里山でもクマに注意を

CIMG4351-1CIMG4350-1きのう、たんぼの水まわりを見ながら用水路の取水口に上がったら、杉林の草が不自然な状態で倒れていました。

近づいたら、倒れた草はサグ(エゾニュウ)で、まわりにある3株ほどの根が掘られて食べられた痕です。

これは明らかにクマの仕業。深山のタケノコも人の踏み込む場所はそろそろ終わりのシーズンです。ただ、クマだけしか入らぬ車道からはるかに遠い山もあり、深山だけはまだまだ大切なタケノコのあるクマのえさ場。しかし、それらのクマとはまったく別に、里山でサグの根やカンゴ(桑の実)などを主に食べながら生きているクマもこのようにいるのです。

里山には、ミズ(ウワバミソウ)やフキなどを採りに入る方々がこれからみられます。山入りのときには、タケノコ山と同じような音を出す警戒策が必要です。木の葉が生い繁って藪が厚くなっていますから、人もクマも互いに見えません。静かな山歩きだと、突然クマと出くわしてしまうということがあります。ご注意を。

たんぼ脇の藪では、野の木イチゴではいちばん早く熟れるモミジイチゴが、ポツリポツリと黄色に熟しはじめています。あと一週間もしたら、大粒の甘ーい実がゆっさりと熟れるでしょう。まもなく熟れるクマイチゴと同じで、これもクマさんの大好物のはず。モミジイチゴの多い里山も、やはりクマに要注意です。