50回の節目の産業祭

27日、長野県信濃町議会の議長、副議長、社会文教常任委員会のみなさんと、信濃町立小中学校(小学校から中学校まで1つの学校)の校長さん、副校長さん、教育委員会の職員さんなどのご一行が、教育行政の視察で村を訪れました。

この日は小学校での視察でしたが、校長、副校長さんたちは前日に中学校も訪問視察しています。信濃から町のバスを運行しての来村で、村での視察に要した時間は9時から12時10分近くまで約3時間。質疑の中では教育現場をあずかる校長先生から、実践面でよく想定されると思われる質問がだされ、また議会のみなさんからは、学力向上と村の人口減少・維持、村づくりの関係でよくほかの視察団からもだされる質問などがありました。

全体を通じてみなさんいろいろと感じられたことが多くあったようですが、質疑や会話などを通じて私たちの方こそ「ほかを知る」ということで勉強になった3時間でした。

▼28日は、50回の節目となる村産業祭の表彰式。写真はすべての受賞品ではありませんが、1等賞に輝いたこの産物、加工品、民芸品のすばらしさ。そして、ここは安さが自慢の「お祭り価格」でしょうか、何から何までその値段の低さに参観のみなさんはびっくり。野菜もそうでしたが、たとえば民芸品として出展されたブドウ皮の財布など「特別価格」と銘打ち、なんと5千円。市販なら、おそらくその何倍もするでしょうに、です。

収穫を喜び、讃え合う。村という自治があるからこそ伝統として50回も続けてこられたといえるもので、産業文化祭は、いわば自立の村の1つの象徴行事と誇れる催しです。日本で最も美しい村の一員は、農と林の業がしっかりしてこそ成り立つもの。基幹産業としてこれからも互いに技術を磨き、あわせて経営水準の向上につとめ、いまの時代にふさわしいさらなる振興策をみんなで探究してゆくことが求められています。それもみんな、小回りのきく村だからこそ可能なことです。

▼里山も木の葉が落ち始めました。「降雪前に一度は」と、自家用水道の取水タンク掃除に出かけました。湧水源の水量は豊富です。何年か前に何百㍍も上から落ちたワス(表層雪崩)の直撃を受け倒され運ばれてきた木が枯れていて、それにサモダシ(ナラタケ)がびっしりと生えています。老菌でしたが晩生なのでまだかたちは崩れずだいじょうぶ食べられます。

サモダシの時期はもうこの2~3日で終わりでしょう。これからは晩生のムギダゲ(ムキタケ)、ナメラコ(ナメコ)、そして一度降雪を見れば、ユギノシタキノゴ(エノキタケ)へとキノコの季節は移ります。