早めに田植え

CIMG9796-1CIMG9802-1CIMG9807-1CIMG9781-1CIMG9810-1土、日曜日で、たんぼしごとでは春のしめくくりとなる田植えを終えました。ツツジやフジの花が村では今が盛り。雪解け水が安定し、たんぼに大量の水が引かれることもあって、成瀬川も一週間前よりやや水量が下がっています。

わが家のたんぼ条件にあわせた苗の生育状態などを考えれば、できればもう一週遅れで植えたかったのですが、いろいろの行事都合などもあり、まずは予定どおりの作業となりました。

CIMG9833-1CIMG9831-1田植えを楽しみにしていた童は風邪ぎみで断念。それでも、子どもたちはやっぱり緑の子、土の子、水の子。家の中でじっとは嫌らしく早速出かけてきて、畦を走り、水路に入り、ついにはたんぼに入り、あるいはたばこ(休憩)に加わりにぎやかにと、連日の作業でやや疲れ気味のわたしたちを癒してくれます。

今年は5月始めの異常な高温の影響で、村内や、ひろく県南地方でも「ねっこ、焼いた。(苗を、焼いた)」との声多し。育苗ハウス内の温度管理に油断があり、高温で苗が枯れ死し、種の蒔き直し、やり直しの方が結構みられました。

CIMG9811-1CIMG9817-1CIMG9790-1高温続きの5月は、山菜などにも相当な影響をあたえているようです。わが家で栽培しているゼンマイの採取時期は、いつもなら田植えの頃までだったのに今年は極めて短く、収穫量も例年にないほど少なしで終わりました。

今は、ゼンマイに代わって転作田に約25㌃ほど植えているワラビがまっ盛り。わが家の食卓にはこれからしばらくワラビが途切れません。早い雪解け、高温、果たして、こちらの収穫量は今年どうなるか、注目です。

▼田植えをすませたきのう、今年の上作を願って神棚(私の場合は、自然、あるいは宇宙を神とみたてることが多い)に御神酒を献げました。そして今朝、一夜を過ぎて早苗が移されたたんぼに朝日がこうこうと輝きます。

CIMG9835-1瑞穂のくにに生きるからでしょうか、大切な主食をつくりはじめる田植えは、その作業が終わるとホッと心が落ち着きます。時代が移りかわっても「さあ、今年もはじまったぞ」は、田植えでまずひと落ち着き。また心と体のスイッチを切り替えて、夏にむかいます。

これは究極の求愛

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CIMG1328-1CIMG1335-1人には、好きなもの、きらいなものそれぞれありで、動物の種への好き嫌いもそれらのうちの一つ。私が動物のなかでもどうしても好きになれない代表格はハ虫類、なかでもヘビ。

でも、ヘビは、干支の大事な一員でもあり、ヘビ年生まれのみなさんも人口のおよそ12分の1はおられるはず。それに、ヘビはネズミ退治などでとっても大事な役割を果たしていて、歴史的には崇めの対象とされるほどの貴重な存在でもあります。そう、まだ他にもあります。猛禽類のクマタカやイヌワシなどは、夏場の主食のひとつがヘビ、もしヘビがいなかったら彼らの生態系は大きく崩れるでしょう。

ということで、まず、嫌われもののヘビへの偏見を解いたうえで、今日の言葉ならべははじまります。

実は、先月の26日、童とたんぼのまわりを散策していてそのヘビを目に。よく見ると、それは一匹ではなく二匹のヘビ。

よくあることで、おそらく雌雄のヘビが合体しようと連れ添っていたのでしょう。私はこの生きものには興味がありませんからただ立ち尽くしていました。ところが、生きものすべて、とくに、は虫類、両生類に特段の興味をもつ童は、二匹のヘビに霧中。

そのうち童は「あっ、求愛だ」の声を上げました。なんと、二匹のヘビが口を大きくあけてお互いの胴体に弱く噛みつき、しっぽをからみつかせ、けいれんし始めたのです。図鑑か何かで知ったのでしょう。求愛というよりも、これは愛そのものでしょうが。

ヘビの交尾シーンは幾度か見ていますが、お互いに噛みついての「求愛・交尾」などは私もはじめて見ることで、これにはおったまげてしまいました。噛みつきを終えた後の二匹の胴体には薄く互いの歯の跡がつきました。この時の二匹に警戒心はほとんどゼロ。こんな時にもし猛禽類など天敵が居合わせたら二匹ともたちまちあの世行きでしょうが、時間も長かった、この「求愛」の度胸には感心してしまいました。ヘビは命を捨ててでも愛にはしるという、これはそんな一瞬の写真です。動画でも記録しました。童は「求愛」という言葉でこのシーンを表わしましたが、命など無頓着に愛を深める、ヘビも、みなさん、なかなかやるものではないですか。

