向かう林道、作業道などの整備が大事です。村や集落では、こうした道路の保全にとりわけ力を注いでいます。

写真の林道は、10数年前でしょうか、ある補助事業でつくられた林道兼作業道のような道路をきれいに刈り払いした跡です。手入れがされずそのままにしておくと、林道はたちまち草と木に覆われ車が通れなくなってしまいますが、こうして刈り払いがされれば多額の税金を注いで造った道が復元され利用しやすくなります。

集落の主な沢に張り巡らされている林道、作業道は、林業のための道だけでなく農業も含め地区の人々のくらしに欠かせぬ道となっています。最低1年に一度、夏期までにはこうした道路の草木を刈り払うなど管理をしっかりするのが村の務めであり、新税はこうした保全に大きな役割を果たすでしょう。荒れた道が刈り払いされてきれいになった写真の道路は、そういう務めの大切さを何よりも物語る一つの証です。