花の焼石だより(その5)

今回は下りを急ぎました。8合目でもう一度ゆっくり過ごそうと思っていたからで、それでリュックも背からはなした訳です。

CIMG4637-1CIMG4640-1CIMG4649-1CIMG4651-1CIMG4658-1CIMG4664-1CIMG4670-1CIMG4685-1CIMG4692-1CIMG4721-1お日様の照らす角度がちがった下で、草原の花群落をまた楽しみ直し、沼のほとりではイワナの動きをしばらくながめました。シャッターを押すときには息を止めますから、花の美しさに息をのみつづけ、撮影では息を止めつづけですから、息づかいがやや荒くなるほどです。

CIMG4724-1CIMG4727-1CIMG4730-1CIMG4728-1CIMG4731-1CIMG4738-1CIMG4742-1CIMG4746-1晴れ渡る見事な青空の下で、あるいは滴のついた花の写真をという100㌫満足のお天気条件はやってきませんでしたが、まずは満足の花山行。妻へのお土産に草原の花景色を動画に幾枚か記録、タゲのすず水(岳の涼水)をボトルに詰め、駐車場到着が4時20分。

CIMG4751-1CIMG4758-1車を走らせる道すがら、エシャガエヂゴ(胆沢川いちご・ノウゴウイチゴのこと)が真っ赤に熟していたのでごちそうになり、林道を歩くヤマドリなども目のお土産にする帰路となりました。

CIMG4837-1CIMG4845-1▼さきに村と議会に提出されていた各部落(地区)要望について、地区の責任者から説明を現地で受け、それにたいする村の対応策などを聞きながら意見を交換し合う時間がきのうもたれました。

要望の一定数は、地区個別の要望というより村が日常的にとりくんでいる行政の一環としてとらえられるもので、村が計画的にとりくんでいるもの、あるいはとりくもうとしているものです。

それらへの対応策は結論を出すのにそんなに難しいものではありませんが、中には、村が予想していなかった地区固有の要望が当然ながらあり、現地をみるということはそういう点でも大切です。

きのうも、現地に足を運んだおかげで、要望の内容を精査するうえで参考になったことがいくつかありました。ひとつひとつについてどう対応するか、村の考えの骨格はすでに地区代表に伝わっていますが、今回の現地視察をうけて、さらにその考えが練り上げられることになります。

CIMG4839-1CIMG4840-1きのうは、村の食肉加工センターが稼働している様子も視察日程にくみこまれました。施設で加工された食材などの販路先として海外も有力な視野に入っていることが当初の事業計画でも説明されています。今週は、知事の東南アジアトップセールスにあわせて、村長もシンガポールに出向き、それには食肉加工センター指定管理者などの関係者もいっしょと聞きます。多額の村予算を注いだ施設だけに、産業発展と雇用確保のうえで計画どおりの事業展開となるよう期待が寄せられています。

花の焼石だより(その4)

CIMG4512-1CIMG4516-1CIMG4521-1CIMG4528-1CIMG4529-1CIMG4531-1CIMG4534-1CIMG4536-1CIMG4537-1CIMG4540-1CIMG4542-1CIMG4546-1CIMG4554-1CIMG4562-1CIMG4564-1CIMG4576-1CIMG4583-1CIMG4586-1CIMG4591-1CIMG4592-1CIMG4596-1午後になったら空の青さがやや多くなりました。雪消えの遅い湿地にはヒナザクラやイワイチョウ、それにハイマツの緑と岩に調和するサラサドウダンがまだ花を見せます。権四郎森(南本内岳)につながる登山道の一部はまだ残雪の下。

CIMG4604-1CIMG4609-1CIMG4613-1CIMG4618-1CIMG4622-1CIMG4624-1CIMG4626-1キヌガサソウやサンカヨウ、シラネアオイに注目し、ほかに目についた花をひとつひとつカメラにおさめました。花の名前など、もちろん私にはわからないのがいっぱい。

いまでもこんなに花が多いのですから、夏本番になったこのあとの焼石で花の種類が一番多いと思われる時などは、私には名の知らぬ花があふれています。花図鑑を引けば名はあげられるでしょうが、まちがえば失礼ですし、誤解されれば迷惑をかけますので写真だけにしておきます。(これまでも、動植物での説明でまちがいはいろいろあったと思いますので、ご容赦を)

山歩きとは不思議なもので、同じ登山道でも下り目線だと、またちがった魅力が楽しめるもの。趣のちがう花景色をながめながら焼石沼にもどり、ふたたびリュックをおろして小さな楽天の地に腰掛けです。