カメラを手におよそ30分近く、二匹の愛を視察し記録していた私と童の姿を見ていたお隣のたんぼ作業の方が、近くにいた別の方に「あの、しとだぢ、何、してらななんべぇ(あの方たちは、いったい、何を、しているのでしょうか?)」と不思議がっていたようです。我々は、究極の求愛シーンを観察していたのです。おそらく、童は、このシーンを記憶のずっと奥深くに大切にしまいこんでいて、時々、記憶の引き出しをあけるのでしょう。

CIMG9776-1▼昨日は早朝から植え代掻き。明日の田植え準備をととのえた今朝のたんぼです。

小さくてもやる気満々の商工会

7月末に、恒例の県南3ヶ町村議会議員連絡協議会の研修会を予定していて、今年の担当がわが議会ということで準備をすすめています。

今年、研修会の講師には、雄勝中央病院院長の中村正明氏を予定していました。すでにその旨を先生にお伝えしていましたが、昨日は正式に講師の依頼で病院へお伺いし、極めてご多忙の中、無理なお願いを快諾していただきました。

その後、村商工会と成瀬ダム振興事業協同組合の通常総会があり、後段の商工会総会と両組織合同の懇親会に出席。

あいさつが4人と多く、私は一言だけ「戦後3つめの試練にわれわれはおかれているととらえている。この先10年の1年1年のとりくみが、その後の村の将来を左右するという覚悟で、お互いの持ち場でもてる力を最大限発揮しよう」という旨の思いをこめてあいさつとしました。一言とことわった割には少々長かったかもしれません。

懇親会は、いつものようにみなさんの率直なご意見を広くお聞きできる時間。今回も、会員みなさんの実に様々な考えや見解に触れることができ、おおいに参考になりました。

小さな村ですから組織規模は小さいですが、創業者のみなさんから後継のみなさんまで、なんと元気いっぱい、やる気満々の商工会です。産業と雇用確保の担い手である会員のみなさん、村当局、議会、この3つが社会発展のための役割をそれぞれ果たしながら、がっちり歯車をかみ合わせてまわれば、村の将来展望は明るしです。

春絶景の季節に車がまだ通れない無念

おととい午後、所用があって須川高原の温泉地まで上がり、そのついでに須川湖周辺まで足をのばしました。

CIMG9757-1CIMG9758-1CIMG9761-1高原の温泉ですからまわりには残雪が多く、ブナの森林限界と高原周辺の湿地はミズバショウがこれから見頃となる様子。温泉や須川湖の周囲はタムシバの花がまっ盛り。周囲には、温泉に訪れたお客さんたちでしょう、私と同じように景色を楽しむ姿が見られました。

CIMG9762-1CIMG9764-1CIMG9765-1まだ栗駒道路(県道仁郷大湯線)が開通しないため、須川湖方面には徒歩でしか向かえません。でも、温泉からなら、歩いてでもほんの少しの時間でここまで行けます。湖周辺もふくめ標高1100㍍ラインの高原一帯は雪とタムシバとミネザクラ、イワナシ、これからはイワカガミなどの花でそれこそ桃源郷。こんなにすばらしい景色があるのに道路は閉鎖されたままというのはほんとに無念、もったいないことです。

観光立国、観光立県がかかげられています。、一刻も早く落雪や落石対策をとって通行閉鎖を早期解除し、ドライバーのみなさんが秋田、岩手、宮城を周遊できるようにし、平泉や仙台から近いこの温泉と高原景観の2大資源を一日も早く有効活用したいものです。

高原に関係する観光業者さんへは「早く開通をしてほしい」旨の問い合わせがひっきりなしに寄せられるそうです。村の観光業発展にとってもこの路線はいわば生命線の一つ。それもあって昨年は村と議会で落石、雪崩対策などについて特別の要望活動も行いました。

幸い、今年は、この路線に落石対策などでの予算が久方ぶりに盛られたようです。これは大のよろこびですが、しっかりとした安全対策を継続して講じていただけるよう、引き続きの予算確保へ声を大きくしていかねばの思いを強くしています。

▼きのうは、県南高規格幹線道路建設促進期成同盟会の総会へ。県南の首長さんや議長さんとは連続していっしょの会議。6月議会がはじまる前の5月は、全国いずこも同盟会総会の名が首長と議会の行事予定にずらりとならぶのでしょう。

