不思議な太い山梨の木

わが集落の山の中ではおそらくここにだけと思われる一本のめずらしい木があります。

 

 

 

 

それは胸高の幹周りおよそ1㍍70㌢ほど、樹高は15㍍近くの大きな山梨の木です。いつ、どこから、誰(何)によって運ばれてきてここに根を張ることになったのか、とにかくこれは有り様からして不思議な山の梨の木です。

その山の梨の木の花がいま満開。これだけ大きな梨の木ですが、杉林の中にあるので長年人目につくことはほとんどなく成長してきたのでしょう。天然の梨の木がこれだけの太さになるには相当の年数を必要とするのでしょうが、私らが子供の頃にも杉に囲まれていて見えなかったこの木の存在は知りませんでした。

秋にはきっと小さな実を着けるものと思いますが、これまでその実を確かめに近寄ったことがないので、今年は忘れずに訪れてみようと思っています。

その梨の木のある新緑の野ではニリンソウの花が地面を広く覆うようになり、木々ではイタヤの花やアケビも花盛り。我が家の池の庭木にからみついたアケビの花数も今年は結構多く見られますので、ブナの実と同じでアケビも豊作の予兆を察しているところです。