花の焼石だより(その3)

8合目から上の登山道は、春から秋まで幾度か焼石におとずれる花のピークシーズンなら、そこはみんな花の道。

CIMG4422-1CIMG4425-1CIMG4430-1CIMG4432-1CIMG4434-1CIMG4440-1CIMG4441-1CIMG4445-1初夏2番手の花ピークのこの日も、キンポウゲとハクサンチドリがあいかわらず道を花で飾りつけ、雪崩跡の残雪と湧水の名所には遅咲きのリュウキンカとミズバショウ、所々には希少なシナノキンバイも見られます。

9合目焼石神社で、今年はじめのご挨拶をし、欲張って諸々の安全を祈り頂上へ。黄色、白と、途中で目にする花の数はたくさんあり、黄色だけで、ミヤマダイコンソウ、キバナノコマノツメ、それにミヤマキンバイかな、とにかく途切れず花道がつづきます。

CIMG4446-1CIMG4447-1CIMG4450-1CIMG4454-1CIMG4460-1CIMG4464-1CIMG4465-1CIMG4466-1CIMG4468-1CIMG4470-1CIMG4477-1CIMG4478-1CIMG4482-1CIMG4483-1CIMG4485-1CIMG4490-1CIMG4491-1CIMG4495-1頂上近くになったらハクサンイチゲやシラネアオイ、イワカガミも目につくようになり、振り返って時々見下ろす8合目のミヤマキンポウゲは、頂上からも草原が黄色に染まっているのがわかります。

CIMG4498-1CIMG4499-1CIMG4502-1CIMG4508-1頂上着11時半。昼食をとり、すぐに岩手側コースへ下りです。女性のみなさんなど、岩手側から登ってきた方々とあいさつを交わします。泉水沼まで下りたら、雪解けの遅いいつもの箇所にチングルマとイワカガミが見ばえのある花姿を見せてくれました。

CIMG4544-1CIMG4514-1途中、名を知らぬ二つの種類の小鳥が、そんなに人を警戒しないで私のすぐそばに止まりました。なんという小鳥なのでしょう。また、夏には高原によく生息する小鳥のウソの群れもみましたが、これは遠くて写真にはおさめられませんでした。

姥石平経由で9合目に戻る途中に立ち止まるのはヒナザクラとイワイチョウ。それに残雪、そしてサラサドウダンやツリガネツツジ、ハイマツなど木々の花です。夏油コース分岐から9合目までの道は木々と岩の自然庭園が最大の見どころ。紅葉の時期も最高の景色を見せてくれるのはこのコースですが、サラサドウダンの花庭園もまた美しです。(続く)

CIMG4775-1CIMG4790-1CIMG4801-1▼たんぼ脇のモミジイチゴやカンゴ(桑の実)が、熟れ時盛りに入りました。私が生まれた65年前の6月末なら、田んぼの植え直しを終え、養蚕の桑の葉取りに忙しかった頃の様子を祖父は記しています。山の畑には桑の葉取りを、たんぼでは除草機を押し始め、7月に入ればすぐに、あの腰と指先と手首の痛い一番草取りがはじまったのです。たんぼしごとは今よりはるかに遅く時が流れていました。今は、みんな「早く、早く」と進みます。

祖父は「7月3日にヨゴツゲ(大森沢の上流部)に竹子とフキ取り」とも記しています。もちろん、昔の焼石登山道でもあった荒沼か沼ノ又橋のある竹まるき場から歩き始め、小松森麓の横林道十字路を交差し前ヅルを上りです。そんな昔のことと比べても、今年は植物の季節がいつもの年より早く進んでいることがわかります。

花の焼石だより(その2)

歩き始めは7時10分。タケノコ採りが集中していた先週までなら林道も駐車場もそれらの人々の車でいっぱいだったでしょうが、もうタケノコシーズンは終わり、沿道には一台の車もなく、駐車場にも、この日は登山者らしい岩手ナンバーの車が一台だけ。

CIMG4358-1CIMG4359-1CIMG4360-1「にわか雨がこなければよいが」と思いながら、まずは登山道沿いのマイヅルソウをながめ、両生類の仲間らしい産卵場所をのぞいてブナの道を上がりました。若い頃、バチぞり(橇)や架線集材でブナ材を伐り出す仕事に就いた大森沢カッチ(最上部)県境のブナ林には、ブナの葉っぱを食べるハムシがついているようです。食害で葉っぱが少なくなり林ががらんとして明るく、雰囲気がいつもとややちがいます。