高速道路はようやく山形とつながる見通しがすべてたち、すでにトンネルが貫通した院内道路は28年度に予定どおり開通するはこびのようです。当方、ある新聞に通信記事をせっせと書いていた若い頃、ある運送会社の長距離トラックの関係者から要請されてむかしのあの大変な主寝坂トンネルを取材し、その記事と写真を東北版に載せてもらい、ある国会議員を通じても含め話題提供したことがありました。その路線区間がいま、当時のあの難儀な道など想像できないほどに見事な高規格トンネルと道路へと変貌をとげています。

仙台の身内にでかけるときは、ほとんど山形経由で向かいますが、院内道路が完成し、さらに高規格ですべて結ばれれば、仙台へはさらに気軽に向かうことができます。山形からは、タケノコ採りだけでなくもっと多くの方々が村にも気楽に来ていただけるでしょう。

おっ、代掻きたんぼにイワナだど

CIMG9696-1CIMG9688-1過ぎた土曜日は、同じ区画にたんぼをもつ小規模な水利組合の春の水路掃除へ。

昨年まで参加していた90歳を越えるBさんが亡くなられ、ここの作業も何年かごとに構成世帯が少なくなっています。それでもこの組合はまだ員数が比較的安定している方で、村内には、作業人員が少なくなりもっと苦労しているところもあるようです。

そうしたことも見越して進められてきた村内各集落の生活・農業用水路の整備。国の直接支払交付金制度や補助事業などの活用もふくめ、ここ10数年で飛躍的な整備がおこなわれ、おかげで、維持管理の共同作業も労力軽減がはかられ、みんな助かっています。

わがたんぼの水は、岩手県境までの国有林を源流とする沼又沢から引かれます。取水口の堰堤そばには樹齢ウン百年とみられる横に幹を伸ばした見事な栃の木があり、その株元に実生から育ったのでしょう天然とみられる秋田杉が重なって幹を伸ばしています。

栃も杉も、集落がある川通野(カドリノ)の人々が生活用水(昔は飲料水も)と農業用水確保に勤しむ姿を長年見続けてきた樹。平成27年5月16日も、この水をまもってきた人々の子孫が、スコップを手にして水門を開け、春の水を満々と通しました。

CIMG9703-1CIMG9705-1わが家のたんぼがある川通野の地の小高い森(古代から明治はじめに人々が歩いただろう手倉方面に向かう道のある森)には、五穀神社があり、昭和17年3月17?日とかろうじて読める文字が刻まれた記念石碑が建立されています。岩井川開墾組合の名が彫られていますから、わが家の親族をはじめとする若干一同が組合の名で開墾をし、沼又沢から延々と水路を切り開きこの河岸段丘に水を通したのです。(文献が手元になく詳細は不明)

取水口沼又沢の上流部にはもちろん人家はなし。清流にはごく普通にイワナが棲息していて、昔から用水路でも、時にはたんぼでもイワナのとれることがよくありました。

CIMG9701-1先日も、お隣で代掻きをしていたわが本家のたんぼにイワナが入っていたらしく、トラクターに乗っていた従兄弟に捕獲された模様。「イワナが棲む清流で育つあきたこまち米」と時々私は言います。村の大きな用水路のほとんどには、数の多少は別にしてイワナやヤマメ、カジカなどが棲息しているので、渓流魚とともに育つ美味安心のあきたこまちです。

▼きのうは、雄物川上中流改修整備促進期成同盟会の総会で大曲へ。湯沢、横手、大仙、羽後、東成瀬の3市1町1村の首長と議長で構成される同盟会(会長・栗林大仙市長)です。わが村は直接雄物川には接していませんが、成瀬ダムで雄物川沿線の自治体と密接な関わりがあり同盟会の一員となっています。

県南の各支流を集め内陸を北に向かい秋田市で日本海に注ぐ県内最大河川の雄物川は、治水、利水もふくめ、県民のいのちと直接つながる川。未整備区間はまだまだ多いのです。

新緑の山里に子ら走る

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CIMG9721-1CIMG9725-1CIMG9722-1CIMG9732-1やや強い風があったものの、晴天に恵まれたきのうの小学校運動会。

第3週の日曜ということもあり、田植えシーズンの本格開始を来週末あたりにひかえる村内農家にとってもこれはありがたい開催日程。耕起作業を終えた農家のみなさん(とくに農作業の中心担い手である祖父母の方々)も、昨年と同じように気持ちゆっくりで孫たちに声援を送っているように見えました。

