稲刈り

6日、予定通りに稲刈りを始め、8日、9日の三日間で終えました。我が家がこんなに作業開始が遅れたのも初めて。地元集落にも村全体にもまだ刈り取りされない稲田がこれほど多くあるのは近年ではめずらしいこと。

法人経営や個別の担い手農家に集落や村全体の水田が貸借され、作業が一手に集中していることと、稲の登熟遅れ、雨天により連日作業ができないなどが「遅れ」の要因とみられます。まだ多くの作業を残しているみなさんの気苦労が拝察される日々です。

刈り取り時の雨続きのため、地深く粘土質の我が家の田んぼは代掻き時の均しのお粗末さもあってぬかるみが多く、機械操作にも諸々のたんぼでのはたらきも気疲れの多い収穫の秋でした。

水持ちがよければ夏場の水管理や除草対応は楽ですが、秋は「水を吸う(水もちのよくない)たんぼがうらやましい」となります。万全な暗きょ工事でもやれば別ですが、世の中、努力やお金をかけずの「手あぐら」ではなかなか両方都合よくとはいかないものです。

きのうも夕方早めの予想しなかった強い雨で作業を中断の方多し。秋のお天気予報は大気の変化が激しく判断がむずかしいようで当たらず。これから先も予報は雨マークが多いようですから、それがはずれてくれれば稲作農家は助かりますね。

休日で野球の練習もなかった童も、久しぶりに田んぼで生きものたちと戯れ、ちょとの作業手伝いで稲穂にも触れました。小学3年ともなれば、昔なら稲束を集めたりさしのべたり運んだりと、ほぼ一人前の働きを家族からあてにされた年頃。しかし、いまの田んぼにそんな子たちの作業姿はあまり見られず。この60年ほどで、村のたんぼと童たちの関わりはそれほど大きく変わってしまいました。