CIMG4361-1合居川との分水嶺を少しこえて胆沢川流域に入ったすぐの登山道に、いまいま歩いたクマの足跡がぬかるんだ土にくっきり。そんなに大きなクマではありませんが、こういうことがあるから油断はできません。ラジオを鳴らし、ホーホーの声もときどきあげながら胆沢川へ下りました。

CIMG4366-16合目・与治兵衛あたりからチドリ花の仲間がぽつりぽつり目に入るようになりましたので「これは、キンポウゲが期待できるかな」と思えるように。

昨年はブナの実が大豊作。なので、今後また何年かは実がまったくつかないか少ない年が続くことになりますが、やはり例外はいつでもどこの世界にもあるもの。秋までに稔るかどうかはわかりませんが、殻の立派にできた実の着いている木がめずらしくありました。

CIMG4363-1CIMG4365-1CIMG4367-1CIMG4369-1CIMG4373-1CIMG4374-1CIMG4375-1CIMG4378-18合目・焼石沼が近づくにつれ、夏においしい実をいっぱい熟すエゾノクサイチゴの白花やキンポウゲが多く目につくように。タゲのすず水(焼石岳の湧き清水)そばの湿地には、ミツガシワの小さな群生スポットも目立ちます。

CIMG4379-1CIMG4380-1CIMG4384-1CIMG4385-1CIMG4391-1CIMG4399-1CIMG4402-1CIMG4404-1CIMG4418-1小学校の時、子たちだけで泊まり遊んだアガベゴ(赤べご・短角牛)監視人小屋跡の脇に湧くすず(湧き水)でのどをうるおし、視界のひらける沼の草原にあがったら9時半。期待通りに草原は真っ黄色の花のじゅうたん。紫のハクサンチドリと白きクサイチゴが、ミヤマキンポウゲの黄色をひきたてます。いや、どの花もみんな互いに相手の引き立て役でしょうか、息をのむ美しさとはこういう景色をいうのでしょう。

沼にはイワナの魚影が濃く、ニジマスらしい青い魚影もいくらか見られます。岸辺には時々30㌢ほどの大物イワナも悠然と姿を見せます。

花の写真は、できれば少し水滴のある花びらか、青空に映える草原の花景色を撮りかたったのですが、午前はそのどちらともいえないお天気。時々、主峰焼石や南の森、権四郎森、さんさげぇ(三界山)にはガスが流れこみます。「帰りの空はもっと晴れるだろう」と、楽しみを残して頂上をめざしました。8合目までに切りとった花々などをまずは載せます。

減反・転作の確認作業へ

水田の生産調整にともなう転作などの現地確認作業を、われわれの班はきのうおこないました。

CIMG4762-1転作をする農家は、そのほとんどが減反した水田への畑作物作付けを終えています。ワラビや山菜、牧草など、永年生作物をつくる農家は転作農地の場所が決まっていますし、法人組織が経営する農地は別途に確認作業がおこなわれることもあり、減反が始まった以前よりははるかに能率よく確認作業がすすみます。

CIMG4765-1CIMG4766-1▼村内は栗の花が咲きそろう梅雨時。関東では露地のとうもろこしやたまねぎの収穫が始まっているようで、若い頃1年間研修生としてお世話になった相模原の篤農家Sさん宅から、初夏のおいしい定期便が届きました。

電話では、しばし国の政治にまつわることなどで会話。45年前と変わらぬSさんの歯切れよいお話をお聞きし、相模野の台地ではたらいた昔を思いおこしました。

物流に革命をおこした宅急便は、物の交流の便利さにともなって、人々の心の交流にも大きな影響をもたらしています。宅配便業者さんの宣伝文句のようになりますが、とうもろこしやたまねぎの入った宅急便は、心を運び通わせる役割もはたしているのです。

花の焼石だより(その1)

「焼石のこれからの花の写真をほしい」と妻に幾度か頼まれ「わがった、わがった」と約束していました。写真は村の直売所でつかうのが目的のようです。

村の自然を探勝したり、栗駒・焼石にのぼる方々が直売所にはよく訪れるからでしょう、「写真があるとお客さんたちとの会話がはずむ」ということです。来店していただいた方々への、これもちょっとしたサービスといえるのでしょうか。

「たのまれ事は早く果たさねば」と山行きを計画しましたが、タケノコ採り遭難の捜索活動で先にたてていた予定は崩れ、その後も休日には行事がはいったり天気がよくなかったりで、なかなか山に足をむける日をつくれないでいました。

