これはおいしそう、ヒラタケ

⒏日の源流コンサートの後、「写真を撮りにつきあって」と言われていた童とともに田んぼに向かったり、川筋に向かったり、天正の滝まで足をのばしたり。

滝に下りる途中では、倒れたブナの枯れ木にワゲきのこ(ヒラタケの仲間)がいっぱい出ています。まだ若くて、色も、いかにも天然のヒラタケらしいみずみずしさに輝いています。そばには、春のサモダシ(ナラタケ)も少々見られます。

清水脇に群生するミズ(ウワバミソウ)も少し手にしました。キノコ大好きの童は、早速ミズとヒラタケを食卓にあげてもらったそうで、やはり「きのこは、とってもおいしかった」ということです。

童たちの「写真撮り」は、使い捨てカメラを提供され、それで写した写真の中から自分が選んだ一枚をみんなで何かに出すのだそうです。

童たちがどんな写真を撮ったのか、たのしみですね。

▼今年2度目の田のクロ刈り(畦草刈り)を昨日終え、田んぼのまわりはどこもすっきり。田植えからこの作業まで、5月~6月の田んぼでの集中作業はこれでひとまずおしまいです。昔ならこれからたんぼ仕事では最もきつかった草取りが、一番草取り、2番草取りとありました。除草剤の普及で近年はその作業がなくなりほんとに楽になりました。

田の草取りの体験をされた方ならわかるでしょう、田んぼしごとでは最もきついあの作業が始まると、指も手首も、腰も、ガタガタに痛み、なんともつらい日々でしたからね。自分の家だけでなく、「結っこ」で、今日からはAさん家、2日後はBさん家、その次はCさん家と毎日毎日それがつづいたのです。

乳飲み児をかかえる方も含め女性の方々は、男と同じかそれ以上の草取り仕事にはげみながら、朝はいち早くから炊事などの家事、夕は夕で草取りが終わった痛む体を癒やす間もなく、また炊事と洗濯(電気釜も洗濯機もガスも灯油ストーブもなし)、育児(パンパースもなし)などに追われ、夜も家族のなかでいちばん遅くに湯船につかり、一番遅くまで家事と育児に費やす日々でした。

男女共同参画、男も家事や育児をといわれる今の社会ですが、ヨーロッパ並の女性の地位向上確立にはまだまだほど遠いといわれる我が国。いま働く女性たちも、勤めが主流の社会なので現代特有の難儀と苦労があるでしょう。同じように昔の女たちは、ほんとあの想像を超えるほどの難儀をよくのりこえたものだとつくづく思います。いつの世も、命を産み育てる女性は、やはり強し。女性たちのはたらきには、ただただ尊敬あるのみです。