こだわりの農

20日の早朝、畦塗り作業に精を出すSさんご夫婦です。


我が家と同じように人の手での畦塗り作業にこだわる同じ集落の先輩Sさん。ほかにも田んぼへは堆肥をすき込み、収穫時はハサ架け乾燥と、昔から伝わる作業の一貫ぶりには感心します。

村農業委員会の会長でもあり、現役の菌床しいたけ栽培篤農家でもあるSさん。忙しい身ながら手作業を離さない考えの底には、農にかける独特の「哲学」みたいなものがあるのかもしれませんね。

▼21日はこちらも朝の4時半から妻と二人で代掻き作業へ。

転作としておよそ25㌃のたんぼに植えたワラビがいよいよ盛りの季節。たんぼ作業の休憩時など、妻はワラビ採りで気分転換も。

きのうは早朝の気温が3℃。おととい朝もそうでしたが、たんぼの見回りでちょっとした作業をしただけでも手袋がなければ手がかじかむほどでした。

そんな具合ですから我が家ではまだ朝晩の寒さをしのぐのに暖房は欠かせず、「これで今シーズンは終わりだな」と、きのうは薪ストーブの最終の煙突掃除も。もうひと月近くは、煙突から煙が上がり続ける模様の山里のくらしです。

明日からの田植えを予定している我が家。きのうは「シロヤシオツツジに会いに行こう」と妻と二人で須川高原へ。ゴヨウツツジとも呼ばれるこの花の盛りは少し過ぎていましたが、今年はやはり何年かに一度の花着きの多い年で、ここに通って20数年ほどになるのか、同じ群生でこれだけ花数の多いのは久しぶりのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

萌えたばかりの高原の絶景、雪渓の鳥海山や焼石連峰をながめ「秋もええのも、自然がみんな躍動の春の輝きは、もっとええな」などと語り合いながらの往き来となりました。

 

 

 

 

途中、県道仁郷大湯線の高原入り口で埼玉からの2台の乗用車が止まっていて、声をかけられました。一関方面から上がってこられたのでしょう、「小安温泉に行きたいが、この道路が通行止めで困った。どう行けば一番近いでしょうか」というおたずねです。25日は開通予定の旨をお知らせしながら、道筋をご案内しました。

この春もこれまでと同じように、この県道が通行できなくて残念という方や、問い合わせの声が各方面へ数多くあったようです。これだけの観光資源をもちながらのこういう閉鎖状態。一年でも早く、国道342号と同時の冬季閉鎖解除ができるよう、観光立国、観光立県として関係される方々のご尽力をねがいたいものです。