出来はお粗末でも写真にはかわりないものですから、雨がザーザー降りではどうにもならず、行事日程が重ならず天気がよい日を待っていて、なんとか約束を果たせそうな機会がやってきました。

DSC_1067-1DSC_1040-1DSC_1028-1DSC_1019-1DSC_1014-1DSC_0999-1DSC_0986-1DSC_0982-1DSC_0975-1DSC_0973-1DSC_0968-1DSC_0963-1DSC_0960-1DSC_0954-1 DSC_0958-1
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DSC_0939-1DSC_0936-1DSC_0931-1DSC_0930-1DSC_0922-1DSC_0909-1DSC_0906-1すでに花の山・焼石は、シーズン2番目の花のピーク(1番目は春の花リュウキンカやミズバショウの群生としておきます)といえるハクサンイチゲやミヤマシオガマの大群生は花時を過ぎています。ユキワリコザクラ、チングルマなども、知られた群生地はほとんど花を終えていて、雪解けの遅い隅に小さな花のかたまりを少しずつ見せるだけでした。

DSC_0901-1DSC_0896-1DSC_0886-1DSC_0871-1DSC_0866-1DSC_0858-1ただ、花としてはシーズン第3のピークといえるミヤマキンポウゲとハクサンチドリ、エゾノクサイチゴ、ミヤマキンバイ?などが、今年は今週あたりが真っ盛り。それに、雪の多い焼石の特徴で、いつものように雪解けの遅い箇所には、春の花リュウキンカやサンカヨウ、シラネアオイ、初夏1番手のハクサンイチゲ、チングルマ、キヌガサソウ、シナノキンバイたちも遅咲きの花をつけていますから、もう大満足の花山行ができます。

いま、圧巻は、8合目焼石沼のミヤマキンポウゲとハクサンチドリ、エゾノクサイチゴ。それらが初夏の風に揺れる花園の高原、沼には大小たくさんのイワナがゆうゆうと泳ぎ、天気がよければここに一日いてもいいほどの絶景が小さな楽天の地にひろがります。息をのむほどにお見事といえるほどの景色のいくらかは、お粗末な写真からでも想像できるでしょう。

もみ殻炭化施設工事の安全祈願祭

議会事務局提供
議会事務局提供

椿台地区に建設される循環拠点施設建築本体工事(鉄骨造1階建・飼料調整兼もみ殻炭化加工施設・契約金額96,768,000円)と、機械設備工事(還元乾燥炭化加工機設置・契約金額78,570,000円)2つの施設の工事安全祈願祭へきのう出席。

これからの時代に対応した村の稲作、畜産、畑作物振興の切り札として一連の施設建設が進められてきましたが、これは、いわば当面する計画の総仕上げともいえる施設。

計画、契約金額ともに内外から注目される規模の施設建設でもあり、目的にそう成果があげられることと、工事の無事安全を願いながら玉串を奉奠、御神酒拝戴の発声をさせていただきました。

里山でもクマに注意を

CIMG4351-1CIMG4350-1きのう、たんぼの水まわりを見ながら用水路の取水口に上がったら、杉林の草が不自然な状態で倒れていました。

近づいたら、倒れた草はサグ(エゾニュウ)で、まわりにある3株ほどの根が掘られて食べられた痕です。

これは明らかにクマの仕業。深山のタケノコも人の踏み込む場所はそろそろ終わりのシーズンです。ただ、クマだけしか入らぬ車道からはるかに遠い山もあり、深山だけはまだまだ大切なタケノコのあるクマのえさ場。しかし、それらのクマとはまったく別に、里山でサグの根やカンゴ(桑の実)などを主に食べながら生きているクマもこのようにいるのです。

里山には、ミズ(ウワバミソウ)やフキなどを採りに入る方々がこれからみられます。山入りのときには、タケノコ山と同じような音を出す警戒策が必要です。木の葉が生い繁って藪が厚くなっていますから、人もクマも互いに見えません。静かな山歩きだと、突然クマと出くわしてしまうということがあります。ご注意を。

たんぼ脇の藪では、野の木イチゴではいちばん早く熟れるモミジイチゴが、ポツリポツリと黄色に熟しはじめています。あと一週間もしたら、大粒の甘ーい実がゆっさりと熟れるでしょう。まもなく熟れるクマイチゴと同じで、これもクマさんの大好物のはず。モミジイチゴの多い里山も、やはりクマに要注意です。

