成瀬ダムの進捗状況などについて、建設にあたる国交省成瀬ダム工事事務所所長小松寿氏を招いての研修会がきのう横手市役所で行われた。同ダム建設促進期成同盟会の主催。
ダムの総事業費は変わらず1530億円。平成26年度末の執行見込みで375億8千万円で、進捗率は24.6㌫とされる。今年度は、本体工事用道路工事、付替道路工事(2号トンネル工事)、ひきつづきの水理水文調査、地質調査等が当初予算としては22億円の配分で実施される。
研修会後、同盟会の総会がおこなわれた。同盟会は、大仙、横手、湯沢の3市と東成瀬村の各市町村長と議長、雄物川筋土地改良区理事長によって構成される。わが村以外は、いずれも水道やかんがい用水の一部をダムに頼る自治体である。
国や県の政策として強力に推進されている飼料用米の作付け拡大などに関連して、かんがい用水確保とダム建設促進の重要性など、これまでの水需要予測の概念範囲をこえた政策課題など、関心を呼ぶ話題も会議では出された。
また、全国の国直轄ダム建設促進に係わる「同盟会」など、他の同盟組織がつくりあげてきた運動形態について、参考となるものもあるので情報をとりよせ検討をお願いする旨の発言もあった。今年は、本体工事を準備するための工事が集中的におこなわれる予定で、建設現場や村の国道筋は、検証以前のような人々の行き交いがみられるだろう。