今回は下りを急ぎました。8合目でもう一度ゆっくり過ごそうと思っていたからで、それでリュックも背からはなした訳です。
お日様の照らす角度がちがった下で、草原の花群落をまた楽しみ直し、沼のほとりではイワナの動きをしばらくながめました。シャッターを押すときには息を止めますから、花の美しさに息をのみつづけ、撮影では息を止めつづけですから、息づかいがやや荒くなるほどです。
晴れ渡る見事な青空の下で、あるいは滴のついた花の写真をという100㌫満足のお天気条件はやってきませんでしたが、まずは満足の花山行。妻へのお土産に草原の花景色を動画に幾枚か記録、タゲのすず水(岳の涼水)をボトルに詰め、駐車場到着が4時20分。
車を走らせる道すがら、エシャガエヂゴ(胆沢川いちご・ノウゴウイチゴのこと)が真っ赤に熟していたのでごちそうになり、林道を歩くヤマドリなども目のお土産にする帰路となりました。
▼さきに村と議会に提出されていた各部落(地区)要望について、地区の責任者から説明を現地で受け、それにたいする村の対応策などを聞きながら意見を交換し合う時間がきのうもたれました。
要望の一定数は、地区個別の要望というより村が日常的にとりくんでいる行政の一環としてとらえられるもので、村が計画的にとりくんでいるもの、あるいはとりくもうとしているものです。
それらへの対応策は結論を出すのにそんなに難しいものではありませんが、中には、村が予想していなかった地区固有の要望が当然ながらあり、現地をみるということはそういう点でも大切です。
きのうも、現地に足を運んだおかげで、要望の内容を精査するうえで参考になったことがいくつかありました。ひとつひとつについてどう対応するか、村の考えの骨格はすでに地区代表に伝わっていますが、今回の現地視察をうけて、さらにその考えが練り上げられることになります。
きのうは、村の食肉加工センターが稼働している様子も視察日程にくみこまれました。施設で加工された食材などの販路先として海外も有力な視野に入っていることが当初の事業計画でも説明されています。今週は、知事の東南アジアトップセールスにあわせて、村長もシンガポールに出向き、それには食肉加工センター指定管理者などの関係者もいっしょと聞きます。多額の村予算を注いだ施設だけに、産業発展と雇用確保のうえで計画どおりの事業展開となるよう期待が寄せられています。