産卵中のモリアオガエル

「来年は、モリアオガエルを見にいこう」童とそう約束していて1年がたち、その6月半ばがやってきました。

朝には小雨で草や藪が濡れ、やや肌寒いあいにくの空模様の土曜日、尻上がりにお天気は回復しそうでしたので、その約束をかなえる野外観察に二人ででかけました。

雨合羽で完全に身構え、蚊よけの線香を下げ、クマ避けには童が「ホーッ、ホーッ」と大声で叫び、藪をかきわけて生息地にむかったら、ありました、ありました、卵を産みつけられた泡が木々にいっぱいです。

CIMG4278-1CIMG4274-1CIMG4275-1CIMG4266-1CIMG4270-1CIMG4259-1CIMG4254-1やや黄色みを帯びたのは古い泡でしょうが、真っ白な新しい泡はただいま産卵中か、産卵直後の泡らしい。そこには、モリアオガエルの大きなメスの背中やまわりに一回り小さいオスたちが、1匹、2匹、3匹、4匹、5匹までは確かめられましたが、しがみついています。そんな泡とカエルの姿が、水辺の木々にあっちにもこっちにも。

CIMG4284-1CIMG4286-1CIMG4289-1CIMG4292-1CIMG4295-1CIMG4298-1「卵だけでカエルの姿などは見られない」とこちらは踏んでいましたが、童は最初から卵よりもカエルが目的だったらしい。木々の葉っぱとまったく同じ緑色をしているカエルにも、目がカエル探し目になっているからでしょう、最初にカエルをみつけたのは童。産卵真っ最中の姿をみて「あっ、カエル、いっぱいる」とやや興奮気味です。なかには泡から離れて枝にとまっている雌雄のカエルもたくさんいて、童はさっそくそれを手に。

CIMG4315-1CIMG4302-1CIMG4317-1CIMG4318-1CIMG4310-1CIMG4321-1CIMG4311-1CIMG4346-1CIMG4344-1CIMG4343-1帰りには、トキソウやサギスゲでしょうか、湿地に咲き始めた花のまわりでまだ少し早めでしたがジュンサイをひと摘みし、虫をとらえたモウセンゴケ、トンボなども観察。川ではカジカガエルをあおむけにして手のひらに乗せた童に、心地よかったのでしょうかカジカガエルがあおむけのまま「キョロキョロキョロキョロローン」とのどを鳴らしてくれるご褒美も。はじめて目にした産卵中のモリアオガエルと、大好きなジュンサイ摘み、それにカジカガエルのうたを聞き「今日は、楽しかったね」と、満足の顔で童は帰りました。

▼きのうは、村の「ゆるるん」を会場に行われた第34回県南民謡選手権大会にご案内をいただき、歓迎のあいさつをのべました。

村ではこれが3回目の開催という大会。民謡の宝庫県南地方66人の出場者に加えて、民謡や民舞の賛助出演、そして過去の大会優勝者のゲスト出演もありという内容の濃さです。民謡愛好者にとっては無料でこんなにすばらしい歌声が聞けるのですから「うれしくて、たまらない」というステージだったでしょう。

村から出場されたみなさんのなかには、若い歌い手として期待される佐々木美羽さんが秋田おはら節、少年少女の部では小学校4年生の谷藤翔太くんが秋田酒屋酛すり歌をもっての挑戦とプログラムにありました。民謡を巧みに歌い継げる方々は、いつの時代も宝です。

組織変更後初の県農業会議通常総会へ

CIMG4253-1農業委員会の県組織にあたる県農業会議が、法改定によって4月から一般社団法人に組織変更していました。組織替え後はじめての通常総会がきのう開かれました。

組織変更によっていちばんの特徴は農業会議員が増えたこと。新たにすべての市町村長が会員となり、ほかに新たな農業団体も加わるなどで、普通会員は61人となりました。

常なる組織運営は、ほかに新しくもうけられた理事会や常設審議委員会があたっています。

農業委員会の公選制が廃止されるなどもふくめ、戦後の農政史のうえでは歴史的な組織変更で、県内の多くの市町村と同じようにわが村の農業委員会も、来年7月の任期後は新しい法による選任方式へとかわります。そのための条例案が各市町村で練り上げられている最中でしょう。県内では、すでににかほ市や井川町などが新しい選任方式で選出されています。

新しい農業会議組織をわかりやすく説明した組織体制図を載せましたので、ご覧になってください。

CIMG4252-1CIMG4247-1CIMG4248-1▼6月半ば、北の国でもカンゴ(桑の実)など野の木の実が熟れ始め、妻が手がける露地栽培のイチゴも赤くなりはじめました。

桑の実を少しもぎとって口の中へ。郷愁いっぱいの味が確かめられました。