早苗で落ち着きのたんぼ景色

予定通りきのう田植えを始めました。

今年は育苗センターで蒔かれた種の一部に発芽の正常でないモノがあったらしく、急きょJAの組織網を駆使して正常な苗の確保がなされているようです。

そういうことでわが家が購入した今年の苗は、育苗センターのいつもの育苗箱とは色形がちがい、何よりも箱の床土がちがうためか苗が崩れやすく困りました。慣れるまでは扱いに手間取り、いつもより余計な時間を要してもしまいました。

発芽に障がいがみられた原因は特定されていないと以前お聴きしましたが、苗半作どころか、その前の「種」はカナメの元。今回の事例をよく検証し同じ轍を踏まないようにがんばってほしいものです。

田植え時は「ネコの手もかりたい」ほどですが、たんぼ脇の道路ではそのネコがゆったり姿勢で横になっています。このネコくんは、ここ数年間、春夏秋冬、厳しい雪の寒中も、わが部落の端から端まで国道の歩道を堂々と往来。人が近づいても慌てて逃げることなく、家々の庭先をまるで我が家のようにして自由な一日を過ごしています。ある朝など、このネコが座っている目の前にイタチが立ち止まりましたが、それを追いかけるしぐさはひとつもみせませんでした。我が家の飼い猫だった亡き「ポコ」くんならとっくに捕獲したはずですが、イタチを襲う本能がこのネコにはないようです。半分は野良猫のようなたくましいくらしながら、そんな不思議を感じさせるネコくんでもあります。

 

さて、ネコにカメラをむけたりしながらも田植えは進み、夕方のたんぼは早苗でやっと落ち着いた景色となりました。