機械化農業の時代とはいえ、農山村の運動会は、田植えシーズン前の今回のような日程、ほぼ5月20日前頃までには開催が好評のようです。とくに応援にかけつける農家の方々にとっては、です。

里も深山も草木は芽吹きを終え深緑、成瀬川の雪解け水もほぼ安定した流れとなり、人事異動などでせわしかったはたらく人々の心も落ち着いてきたこの季節。平和で、こんなに緑いっぱいのなかで運動し、グラウンドでの昼食、幸せってこんな様子をいうのでしょう。

ところで、千葉大学名誉教授の三輪定宣氏は「高い学力で知られるフィンランドは1校あたり101人、フランス99人、イギリスは190人。日本は322人で異常に過大です。これらの国では、1学年1クラスが標準で、クラス替えはなく、みんながクラスの垣根を越えてよく知り合え、人間関係も深まり、人間らしい発達と豊かな社会性が育ちます。(中略)世界保健機関(WHO)も人間的教育を保障するため、『100人以下』の学校規模を勧めています(以下略)」とある新聞に談話を寄せています。

少し長く引用しましたが、学校での人間的教育を保障するには「100人以下」規模が最適なのだという人類が到達した教育科学の理論に確信をもった方がよいだろうということで引きました。教育でのあらゆることを考えれば、我々が小規模という学校こそ、最適の規模なのだということです。全校児童120人余、学校の規模としてはほぼ最適といえる員数のもとで村の子たちは、学びも運動も芸術・文化活動にもあふれるような個性の輝きをみせがんばっています。義務教育段階はこれが最適なのです。

子どもの数が少なければクラブ活動などの選択肢が狭まるなどという意見も根強くあります。しかし、学校規模が大きくなることによって、教育が本来めざすべき目標獲得が逆にむずかしくなること、それによって失われるものの大きさにこそ気づくことが必要ではないでしょうか。結局、何に最も重きをおいて学校規模を考えるかということなのでしょう。

村は、小、中ともにまったくの「適正規模」学校。今後当分は新入生の漸減傾向があるようですが、ほぼこの規模を維持するために、地方創世をかかげる国や県にやるべきことはしっかりやってもらい、村でできることにはさらに努力しなければと感じた一日でした。

▼15日、県町村議会議長会理事会で役員改選があり、現職全員の再任が決まりました。

進取の気概あふれたYばあちゃん逝く

▼昨日は、同級生の母で、いろんなことで教えをうけた地元のYばあちゃん(90歳)の葬儀の日で見送りに。

ある程度のお歳を重ねてから、かつ女性として運転免許を取得されたことでは村のさきがけの一人となったYばあちゃん(私たちは、牛乳屋のバッパとも呼びました)。地場産品を活かす山菜やきのこの缶詰加工でも、確かな技で人々にあてにされつづけた方でした。

わが集落は、新しい業にとりくむ方を比較的多く輩出しているところですが、故Yさんは女性として進取の気概にあふれた方でした。また、ピンとした筋を信念としてもたれていることがお話からうかがわれる方で、是は是、非は非と、他に媚びず自分の意見をきっちりと表明する方でもありました。ああいう意欲と創造力、向上心をもつYばあちゃんのような女性たちがさらに多く地域、村のなかに育ち、村発展の力になってほしいものです。

牛乳屋のバッパ、今年もまもなくタケノコ缶詰の季節がやってきます。お世話になりました。ご冥福を心からお祈りいたします。

CIMG9687-1CIMG9681-1CIMG9683-1CIMG9685-1▼わが家も含め、村のいずこでもゼンマイ干しが盛りの5月。敷地内では早くもレンゲツツジが花開き、知人からいただいた白花のシラネアオイも花を見せ、そばに植えているシドゲ(モミジガサ)群落も食べ頃となっています。

▼来月20日に開かれる湯沢雄勝農業者大会の実行委員会と、管内の農業委員会連絡協議会の総会があり昨日は羽後町へ。

講師は、NHKのためしてガッテンなどでもおなじみだった人間総合科学大学教授の熊谷修(くまがいしゅう)氏。「健康寿命を伸ばす食の手立て」と題しての講演でもあり、また実行委員会の柱となるJAなどの参加動員体制がさらに強められそうですので、今年は参加者の増が見込めるようです。

成瀬ダム関連で二つの会議

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成瀬ダムの進捗状況などについて、建設にあたる国交省成瀬ダム工事事務所所長小松寿氏を招いての研修会がきのう横手市役所で行われた。同ダム建設促進期成同盟会の主催。

ダムの総事業費は変わらず1530億円。平成26年度末の執行見込みで375億8千万円で、進捗率は24.6㌫とされる。今年度は、本体工事用道路工事、付替道路工事(2号トンネル工事)、ひきつづきの水理水文調査、地質調査等が当初予算としては22億円の配分で実施される。

研修会後、同盟会の総会がおこなわれた。同盟会は、大仙、横手、湯沢の3市と東成瀬村の各市町村長と議長、雄物川筋土地改良区理事長によって構成される。わが村以外は、いずれも水道やかんがい用水の一部をダムに頼る自治体である。

国や県の政策として強力に推進されている飼料用米の作付け拡大などに関連して、かんがい用水確保とダム建設促進の重要性など、これまでの水需要予測の概念範囲をこえた政策課題など、関心を呼ぶ話題も会議では出された。

また、全国の国直轄ダム建設促進に係わる「同盟会」など、他の同盟組織がつくりあげてきた運動形態について、参考となるものもあるので情報をとりよせ検討をお願いする旨の発言もあった。今年は、本体工事を準備するための工事が集中的におこなわれる予定で、建設現場や村の国道筋は、検証以前のような人々の行き交いがみられるだろう。

しごとをしたという満足感

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おととい、たんぼのクロ塗り(畦への土塗り)を終えました。

作業の大半が機械化した列島の稲作農業。今では畦塗り仕事に鍬をもつ光景は村でもほんの数えるほどの農家だけ。わが家も、以前は畦塗りを機械に頼んだり、ビニルを張ったりしました。でも、どうもこれはわが性に合わずで、結局、元の手作業に戻しました。

准老体のわが夫婦にこの作業はややきつくなっていますが、仕上がったときの爽快感は、鍬を手にした本人だからこそあじわえるもの。「しごとをしたな」という満足さを得たくて、年を経るごとに増す腰の痛みをがまんしながら、時代遅れ、絶滅危惧の作業をつづけています。

道行く人々から、「ずいぶん早く荒代(1回目の代掻き)掻いだなぁ。クロ塗ったなぁ」と言われました。実はこちらもそんなに早くはやりたくなかったのですが、何しろ今週から会議会議の連続。とても合間の時間に泥まみれになっている余裕はなく、「やれる時にやっておかねば」でこういう始末あわせに。

取りかかりは早くても田植えは結局25日前後あたりになる見込み。極めて小規模ながら職業は農業と冠しているだけに、春と秋、半ば常勤みたいな非常勤特別職には、ややつらい日々が続きます。

IMG_0098-1▼きのうは、部落(自治会)長・行政協力員会議へ。この春になって提出されている各地区の要望をそれぞれの代表から説明してもらうとともに、それに対する現時点での村からの説明や各種情報などを伝える会議。今後、要望箇所の現地調査が議会と村の合同で行われるため、議会代表として出席です。

土も空も水もみんな命の躍動へ

雪が少なく、春の天気もよく、山菜の季節がめずらしいほど早くおとずれた村でしたが、こちらはまだ一度も山菜をめざしての本格的山入りをしていません。

CIMG9317-1CIMG9316-1写真のシャクは車道脇に、ウドはわが家が山採りの苗を栽培しているもの。いずれも先月の27日に写していたもので、今年は山ではなく里ものや栽培もので例年より一週間以上早く初物をごちそうになりました。

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これも観賞用に栽培しているトガクシショウマ、5月7日でもう花が過ぎ具合。

CIMG9662-1最近にはめずらしくゴールデンウィークでたんぼの耕起を済ませ、自家の用水路に今年はじめての水を流しました。濁った水が木の葉を集めてトーッと流れる様子を目にすると、「さあ、今年も始まったな」と、初通水には農の始まりを実感します。

CIMG9665-1たんぼ脇の土手や畑などに植えられているゼンマイは今が盛り。味噌汁をはじめわが家の冬の食卓に欠かせぬ食材だけに、大量貯蔵にむけ、手数と、気の長さを必要とする母の作業がつづきます。

CIMG9666-1過ぎた週末に1回目の代掻きを終えたわが家。水を張ったたんぼや通水された水路にはカエルやイモリがまさに「水を得た生きもの」のような姿に。たんぼをおとずれた童はそれを見逃さず早速彼らに遊んでもらっていました。草木みな萌え、花も順を追って咲き継ぎ、生きものたちもみな目覚め、雪国は、土も空も水もみんな命躍動の季節入りです。

▼きのうは村農業委員会の5月総会。終わってすぐに、村農業振興地域整備促進協議会が開かれ、農用地区域への編入2件、除外1件の案件を協議しました。